異世界に降りた神
この世界は大きく二つに分けられる。
一つ目の世界は天界。一般的に神と呼ばれる存在が住んでいる。その広さに限りはなくまた景色も奇妙なものだ。整然とした街並みが広がっていると思ったらその直ぐ横に廃屋が立ち並ぶ荒涼とした街がある。海の隣になんの前触れもなくマグマが広がっている。これらは全てそこに住む神が気まぐれで作ったものだ。飽きたら気軽に消して新しい街を作る。作らずにほおって置くこともしばしばだ。勿論几帳面な神やそれに思い入れがある神はそう簡単に変えはしないが。天界を一言で表すならば混沌だろう。
二つ目の世界は下界。天界に住む神たちが創った生命が暮らしている世界だ。その数は数え切れない。様々な原因によって消えた世界もいれれば千を余裕で越すだろう。神に対する信仰が根強く残っている下界もあれば殆ど消え去っている下界もある。しかし下界を作った神たちはそんなことは気にしない。下界には天界と違ってその場所に住む生命の特徴が現れている。下界を一言で表すならば秩序だろう。
そしてこれは天界のある場所での出来事。
辺りにウーウーと非常に大きな音で警報がなっている。そんな喧しい音に負けないように一柱の神が大声をあげていた。
「一体誰だ!下界に降りた大馬鹿は!!」
「例によって例の如くですよ。旅と放蕩と……あとなんでしたっけ?とにかく天界一の問題児いや問題神?のあいつですよ」
「クソが!!」
大声で悪態をついたのは秩序を司る神だ。そしてそれに答えたのは秩序の神の下級神。下級神は何かを司どっている神の小間使いのようなものである。下級神には正式な名前はなく他の神に呼ばれるときは秩序の下級神などと呼ばれる。最も個人的には名前を持っていて仲がいい同士はその名前で呼び合うのだが。
「これだから現人神は!!」
神にはいくつか種類がある。一つ目は源初神。天界が出来た瞬間から存在した親がいない神のことである。天界に住む神のなかでは最も強力だ。二つ目は神子神。神と神の間に出来た神のことだ。親の神と同じものを司っていることが多いが違うものの場合もある。そして最後が現人神。これは先の神とは違い元々は人間である。下界でなんらかの功績を残したものがなることが出来る。元々人間だったので下界のことに神一倍興味を持ち色々と干渉をすることが多い。
そして今回下界に下りたのはそんな現人神の一柱、旅や放蕩を司る神だ。
◇◇◇
「ふう。ここまで逃げれば大丈夫だろう」
街の大通りの端っこ、人の邪魔にならない位置に立ち、流れてもいない汗を拭う男。一見すると特に取り立てる所もない男だが実は天界から下界に降りてきた神だ。最も今は神としての力――権能を制限されておりある程度は人間と変わらないのだが。
「たっくテミスはお堅いんだから」
テミスとは旅の神が人間だっと時に住んでいた世界の秩序の神の名前だ。神が自ら名乗らなくても下界に住む者たちが勝手に名前をつけることは間々ある。そして現人神は大抵その名で他の神を呼ぶ。
「そういや信仰はいくらになったかな。急いでたからちゃんと確認しなかったんだけど」
そう言いながら旅の神は懐から巾着袋を出す。そして口を逆さまにして中身を手の上に出す。するとチャリーンという音と共に硬貨が落ちてきた。
「えーとひーふーみーってたった十万ゴールドかよ。一ゴールド一円だから十万円……」
下界に来て早々だが早くも旅の神は後悔をしていた。降りる世界間違えた、と。
「くっそ百万信仰近く両替したのに下界ではこれだけかよ。エビスに騙されたんじゃないだろうな。円高ならぬゴル高だな。割りと頑張って溜めた信仰だったのに。もっと信仰高の下界にすればよかった」
神の力は人々から来る信仰によって決まる。その神を信じる人が多ければ多いほど多くの信仰つまり力が手に入るのだ。こういうと難しく聞こえるが要するに株である。人々が株で、人々から来る信仰が配当金だ。株と違って権利を売ることは出来ないし赤字になったりはしないのだが。その神を信じている人が総資産で信仰が現金だ。人はお金で武器を買ったりして自らを強化するが神の場合は直接自分の力になる。大した違いはない。
これだけ聞くとより多くの信仰を得るために人の取り合いで神同士の争いが起きそうだが実際にはそんなことは起きない。何故なら信仰を手に入れてもやることがないのだ。何億何兆年と神は生き続ける。そんな中信仰を使ってやるようなことはやり尽くしたのだ。つまり信仰を持っていてもやることがない。天界が出来た当初はあちらこちらで神同士の戦いが繰り広げられていたがもうそんな戦いは探すほうが難しくなっている。勿論神なのでいくらやることがなかったり何億何兆年と生きたからといって発狂したりはしない。そもそもその程度でおかしくなるような奴は神にはなれないのだ。
そして信仰の取り合いが起きない二つ目の理由は人が信仰する神はなにも一柱だけではないからだ。その神が存在すると思ったり冗談でも神に頼みごとをすればその神に信仰が行く。以上の理由によりやりたりことが出来る程度の信仰は全ての神が持っているのだ。なので基本的に神は下界に興味はない。
では何故秩序の神が旅の神が下界に行くのを止めようかとしたのかと言うと『秩序がある下界に神が入る』という行動によって下界の秩序が乱れるのを嫌ったためだ。別に神が下界に降りたからといって大きな問題は起こらない。つまり秩序の神の趣味であり暇つぶしだ。秩序の神もまた暇を持て余した神々の一柱なのである。
そしてそんな信仰を下界の金に両替してるのが先ほどでた両替の神だ。商売の神と言われる時もある。両替の神も現人神だ。下界に干渉したくなる気持ちは分かるので下界で生活しやすいようにと両替をやっている……と本神は言っている。
「まあいい。俺だって神の人柱だ。この金を十倍百倍にするなんて目じゃない。そもそも旅には金はあまり必要ないしな」
旅の神がこの下界――クロノマリアに降りたのは人間の時のように旅をするためだ。最初の旅道具を買うための金以外はあまり必要ないと彼は知っていた。
「じゃあお買い得な店を探しに行くかな!!」
そう叫ぶと旅の神は意気揚々と歩みを進めた。
◇◇◇
旅の神が下界降りてから数日後。裏路地の一角で一柱の神が死にかけていた。何を隠そう旅の神である。何故数日前はあれほど元気だった彼がこんなにも衰弱しているのか。それはある簡単な事情からだった。
神と人は時間間隔が違う。神にとっては一瞬でも人にとっては一年なんてことはよくある。むしろいい方だろう。神は腹は空かない。食事はするがそれは娯楽的な意味が殆どだ。他にやりたいことがあったら何十年何百年と食事を取らないことだってある。では食事を取り忘れたせいで旅の神が死に掛けているかと言うと違う。彼は元人間だ。なので食事を取ることの大切さはちゃんと知っている。では何故倒れているのか。それはいくつかの偶然と必然が重なったせいだ。
一つ目の偶然は彼が人間と神との体感時間の差を失念していたことだ。神にとっては刹那でも人間にとっては数日。そして人間は数日飲み食いしなければ衰弱して動けなくなる。これが一つ目の必然。そして二つ目の偶然それは彼がこんな裏路地で倒れていることと関係している。その偶然とは――
「おいお前大丈夫か?」
今まで地面に倒れ伏していても声を掛けられることがなかった彼に初めて声を掛ける人物が現れた。もし彼が声の主を見ればごつい鎧を着て鎧とは対照的に整った顔をした女の人を見ることになっただろう。しかし彼は立ち上がる気力もなくなにかぼそぼそと呟くだけだ。
「おいなんて言ってるんだ?聞こえないぞ」
声が小さすぎて聞こえなかったのか質問する女性。だからと言って極限状態にある旅の神はこれ以上大きな声を出すことなど出来ない。仕方なく旅の神の口元に耳を寄せる女性。それを確認したのか旅の神がもう一度同じセリフを呟いた。
「……腹が……減った……。飯を……くれ……」
「そんなに食べるなんて。一体何日間食べてないんだ?」
「モグモグ三日モグモグくらいかなモグモグ」
「食べながら喋るな」
旅の神が空腹で死に掛けていると知った彼女は旅の神を料理屋まで背負って行きおまけに金がない彼のかわりに払ってくれると言う。そう金がない彼に代わってだ。
「にしてもドジなやつだな。スリに全財産盗まれるなんて」
「返す言葉もない」
旅の神は人心地ついたのか水を飲み食べるのを一旦やめて会話を始めた。
そう彼が下界に降りて二日後。体感時間のずれのせいで食事を取り忘れていて死にかけた彼はどこかの店で食事をしようとしていた。そこをスリに狙われたのだ。スリを追いかけた彼は先ほどのところで力尽き、そこを発見されたということだ。
「いやーしかしありがたい。この恩は必ず返すぜ」
「お前のような貧乏な旅人に期待はしないがな」
「酷いこと言うなよ。俺こう見えても神様なんだよ」
あっさりと自らの正体を明かす旅の神。しかしそれを聞いた女性の反応は冷たいものだった。まあ当然の反応だろう。自分のことを神だと言う人物の話を誰が信じられるだろうか。
「はいはいわかったよ」
「疑ってるだとえーと……」
そこまで言ったところで旅の神は言葉に詰まった。彼が言葉に詰まった理由を悟った彼女は口を開いた。
「マリアンナだ。エルトワ―ル・フォン・マリアンナ」
「そうそうマリアンナは疑ってるだろう」
「むしろさっきの言葉をすぐに信じるほうが問題だと思うが」
最もである。しかしそんなマリアンナの発言が気に入らなかったのか旅の神は少し考え込むようなポーズをとると手を打った。
「それなら神について知りたいこと聞いていいぜ。あんまり詳しいことは知らないかもしれないけど」
「ふむそれなら……戦神は知ってるか?」
「戦神?名前はなに?」
「タミカッチ神だ」
「何?」
「だからタミカッチ神だ。私が信仰している戦神の名前だ」
タミカッチという名前を聞いた彼はまたしても考え込むように顎に手をあてた。そのポーズを維持すること数分勢いよく彼は手を叩いた。
「ああ、ああ!そういうことね!!」
「一体どうした」
「いやなんでもない。それよりタミカッチ神な知ってるぞ」
「なら話してみてくれ」
彼は頷くと水を飲み喉を湿らせると喋り始めた。
「まずその神の好きな食べ物は羊羹だ。あと好きな飲み物は緑茶。性格は義理堅く一度受けた恩は忘れない。あとは……」
「もういい」
「え?いいのか?」
旅の神が不思議そうに顔を傾ける目の前でため息をついているマリアンナ。
「ああ。少しでも期待した私が馬鹿だった」
「いや本当のことなんだけど」
「はあ」
落ち込む……というより疲れている様子のマリアンナ。疲れている原因は旅の神との会話のせいだけではないだろう。
「なんかあったのか?」
「ん?ああ実は今度戦争があるんだがなそこで私はある部隊の指揮官となり戦うことが決まっているのだ」
「へーよかったじゃん」
特に悪い話には聞こえなかったので素直に感想を言う旅の神。しかしそれに反してマリアンナの表情は物憂げだ。
「それが全うな作戦によって作られた部隊ならな。私の部隊の任務は敵本陣を奇襲して敵大将の首を取ることだ」
「なにか問題が?」
「その部隊は通称こう呼ばれている。……処刑台、と」
「処刑台?」
なんとも縁起の悪い名前だと旅の神は思った。少なくとも命の危険があるような部隊に付ける愛称ではないだろう。処刑人ならともかく処刑台だ。
「ああ。処刑台は貴族内での政略戦に負けた者が入れられる部隊だ。仮にも貴族なので特に理由なく殺すことは出来ない。だから戦争で殺す。その部隊に下される命令は到底達成不可能のものだ」
「なるほどな」
それはまたなんとも、と旅の神は思った。そこに配属されるということは目の前のマリアンナも政略で負けたのだろう。確かに彼にはマリアンナがそういった謀略とかが得意そうには見えなかった。
「だから戦の神に縋ろうと思ったのだがな」
「俺はちゃんと説明したじゃん。あ、おっちゃんお茶お代わり」
「あいよ」
他人の金だが遠慮なく頼む旅の神。そういった恥は長い神としての生活によってなくしたようだ。
「とにかく私はいく。ここで会ったのも何かの縁だ。私の財布ごと金をやろう。どうせ私は使わないしな」
「あ、俺の名前はミカヅチね。それだけでも覚えといてよ」
マリアンナは頷くと財布をテーブルの上に置き店を出て行った。後には何か思案顔のミカヅチと財布だけが残された。
◇◇◇
「作戦は理解しているな。本隊が敵を陽動している間に少人数で敵軍の後ろに回りこみ奇襲。敵大将の首をとる」
「はい」
「こうなったら本当に敵の首を取ってあいつらに一泡吹かせるしかないですよ」
部隊の士気はマリアンナが思ったよりも高かった。全員が窮鼠になっているのだ。本当に捨て身での特攻。それが三十人。もしかしたらいけるかもしれない。そうマリアンナは思った。希望を持とうとした。
「では移動開始。わかっているだろうが極力音は立てるな」
「「「はっ!」」」
マリアンナの部隊が敵の後ろまで来たとき既に両軍はぶつかっていた。マリアンナたちが奇襲に失敗しても成功してもこの戦争の結果はかわらないだろう。マリアンナたちに期待されていることは唯一つ。部隊全員が確実に死ぬことだ。もともと戦力としては数えられていない。だからこそ全員が一泡吹かせてやろうと活きこんでいる。
「では……突撃!」
本当にギリギリまで近づいたあと二十九人が敵に突撃する。……そう二十九人がである。一人だけ突撃をせずに隠密行動を続けている人物がいた。何を隠そうマリアンナである。別に逃亡しようとしているわけではない。これはマリアンナが立てた作戦の一つだ。両軍の正面からのぶつかり合いは陽動。後ろから少人数で奇襲する……そしてこれも陽動だ。本命は一つ、部隊で最も隠密行動に優れていて剣の腕も勝っている自分が敵が二つの陽動に気を取れている隙に大将の首をとる。これこそマリアンナの作戦だ。
作戦は思った以上に上手くいき敵の大将との距離がどんどん近づいていく。しかし運は最後まではマリアンナに味方しなかった。マリアンナの部隊と戦っていた敵の兵士の一人がマリアンナに気付いたのだ。
「ウルード伯爵! 敵が近づいています!! 手が開いているものは伯爵を守れ!!!」
その兵士が大声で叫ぶ。そのせいで少し離れていたところいた兵士まで集まってきてしまう。すでに敵大将の姿は兵士の壁により見えなくなっている。
「くそ……ここまでか」
悔しそうに呟くマリアンナ。しかしそんな発言を否定する声がした。
「諦めるにはまだ早いぜ」
直後上空から何かが落ちてきた。
ドンッ!! という大きな音と共に土煙があがり視界がゼロになる。
「何事だ!?」
「ただの神だよ」
煙りが晴れた時マリアンナの隣にはミカヅチの姿が。
「お前なんでこなんところに!? ここは危険だからはやく立ち去れ! そもそも何しにした!!」
どこか的外れな注意に苦笑しながら答えるミカヅチ。
「言っただろう。義理堅いって。勿論恩貸しだよ」
そう言うミカヅチの腰にはこないだはつけていなかった刀がさしてあった。思わず目を惹かれるような立派な装飾がされた刀だった。
「おいその刀はなんだ?」
「これか? これは天之尾羽張だ」
「アメノオハバリ?」
「まあ見とけ」
そう言うと彼は数歩前に出て刀を構えた。
「おい! 本当に危険だぞ!!」
心配して叫ぶマリアンナ。しかしミカヅチはその声を無視して話し始める。
「神ってのは大抵がいくつかのものを司どってる。オーディーンが知識と戦を司ったりするように。むしろ一つのものしか司ってない神のほうが珍しいくらいだ」
「一体なにを……」
「そしてそれは俺も同じだ。俺が司っているのは旅と放蕩。そして最後の一つが……戦だ」
そこまで言うと彼は何の気負いもなく刀を右から左にに振った。
「一太刀振るわば諍いに勝ち」
その瞬間マリアンナとマリアンナの部隊を囲んでいた敵の兵士が吹き飛び地面に叩きつけられ、動かなくなる。
「二太刀振るわば争いに勝ち」
先ほどと同じように、ただし今度は左から右へと刀を振る。今度は敵大将までの間にいた兵士全員が吹き飛び大将までの一本道が出来た。
「三太刀振るわば戦に勝つ」
最後に一度刀を鞘に納めたあと踏み込みと共に抜刀した。次の瞬間ミカヅチは敵大将の目の前にいた。
「ひ、ひいぃ」
慌てて逃げ出そうするウルード伯爵。しかしそれよりも早くミカヅチの刀がはしりウルード伯爵は地面に倒れ伏した。
◇◇◇
その部屋では多くに下級神たちがモニターを前に目を血走らせていた。その反応を見逃さないように。もし見逃せば彼らの主に叱られてしまう。
「下界にて権能の発動を確認!!」
「発動者は!?」
「発動者は……タケミカヅチです!!」
「すぐに下界に降りるぞ。箱舟に乗り込め! 網を忘れるな!!」
「はっ!」
部屋にいた全員が大慌てで部屋を出て行った。
◇◇◇
「ほらまだ生きてる。これをどうするかはおまえの自由だ」
「ミカヅチお前ホントに神だったのか?」
「だから言っただろ。それより俺はすぐにこの場を離れる。早くしないとあいつらがくる」
「あいつら?」
首を傾げるマリアンナ。
疑問には答えずにミカヅチが急いでその場を離れようとした瞬間それは現れた。
空間に亀裂が入ったように船が空中のなにもないところから出てきたのだ。
「あれは箱舟! やつら本気か」
それを見たミカヅチはいよいよ逃げようとする。しかしそれより早く船の上から何かがミカヅチにむかって投げつけられた。
「くそ網か! だけどこんなもの俺には効かない!」
確かに普通の網ではミカヅチには効かないだろう。そう普通の網ではだ。
「無駄だタケミカヅチ。その網はペトロから借りてきた神でも捕らえることが出来る網だ」
「そこまでするか!」
「観念するんだな!!」
そのまま抵抗むなしく船の上に引っ張りあげられるミカヅチ。ミカヅチが船の上に運び込まれると船は出てきたときと同じように唐突に消え去った。
後に残るのは気絶した兵士と伯爵そして呆然とするマリアンナたちだけだった。
◇◇◇
その後マリアンナは少数にて敵大将を捕虜にしたとして英雄となる。彼女と彼女の部隊はその後も活躍していくのだがそれはまた別の話。
◇◇◇
「秩序の神様。またしても神が下界に降りました!」
「今度は一体誰だと言うんだ!!」
殆どわかっているが出来れば違ってくれと祈りながらたずねる。
「タケミカヅチ神です!」
この作品の現人神の説明や神の権能や司っているものについては突っ込まないでください。
タミカッチ神とはタケミカヅチが訛った名前です。
感想と評価くれると嬉しいです。