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その後、女の子は屋敷から帰って来なかった事柄から、様々な噂や嘘が広まり、お婆さんになるまで孤独を受け入れて生きました。それは彼女が見たもの触れたもの、それを偽ることなく否定もしなかったから。
「おお、これでも彼等を人と呼ぶのか。あれらならば、我等が人と呼ばれる方が、よほど釣り合っているではないか。何故、彼等を人と呼ぶのか。何故、我等が悪魔なのであろうか」
大きな悪魔は上を見上げて、そう呟きました。そしてその後、胸へ手を充て丸飲みにした悪魔に話しかけます。暗闇の道なき道を、小さな灯りを頼りに彷徨う彼に、大きな悪魔の声が響いて来ました。
「ジン、お前は罪を犯した。人を悪魔の庭で魅せるという。元に戻りたければ、人にそなたへ涙を溢させること」
声が止み虚ろから解き放たれると、ジンは古ぼけた人形として項垂れるように道端へ転がっていました。




