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真由美お姉様と啓子の内緒のお茶会

お、お待たせしております。リアルの仕事が楽になりましたので、妄想時間が取れました。小話ばっかりで本人たち進展してませんが、今回はこれでお願いします?

 休日の午後、カフェのオープンテラス席で待ち合わせ。



 馴染みのホテルのレストランでも良いのだけど、内緒話をとお姉様はご希望でしたのでいつもの場所ではない最近オープンしたカフェにしてみたわ。少し電話でもお話をしたけれど、お姉様の天使の泣き声に水を差されてしまいましたわ。どうやら、お姉様の従兄弟である伊藤部長とわたくし宮久保沙織嬢こねこちゃんの事が知りたいみたい。あからさまなアピールを来社の度にしていらっしゃるのですもの、よほどの鈍感でない限り判るのはずなのですが、相手が宮久保沙織嬢こねこちゃんでは暖簾(のれんもいいとこですわね。




 「啓子さん!お久しぶり!また会えて嬉しいわ!」



「真由美お姉様、お元気そうで何よりですわ!やはり天使ちゃん達はご一緒ではありませんのね~残念ですわ!」



 首を右側に傾けて柔らかく微笑む、隣にある椅子を引き、座るように促した。



 「だって、ゆっくりお喋りしたかったんですもの、ウフフ、それにあの無自覚ハーレム男にアピールされて気付かずにスルーできちゃう沙織ちゃんの事聞きたくて、昨日はウキウキしすぎて夜更かししてしまったわ」



 二階堂啓子の隣の椅子に腰掛けて、ウェイターに手を挙げて呼び止める。ノンカフェインのソイラテと本日のドルチェを注文する。オーガニックカフェの為種類は少ないのだけど、母乳で子育て中の伊藤真由美には最適のようだった。




 楽しい時間は早く過ぎる。尽きない話題を無機質な着信音が邪魔をした。控えめながらも気付きやすいアラーム音が真由美のバッグから鳴り響く。本人は「あら、」っと徐に端末を取りだし、失礼と一言断り通話し始めた。




 「時間切れのようだわ、上の子がグズリだしたみたい。夫が居るのに私が居ないのがだめみたいね、夫が居なくても気にならないのになぜかしら」




 首を傾げながら端末をバッグにしまう。わけがわからないと、カップに残ったソイラテを飲み干した。啓子はクスリと微笑み、訳知り顔を真由美に向けると、




 「それはきっと、天使ちゃん達ではなく、お姉様の旦那様が待ちきれなく為ってしまったのではありませんか?婚約中でも私との約束によく後から合流されていらしたもの、真由美お姉様中毒ですものあの方は!」




 「そ、そこまでひどくはないと思いたいわ。と、とにかく!沙織ちゃんの事はよろしくお願いしてもいいかしら?あんないけ好かない従兄弟だけど外側だけは好条件だと思うのよ、内面に関してはおいおい沙織ちゃんに矯正して頂ければ親族として良いこと尽くしだわ」




 「お姉様、そんなところまで進んでいるですか?」



 恐々と、念のために聞いてみた。可愛い後輩の為に確認を怠ってはいけない。




 「だってこのまま従兄弟が独身だと後継者が私の子供達だけなのよ、ゆっくり子育てしたいのに従兄弟のような育てられ方、絶対に嫌なのよ!」



 「それはお姉様のご都合ですわね?いくらでも・・・・・」




 ニンマリと口角をあげて人差し指を立てた手を左右にふる。芝居がかった仕種だ。



 「一人の女性にあんなに必死な従兄弟は初めて見たのよ、初恋は実らないと言うけど・・・力業でものにするんじゃないかしら~苦戦してるみたいだからちょっと手伝ってあげてるだけよ。貸しは作っておかないと!では、また連絡するわね、何か面白いことがあれば教えてね?」



 楽しそうに席を立って行ってしまわれた。伝票もない。遠目に護衛の側付きが支払いを済ませて居るのが見えた。時間を確認してから、そのままこねこちゃんに電話をかける。お姉様と食事ができたらイイナと予約していたレストランに一緒に行ってもらうためだ。お姉様の旦那様の独占欲は一向に治まる気配がない。何度邪魔されたか・・・・今度は出張中にお邪魔させていただこう!



 「あ、沙織ちゃん?休みの日にゴメンね、よっかたら夕食一緒にしてもらえないかしら?・・・・・・え、ちがうわよ、母校の先輩、予約したレストランに一人でいくのがちょっとさみしくなったから、一緒にどうかと思ったの!・・・・・わぁ、ありがとう、うん、〇〇駅、待ってるからね~」



 端末をテーブルに置いて、残っているケーキをフォークでつきさす。一口で食べ切り、「人肌脱ぎますか」の気持ちごと飲み込む。












なるべく続き頑張ります。

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