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そして次の日から、彼女と話す友達は居なくなりました。毎日一緒に帰っていたあの子も、昨日まで一緒に笑っていたその子も、彼女を遠くから覗くようにしています。ヒソヒソとクスクスと、彼女へは向けられない彼女を囲う言葉が、ヒタヒタと彼女の周りを歩き回りました。
いつもの帰り道をいつもよりも一人ぼっちで、いつもよりもほんの少し涙の色が濃い彼女は、いつものように公園へ立ち寄りました。
「いいのよこれで。これが本来の私だもの。あなたよりほんの少し、一人ぼっちになっちゃった。ずるいことをしていたわ。これで、すっきり。だけれどやっぱり、ほんの少しだけ、寂しいものね」
ベンチにそっと腰掛けて、項垂れるような人形の隣で彼の方へ顔を見せないように、そう呟く彼女の声は、いつもより震えていました。そして日が沈もうかとした時、彼女が頬を拭いながら人形へ目をやると、そばにはまたお菓子がありました。




