表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/20

2



「もー、私とお婆ちゃんは違うんだって!ハロウィンが近づくといつも言うの止めてよね!」



次の日もまた、帰り道を笑いながら話す女の子の姿がありました。そして女の子達と別れた後、その女の子はフラりと公園へ寄り道ます。昨日よりも寂しげな伏せ目がちに、ベンチに座ったままの人形を見付けると、そっと隣に座りました。




「まだここに居たのね、一人ぼっちで。私と同じね」




そして彼女はそっと人形を手に取り、握り締めるように話しました。




「みんなには教えてあげない。ずっと知らずに過ごせばいい。お婆ちゃんは嘘つきじゃないもの。私に見せてくれたもの、貰ったお菓子の包み紙を。他にも知っている人は居るはずなのに、みんなお婆ちゃんを笑ったわ。それなのに、ずっと偽らなかったお婆ちゃんが、私は大好きだもの。だから、何も信じようとしないで笑ってばかりいるみんなを、私はずっと笑ってあげるの。笑っていればいいのよ。ずっと笑ってやる」




そう言った後、彼女はまたそっと人形を隣に座らせました。そして遠くを見つめた後、俯くようなその視線に人形とその隣に、見覚えのある袋で包まれた物がありました。徐にそれを手に取り開けると、甘い香りと共にお菓子が入っています。




「…これ、どうして⁉」




問い掛けられた人形からは、それまでと変わらず反応はありませんでした。そしてしばらく包み紙を見つめた彼女は、慌てるように帰って行きました。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ