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第四話 初めての戦闘

『近くの森』なんて名前に騙されました!!

なぜなら、私と真貴ちゃんが学園を出て、すでに3時間もたっているからです。

私はてっきり『近くの森』なんて名前ですから『学園の近くにある森』だと思っていたのですが、そうではなく『学園から一番近くにある森』だったのです。

紛らわしい名前付けないでほしいです!!

・・・・・まぁ、こんなところで愚痴っていても仕方ありません。

太陽ももう西に傾き始めているので、さっさと魔物を探すことにしましょう。


「ねぇ、リタ」

「ん?なに、真貴ちゃん、愛の告白?」


しばらく魔物を探していると、今まで黙って私に付いてきていた真貴ちゃんが私を呼びました。


「違います。リタ、手ぶらのようですけど、どうやって魔物を倒すつもりですか?」

「それはもちろん、剣で・・・・・あれ?」

「リタ、剣持ってないですよね?」

「そ、そういえば私、何も持ってませんでした!!」


真貴ちゃんに言われて気づきましたが、私は何も持たずに『近くの森』に来てしまったようです。


「はぁ・・・・何か考えがあったわけではなく、ただ単に忘れてたんですね」

「き、木の枝折って棍棒にすれば・・・戦えないかな?」

「戦えないことはないと思いますが・・・魔法を使った方がよくないですか?」

「魔法・・・ふ、ふ、ふ、自慢じゃないですけど、私の魔法は役立たずですよ。まだ素手で殴った方が強かったりします!!」


私は照れ隠しに、胸を張って宣言します。


「そんな、胸を張って言わなくても・・・・・ねぇ、リタ、私に少し思うところがありますので、魔法を使ってみてくれませんか?」

「え?・・・真貴ちゃんがそういうなら使いますけど、ほんとにしょぼいですからね」


うぅ、恥ずかしいですけど、真貴ちゃんに頼まれては断れません。

見せてあげましょう、私の魔法・・・『蝋燭の火』程度の『ファイアーボール』を!!



「赤く燃える炎よ


深紅の玉となりて


我が敵を焼け


ファイアーボール!!」



私が魔法を唱えると『蝋燭の火』程度の小さな火の玉が現れて・・・現れ・・・あれ?なんか1メートルくらいある巨大な火の玉が出てきたんですけど!?



ドーーーーーーーーーーン!!



私の放った『ファイアーボール』は大きな音を立てて爆発すると、周りの木を激しく燃やし、広がっていきます。

あまりのことに、私は、少しの間呆然としていましたが、バチバチという音と、頬をなでる熱気に当てられ、正気に戻ります。


「ま、真貴ちゃんどうしよう!!森が燃えちゃう!!」


私が振り向くと、真貴ちゃんは、どこからともなく、身の丈ほどもある巨大な鎌を取出し、目に見えないほどの速度で、燃えている木々を切り倒していきした。


10分後、見事に火は消し止められました。


「ふぅ、ある程度予想はしてたのですが、まさかこれほどとは・・・」

「え?どういうこと?」


鎮火して、一息ついたところで、真貴ちゃんがつぶやきます。


「朝も言いましたが、リタは神様によって強化されているのです。どれくらい強くなっているのかはわかりませんので、今後はもう少し慎重に行きましょう」

「そういえば、そうでしたね・・・」


強化・・・なんか楽しくなってきました♪


「まぁ、まずは魔法の練習から・・・いえ、安全確保からですね」

「え?」



ガサガサ


グルルルルルルルル



真貴ちゃんが横を向くと、その方向にある茂みが揺れ、10匹ほどの狼のような魔物が現れました。


「ま、真貴ちゃん、魔物でた、魔物!!」

「リタ、落ち着いてください」


私は、慌てて言いますが、真貴ちゃんは冷静なようです。


「さっきの『ファイアーボール?』を魔物の中心に打ち込みなさい。火は私が何とかします」

「う、うん」


私はもう一度『ファイアーボール』を唱えると、狼のような魔物達の中心に向かって放ちます。



ドーーーーーーン



私の放った『ファイアーボール』は、大きな音を立てて爆発し、炎が狼のような魔物達を包み込みます。

結果、端の方にいた2匹はかろうじて、燃えながらも逃走していきましたが、残りはすべて、その場で力尽き、シャボン玉のような光を放って消滅してしまいました。


「って消滅した!?ま、真貴ちゃん魔物が消滅し・・・って真貴ちゃんいない!!」


魔物が消滅したことに驚いた私は、真貴ちゃんを呼びますが、見当たりません。


え?え?どういうこと?

魔物は消滅するし、真貴ちゃんはいないし・・・ど、どうなってるの!?


私は、あまりのことに混乱しそうになってしまいます。

けれど、すぐに、少し離れたところから「ギャワン、ギャワン」と先ほどの狼のような魔物の鳴き声が聞こえ、その方向から真貴ちゃんが出てきました。


「まったく、燃えたまま走るとか、火を消す私の身にもなってほしいです」


そういえば、真貴ちゃんには火を消してもらっていたんでした。

魔物が消滅したのに驚いてど忘れしてました。


「リタ、ほらこれ、魔物の落とした素材です」


私は、そういって差し出された真貴ちゃんの手から『キバ』と『ツメ』を受け取ります・・・ってそれどころではありませんでした!!


「真貴ちゃん真貴ちゃん、ま、魔物が消滅してしました!!」

「・・・・・?」


私は、少し興奮気味に話しかけますが、真貴ちゃんは、不思議そうに首をかしげます。

首をかしげる真貴ちゃんはとってもかわいいです・・・じゃなくて!!


「魔物を倒したら、消滅したんです!!死体も残さず消えたんですよ!!」

「・・・・・あぁ、なるほど、そういうことですか。リタ、前世の記憶に引きずられてます、この世界では死ぬと素材・・・生き物の核を残して消滅するんです」

「・・・・・え?そうなの?」

「そうなのって・・・・・リタだって知ってるでしょ?この世界で生きてきたんですし」

「・・・・・知らなかったです」

「え゛・・・知らなかったの?」

「うん・・・私、家からほとんど出なかったし・・・そういうこと教えてくれる人もいなかったし・・・本も読ませてもらえなかったから・・・今はじめて知りました」

「・・・・・リタ、今日はもう素材を回収して帰りましょう」


真貴ちゃんが、すごく優しい声でそういいました。




私が学生課に戻り討伐報告をすると、お姉さんは少し驚いた顔をしました。

なんでも、私(と真貴ちゃん)が倒した魔物は『森ウルフ』と呼ばれ、群れで行動しているため、一人で相手にするのは大変なのだそうです。

まぁ、F,Eランクでは、と付きますけどね。


「それでは、『森ウルフ』11体討伐と素材の『ツメ』10個『キバ』2個で銀貨6枚と銅版2枚(6200P)の報酬になります。学生証にポイントとして入れておきますね」


お姉さんの言葉を聞いて、学生証を確認すると、『-1494400P』となっていました。

先が思いやられます。




報酬を受け取った私と真貴ちゃんは、食堂で夕食(もちろん一番安い特別定食Cです)を食べた後、寮の部屋に戻りました。


寮に戻った私は、今日一日動き回って、少し埃っぽかったので、お風呂に入ることにします。

この世界のお風呂は、蛇口から水が出てくるわけではなく『お湯の出る水晶』というものがあり、その蓋を開けるとお湯が溢れてくるという感じなんです。ファンタジーーー☆


「真貴ちゃん、一緒にお風呂に入ってくれませんか?」

「・・・・・は?」


私がそういうと、真貴ちゃんは疑問の声を上げます。


「いえ、私一人でお風呂入ったことないので・・・・・」


もっとも、お風呂に一人で入ったことがないのは本当ですけど、前世の記憶で入り方は知ってたりしますけどね。


「あぁ・・・そういうこと・・・仕方ないですね」


わりとあっさりOKがもらえました♪




しばらくして、お湯が溜まったので、服を脱いで真貴ちゃんと一緒にお風呂に入ります。

セーラー服を脱ぐ真貴ちゃん・・・鼻血でそうです!!

ちなみに、下着は白でした♪


「真貴ちゃん、背中洗うの手伝ってくれます?」

「いいですよ」

「えへへ、ありまとう♪」


お風呂に入ったら、軽くお湯をかぶり、真貴ちゃんに背中を洗ってもらいます。

真貴ちゃんに背中をゴシゴシしてもらうのはとっても気持ちいいです♪


「次は、前もお願いしていい?」

「え?・・・・・前は自分でできますよね?」

「できるけど・・・真貴ちゃんに洗ってほしいんです・・・・・ダメ?」

「別にいいですけど・・・・・」

「それじゃぁ、お願いします♪」


真貴ちゃんは、少し頬を赤くしながらも、私の体・・・胸や脇の下を優しく洗ってくれます。


自分で言っておいてなんですが、心臓のドキドキが止まりません!!

真貴ちゃんがさわると、少しくすぐったくも、気持ちよくて・・・これ癖になります。

もう、真貴ちゃんなしではお風呂に入れないかもしれません。



「今度は私が洗ってあげるね、後ろ向いて」


一通り体を洗ってもらったので、今度は私が真貴ちゃんを洗ってあげることにします。


「そう?それじゃあお願いね」


真貴ちゃんの背中は、シミひとつなく、白くて、スベスベしていて、とても綺麗です。

私は、その背中を優しく洗います。


「背中終わったよ、次は前ね」

「はい・・・って前はいいです。自分で洗います」

「遠慮しなくていいのに・・・」

「遠慮なんてしてません」

「どうしても・・・ダメ?」

「ダメです」


ここまで拒否されては仕方ありません。

私は湯船に入って・・・真貴ちゃんを観察することにします・・・ハァハァ


「・・・・・何を見てるんですか?」

「真貴ちゃんの小さくてかわいい胸です」

「・・・・・切り刻んでいいですか?」

「褒め言葉なのに・・・私は大きいより小さい方が好きです」

「変態に褒められてもうれしくありません」


そんな話をしているうちに、真貴ちゃんも体を洗い終わり、湯船に入ってきました。

湯船はそれほど大きくないので、私の肌と真貴ちゃんの肌が密着します。


「ま、真貴ちゃん、しっかり温まらないといけませんから、1万数えてから出ましょう!!」

「そんなに数えてたら、のぼせますよ?」

「大丈夫です!!」

「それなら、私は先に出ますね」

「え~~~」


結局、3分くらい温まったところで、真貴ちゃんと一緒にお風呂から上がることになりました。


風呂上がりの真貴ちゃん・・・これはこれでいいですね♪




さて、今日はもうすることもないので、少し早いですが寝ることにします。


「真貴ちゃん、一緒に寝ましょう」

「・・・・・まぁ、いいですよ」


私と真貴ちゃんは、一緒にベッドの中に入ります。


「真貴ちゃん」

「なんです?」

「ちゅっ」


!!?


私は、真貴ちゃんの唇にキスをします。


「私のファーストキスです♪」

「・・・・・私も初めてだったんですけど?」

「それなら私たち、初めて同士ですね♪」

「リタ、切り刻んであげます」

「いやです♪」


私はそういって、鎌を取り出そうとする真貴ちゃんに全力で抱き着きました。

しばらく暴れようとしていた真貴ちゃんでしたが、私が離さずにいると、あきらめたのか、力が次第に弱くなっていきました。


「真貴ちゃん、おやすみなさい」

「はぁ・・・・・おやすみなさい、リタ」




こうして、私は真貴ちゃんのにおいに包まれて眠るのでした♪





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