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第六話 必要なもの

寮長さんに教材がいると教えてもらった次の日、私はさっそく購買に向かい購入することにしました。

しかし、この学園にあるのは購買部ではなく、建物ひとつ、丸々使った購買棟でした。

簡単に言えば、私の前世に有った大型デパートみたいなものです。


うぅ・・・三階にある本専門フロアで新入生教材セットが売っており、探すのは苦労しなかったのですが、お値段なんと銀貨60枚(60,000P)もしました。

借金のある身としては、痛いです。


あとは、実技用の運動服を買うだけなんですが、売ってる場所は2階の服専門フロアです。

かわいい服がたくさん合って買うわけにはいかないのに目移りしてしまいます。

何とか欲望を押えて、運動服売り場にたどり着きました。


えっと・・・どれにしようかな?


お古の運動着 銅版3枚~銀貨1枚(300P~1,000P)

どこのだれが使っていたのかわからない運動着です。

少し変色していますが、着るのには問題ありません。


普通の運動着 銀貨2枚~銀貨10枚(2,000P~10,000P)

魔法も何もかかっていない普通の運動着です。

新入生にはお勧め。

ただし、授業ですぐ破れます。


魔法防護処理済、運動着 銀貨30枚~銀板2枚(30,000P~200,000P)

よく運動する人におすすめ。

魔法防護がかかっているのでめったなことでは破れません。


貴族御用達、超高級運動着 金貨1枚~金貨50枚(1,000,000P~50,000,000P)

お金持ちのあなたならこれ。

ミリアム=フューイ様をはじめ、王都の有名服職人が作った高級品です。

なんと、王宮御用達服職人であるロイヤル=フェザー様が作った超高級品も一点だけですが入荷しております。


などなど、いろいろな種類があり、色や大きさも様々な運動着が売っています。


お値段300Pなど、安いのは魅力的ですけど、変色してるのはね・・・却下です。かといって貴族用の運動着なんてもってのほかですし、普通のを買うか、魔法防護のを買うか迷います。


(真貴ちゃん、どれがいいと思います?)


購買部は入学前とはいえ、それなりに人もいるので、真貴ちゃんとのお話は念話になります。


(ん?運動着といえば、ブルマかスパッツなのでは?)


真貴ちゃんから意外な言葉が飛び出してきました!!


(え?いきなりブルマとか言い出して・・・真貴ちゃんいったいどうしちゃったの!?)

(私、変なこと言いましたか?前に服について調べた時、運動着はブルマかスパッツ以外禁止と聞いたのですが・・・あ、それはリタの前世の世界群の時でしたね・・・ここでは違うのでしょうか?)


なにを、どう調べたのでしょう。

すごく偏った知識のような・・・あれ?そうでもない?


(でも、真貴ちゃん、ここにブルマやスパッツは売ってないよ?)

(いえ、あっちに売ってましたよ?)


え!?

売ってるの!?

ブルマやスパッツだよ?

何で売ってるのさ!!


真貴ちゃんに案内されると、そこにはたしかにブルマとスパッツが売っていました。

どれも上下セットで銀貨5枚(5,000P)とお手頃でもあります。


えっと・・・謎の服職人ドリームフラワー=ラブリーエンジェル氏が作った奇抜なデザインの運動着です。一部の人には大人気・・・とかいてあります。


う~~んどうしましょう。

変なものを選ぶより、真貴ちゃんのお勧めでもありますし、これで手を打ちましょうか・・・。


っと、そんな私の目に一つの服は飛び込んできました。


運動着に見えない運動着 銀貨10枚(100,000P)

謎の服職人ドリームフラワー=ラブリーエンジェル氏が普段着を運動着にをテーマに作った運動着です。

白で統一されていますが、謎の汚れが付かない魔法がかかっていて汚れません。

大量にフリルがあしらってあり、動きにくそうですが、こちらも謎の動きやすくなる魔法がかかっており、運動に最適です。

もちろん防護魔法もかかっているので破れる心配はありません。


いわゆるゴスロリ服というものが売っていました。

確かに、運動着としては似つかわしくありませんが、問題はないようです。

ミニスカートになっているのが少し気になりますが、運動着の時点で長さはあまり関係ない・・・・・ですよね?

どうしましょう・・・すごくほしくなってきました!!


(真貴ちゃん真貴ちゃん、これ、この運動着どうかな?)


とりあえず、真貴ちゃんの意見を聞くことにします。


(どれですか?リタ。これは・・・少し待ってくださいね・・・・・)


真貴ちゃんが少し真剣な目をしてゴスロリ服を見ています。

私に似合うか聞きたかったのですが・・・どうしたんでしょうか?


(リタ、この服すごいですよ、着る人のことを考えた魔法がこれでもかというほどかかっています)


いえ、魔法も大事なんですが、そういうことを聞きたいわけじゃないんです。


(えっと・・・それで、私に似合うかな?)

(え?・・・まぁ、似合うんじゃないですか?)


真貴ちゃんの反応が薄いです。

でも、似合うと言ってくれたので買っちゃいます!!




これで買うものは全部購入できたので、一旦寮の部屋に帰ります。

あぁ・・・また借金が膨らんでいく・・・。


私の借金は


-1,808,040


になっていました。




教材を買い終え、入学の準備も整った私ですが、借金は増えるばかりです。

けれど、このままでいいわけはありません。

少しでもお金を稼ぐために、私は、さっそく購買棟で買ったゴスロリ服を着て、学生課に行くことにしました。


私は、学生課に着いた私は、さっそくよさそうな依頼がないかお姉さんに聞きます。

すると、ランクが上がったからなのか、受けれる依頼の数が増えていす。

中でも、ランクF『近くの川の魔物退治』という、Fランクなのに今までになかったものがありました。


私が不思議がっていると、お姉さんがきて、

「この依頼はランクFなので、誰でもやること自体はでます。けれど、場所によってはかなり強い魔物が出ます。以前はそのまま載せていたのですが、無理に強い魔物が出る所に行ってしまい、『緊急水晶』を使う暇もなく死亡してしまうという事例がいくつもあったため、今では『戦闘ランク』が一定以上ないと見せないことになりました。もっとも、ちゃんと魔物を退治してくれば清算しますし、上級生に聞いたり、図書館で調べたりすれば場所もわかりますけどね。あくまで、このルールは学生課の保身によるものなんですよ」

と説明してくれました。


つまり、探せばもっと稼げる場所があるということです。

けれど、その日はもうお昼も過ぎていたので、とりあえず『近くの川の魔物退治』をすることにしました。


えぇ、あくまでも『魔物退治』が目的です。

真貴ちゃんに水をかけてセーラー服をスケスケにしたいなんて思っていませんよ?




「リタ、ちょうどいいです。水中戦の練習をしましょう」


川に着くと、さっそく真貴ちゃんがそういいました。


「あの・・・私泳げないんですけど・・・」

「魔法があるので問題ないです。まずは『魔力循環』をしてください」


少し不安ですが、私は真貴ちゃんの言うとおり『魔力循環』を行います。


「では、さっそく行きますよ」


真貴ちゃんは『魔力循環』をしたのを確認すると、私の手を引いて川の中へと入っていきました。


って待って待って、深いです。

あ、足が付きません。

く・・・空気が・・・・・・。


(真貴ちゃんヘルプ。空気がないです。溺れます。助けてください~~~)


私は必死に『念話』呼びかけますか、真貴ちゃんは止まらず、どんどん深い所へ行ってしまいます。


あ、真貴ちゃんのセーラー服が濡れてスケスケです。

もう少し詳しくいうと、張り付いたセーラー服の上から真貴ちゃんの下着が丸見えなんです。

こ、これは眼福です!!

もう、溺死してもいいかもしれません!!


・・・・・あれ?

私以外と余裕ありますね?

ここ、川の中ですよね?

空気はどこ行ったんでしょう?

そもそも、呼吸をしてないような・・・・・?


(真貴ちゃん、私はいつの間にエラ呼吸を覚えたのですか?それとも、これも『強化』の影響なんでしょうか?)

(違いますよ。そもそもこの世界に空気なんてないです)

(え!?空気がない!!?)


またまた意外な新事実が判明してしまいました。

前世の記憶、頼りにならないです。


(そうです。この世界でいう呼吸とは新しい魔力を吸って古い魔力を出すという行為です。魔力は体の中に入れたままだと質が落ちますからね。息をしないと苦しくなるのはそのためです)

(そうだったんですか・・・あれ?でもそれだと魔力が多いとか少ないって言うのはどういうことですか?)


たくさん呼吸をする人は魔力が多いとかは聞いたことないです。

・・・・・私が知らないだけかもしれませんけど。


(それは古い魔力を体の中に溜めておける量のことですね。古い魔力といっても魔力には違いありません。体の維持には使えないですが、魔法を使うのには問題ないです)

(それなら、魔力を吸い続ければ魔法使いたい放題?)

(それも少し違います。これは説明すると長くなりますので、簡単に言うとリタの前世と同じように息を吸い続けることはできません。だから使いたい放題ではないんです。例外はありますけどね)

(ん~~わかったようなわからないような・・・・・あれ?)


そこまで『念話』で話して、ふと最初の疑問にたどり着きます。


(真貴ちゃん、今私、その新しい魔力取り込んでないんですけど、平気なのはなんでなの?)

(『魔力循環』の効果ですね。『魔力循環』を行うと古い魔力を新しい魔力に帰ることが出来るんです。詳しく説明すると長くなるので知りたいときは自分で調べてください)


なるほど・・・原理は分かりませんが、そういうものだと覚えておきましょう。

知らなくても特に問題はなさそうですしね。




おっと、長々と話していたら、さっそく魔物が出てきました。

私が川で最初に出会ったのは1メートルはあるカニ型の魔物で『ギッチョン』という名前です。


では、魔法で・・・あ、水の中だから火魔法はすぐ消えてしまいます。

風魔法も水に阻まれてあまり効果がないでしょうし、土魔法はそもそも土がないです。

雷魔法は自爆になりますね・・・・・水魔法は・・・制御さえうまくやれば効果は高そうです。


み、水の中って戦いにくい。




最初は苦戦した水中での戦いですが、真貴ちゃんのアドバイスにより、何とか戦いになれることが出来ました。

水中では水魔法で体の操作をして、素早く動き回り、物理系のもの・・・つまり剣や槍で戦うといいそうです。

もっとも、今回は持ってきませんでしたので氷系の魔法『アイスブレード』やわざわざ底まで潜って作った『アースブレード』で戦いました。






川の中での戦いを終えた後、真貴ちゃんのセーラー服が水に濡れ、下着が透けて見えているのを黙っていたことがばれ、しばらく口をきいてもらえませんでした。

私の下着だって真貴ちゃんに見えていたのにひどいと思いませんか?

え?

真貴ちゃんは私と違って変態じゃないから関係ないって?

それなら仕方ないですね。






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