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第十九話 ティアちゃんのお姉さま

トントン


私が、真貴ちゃんの深い愛を知り、部屋の中でイチャイチャしていると、ノックの音がしました。

またレイチェルちゃんでしょうか?


「は~い、どうぞ~」

「リタさん、会いたかったです!!」


私が返事をすると、ティアちゃんが私に飛びついてきました。


「わっ」


普段おとなしいティアちゃんが飛びついてくるなんて、どうしたんでしょう?


「ティアちゃん、いきなりどうしたの?」

「あ、その・・・ごめんなさい。なかなかリタさんに会えなかったから、つい・・・」


ティアちゃんは顔を赤くして言います

そういえば、昨日から色々あってゆっくりお話しできていなかったですね。


「ティアちゃんがそう言ってくれるなんて、私もうれしいです」


私は、ティアちゃんを抱きしめ返し、頭を優しくなでます。

ティアちゃんは、とても気持ちよさそうに目を細めました。


ふと、視線を感じて振り返ると、真貴ちゃんが微笑みながら私達を見つめていました。




「リタさん、これから私が、お城を案内しますね」


しばらくの間、抱き着いていたティアちゃんは、満足したのか、顔を上げると、そういいました。

決して、私がティアちゃんをクンカクンカしていたのがばれて、離れたわけではないですよ?


「今から案内してくれるの?」

「はい、リタさんの準備ができれば、いつでもいけますよ」

「なら、すぐに行きましょうか?」

「はい♪」


私と真貴ちゃんは、ティアちゃんの案内でお城を見て回ることになりました。




まずは、ティアちゃんのお部屋に案内されました。

広くて豪華ですが、私物の少ない部屋です。

そのことを尋ねると、学園に行くときに片づけたそうです。

ティアちゃんは『もうここには戻ってこられないと思っていましたから』と微笑みながら言いました。


少し、暗い空気になってしまったので、私はティアちゃんのベッドにダイブし、クンカクンカしました。

それを見たティアちゃんが、真っ赤になって私をベッドから引きはがします。


「リ、リタさん、そんなに匂いをかがれると、その・・・恥ずかしいです」


ティアちゃんはそういいながらも、少しうれしそうでした♪


ティアちゃんの部屋には、またあとでもう一度来て、ゆっくりお話などする予定です。

ちなみに、同じ階にティアちゃんのお姉さまやお兄様、つまり王女様と王子様の部屋もあるんですが、立ち入り禁止です。

かってに入ったら牢屋行きだそうです。




次に案内されたのは図書館でした。

ここは許可さえあれば出入り自由です。

学園ほどの大きさはありませんが、貴重さはこちらの方が断然上です。

暇を見つけて読みに来ましょう。


その後、音楽堂、舞踏会場、兵士の訓練場と回り、今は園庭にいます。


「む、そこにいるのは『黒髪の魔法使い』殿ではありませんか?」


ティアちゃんと談笑しながら歩いていると、突然そう声を掛けられました。


「あ、ニアお姉さま」


そこには、ティアちゃんのお姉さんがいました。

それにしても、『黒髪の魔法使い』なんて中二っぽい名前で呼ばないでほしいです。


「ティアも一緒だったか、城の案内をしていたのか?」

「はい、お姉さまは何をしていたのですか?」

「私は剣の稽古だな、訓練場では何かと兵士が気を使うので最近はここでやっている」

「そうだったのですか。あ、リタさん、こちら私のお姉さまでニアって言うの」

「ふむ、改めて挨拶しよう。ティアの姉で第二王女のニア=ティル=ローラントという。よろしく頼むぞ『黒髪の魔法使い』殿」


ティアちゃんのお姉さん改め、ニア・・・さま?が自己紹介してくれます。


「リタ=ロスト=ケミアです。『黒髪の魔法使い』は恥ずかしいのでリタと呼んでください」

「ははは、わかった、リタ殿と呼ぶことにしよう、私のこともニアでいい」


よかったです。

これからはちゃんと呼んでくれるみたいです。


「はい、よろしくお願いします。ニア・・・ちゃん?」

「ニアちゃん・・・ニアちゃんか!!はは、リタ殿は本当に面白いな、これからもそう呼んでくれ」


ニアちゃんがそう言って笑います。

ティアちゃんもそうですが、みなさん気さくな人ですね。


「ところでリタ殿、これから一手お手合わせ願えないだろうか?」


ティアちゃんのお姉さんはいきなりそう言いました。


「ちょ、ちょっと、お姉さま、いきなり何を言っているのですか!?」


ティアちゃんも驚いてニアちゃんに詰め寄ります。


「何って・・・勝負を申し込んでいるのだが?」

「そういうことを言っているのではありません、なんでいきなりリタさんに勝負を申し込んでいるのですか!!」


家族相手だからでしょうか?ティアちゃんが珍しく叫んでいます。


「うむ、なんでもリタ殿はあの『残虐の悪魔』を潰したそうではないか、私も少しは腕に自信があるのでな、それほどの強者に自分がどこまで通用するのか試してみたいのだ」


『勝負するまで逃がさない』ってニアちゃんの目が言っています。


「もし、断ったらどうなるのですか?」

「どうにもならないさ、ただ、この城にいる間、私が何度も挑戦しに行くがね」


なにやら、ニアちゃんにストーカー宣言されてしまいました。

美少女に追いかけられるのは構わないのですが、そうするとティアちゃんの機嫌がすごく悪くなりそうです。

それに、真貴ちゃんとイチャイチャするのを邪魔されるかもしれませんし・・・仕方ないですね。


「お姉さま、いい加減にしてください!!」


ティアちゃんが怒っていますが、ニアちゃんはどこ吹く風です。

・・・・・ってティアちゃんが怒っています!!

初めて見ました!!


「はぁ、わかりました。一回だけですよ?」

「リタさん・・・良いんですか?」

「ティアちゃんのお姉さんの頼みですからね」

「わがままな姉ですいません」


ティアちゃんはそう言って謝りますが、どこか嬉しそうです。


「では、訓練場に行くとしよう」

「負けても文句言わないでくださいね」


素直に従うのもなんなので。少し挑発してみます。


「ははは、もちろんだとも、胸を借りる気でやるさ」


全然動じていませんね・・・まぁいいです。






「兵士諸君、今から試合をするので悪いが少しどいてくれたまえ」


ニアちゃんは訓練場に着くと、当然のように練習している兵士をどけてしまいました。


「リタ殿、武器は好きなものを使うといい。私はこれを使わせてもらうからな」


ニアちゃんはそう言って庭園で使っていた剣を見せます。

どうやら、かなりの業物みたいです。


私はとりあえず、どんな武器があるか見まわしてみます。


剣や槍は普通として、鈍器や弓もあります。

しかし、どれも普通のもので、ニアちゃんが持っているほどのものはありません。

訓練場にあるくらいですから、当然かもしれませんが・・・・・あ。


「これでもいいですか?」


私はそう言って、訓練場の隅に飾ってある巨大な石像の剣(約5メートル、重さは1トン以上)を『魔力循環』を使って、冗談で使って振り回してみます。

みなさんが呆然としています。


「い、いや・・・さすがにそれはやめていただきたい」


ニアちゃんが冷や汗をかいていいました。

それを見て、ティアちゃんがクスクス笑っています。

まぁ、これくらいならティアちゃんもできるんですけどね。




「それなら、私はこれでいいです」


私はそう言って『亜空間』から『レッドキャンパス』を取り出します。


「む・・・リタ殿、その剣、今どこから取り出した?」

「秘密です」


ニアちゃんは不思議そうにしていましたが、私はそう言って誤魔化します。


「審判は僕がやらせてもらうよ」


声がした方を見ると、どこかで見たことがあるような人がいました。


「カイト兄様か、よろしく頼む」


どうやら、王子様だったようです。

そういえば、昨日食事の時にいたような・・・男のことなんてどうでもいいですね。


「よろしくお願いします」


私もとりあえず、そう言っておきます。




「両者、準備は良いですか?」

「「はい」」

「では・・・試合はじめ!!」


王子様がそう言って、試合が始まります。


「はぁぁぁぁぁぁ」


まずは、ニアちゃんが気合を入れて突きを放ってきます。



キンッ



私はそれを『レッドキャンパス』で弾きます。


『無影剣』


ニアちゃんが私の死角を利用した斬撃を放ちます。


『幽凪』


しかし、その斬撃は私の体が一瞬霞んですり抜けます。


実は、真貴ちゃんには魔法だけでなく、剣術(?)や武術(?)も教えてもらっているのです。

そんな真貴ちゃんの指導を受けている私には、その程度では通用しません。



!!?



剣がすり抜けたことに驚き、ニアちゃんがいったん後退します。


「次はこちらから行きますね『闇歩』」


『闇歩』とは、光を避け、名前の通り闇を歩く死神の技術です。

もちろん、普通の人は使えませんし、理解もできません。

真貴ちゃんに教えてもらわなければ、と注釈は付きますけどね。


ニアちゃんには今、私が消えたり現れたりしながら近づいて来るように、見えていることでしょう。

軽いホラーです。


「むぅ・・・『円陣斬』」



キンッ



しかし、ニアちゃんは私が近くに来たところで、周囲全体を攻撃しました。

背後から攻撃するつもりでしたが、見事に防がれてしまいました。

しかし、これならばどうでしょう?


『揺剣』


私の剣が揺らめき、受けようとする剣をすり抜けて攻撃が行きます。


「くっ『突牙』」


ニアちゃんは攻撃を防ぐのをあきらめ、鋭い突きを放ちます。

しかし、そこに私はすでにいません。


『夢想』


今度は私が分身したように何人も現れます。

しかし、見えている私の中に本体はいません。


『波撃』


ニアちゃんは分身に向かって魔力でできた斬撃を飛ばしますが、もちろんすべてすり抜けてしまいます。

どうやら、ニアちゃんは攻撃が効かず、焦っているようです。

もっとも、それこそが死神の技術の本質なんですけどね。

攻撃が見えず、効かず、けれど自分は傷ついていく。

本当にホラーです。

では、そろそろ終わりにしましょう。


『爆影』


ニアちゃんの前に真っ黒な私が出現します。


『双牙』


しかし、そのいかにも怪しい私を、冷静を欠いているニアちゃんは疑問も抱かずに攻撃してしまいます。



ドドーン



ニアちゃんの攻撃が当たった瞬間、黒い私は爆発を起こします。


「がっ!!」


爆発をまともに受けたニアちゃんは、倒れて気絶してしまいました。

もっとも、ちゃんと手加減しているので、ほとんど怪我はありませんけどね。


「それまで、勝者リタ!!」


王子様が私の勝利を宣言しました。




「ヒール」


試合が終わってので、私はニアちゃんの傷を治療します。


「うっ・・・いたた・・・」


すると、ニアちゃんはすぐに気が付きました。


「いやぁ、負けました。リタ殿は強いですね」


目を覚ましたニアちゃんはそう言って笑います。


「面と向かって『強い』なんていわれますと、少し照れますね」


私もそう言って笑います。


「それにしても、リタ殿の剣術(?)は何処のものですか?見たこともない技術ばかりで、手も足も出ませんでした」

「秘密です」


私はそう言って誤魔化します。

死神の技術なんて言えませんからね。


「リタ殿は秘密が多いですなぁ~」

「ごめんなさいね」


秘密が多いのは本当なので、素直に謝っておきます。


「いやいや、謝らないでください。けれど、また私と戦ってくれませんか?」

「いいですよ。ただし、毎日挑むなんてことはしないでくださいね」

「はは、見抜かれていますか、仕方ないですね。今度は私がもっと強くなったときに挑ませてもらいます」

「はい」


やっぱり、毎日挑戦しようとしていましたね、ニアちゃん。

真貴ちゃんやティアちゃんと遊ぶ時間が減るところでした。


「では、私はこれで失礼するとしよう。怖い妹も私を睨んでいるようですからね」

「ちょ、お姉さま!?」


ニアちゃんはそう言って去っていきました。

嵐のような人でしたね・・・。


「リタさん、怪我はありませんか?」

「もちろんないですよ」


ニアちゃんが去っていくと、ティアちゃんが私の所に来ました。


「まったく・・・お姉さまは強そうな人を見るとすぐ勝負を挑むんですから・・・」


ティアちゃんが愚痴を言っています。

本当に今日は珍しいティアちゃんが良く見られる日ですね。


「・・・・・あっ・・・・・わ、忘れてください~~~~」


しばらくブツブツ言っていたティアちゃんでしたが、私が見ているのに気づいて、顔を真っ赤にしました。




その後、私達はお城の案内の続きをしてもらい、一通り見終わると、またティアちゃんの部屋に戻りました。


「それでは、ティアちゃんの部屋に戻ってきたことですし、さっそく下着改めをしましょう!!」

「え・・・・・え?えぇ~~~?」


ティアちゃんが慌てていますが、関係ありません。

えっと・・・私の勘によると、この引き出しにあるはずです!!


「ちょ、ちょっと、リタやめてください!!」

「む・・・黒があります!!」


私が引出しをあけると、白やピンク、青に混ざって、黒の下着が入っていました。


「ティアちゃん!!黒なんていけません。破廉恥です!!」

「え?え?なんで私怒られているんですか?」


ティアちゃんが戸惑っています。


「そんなの、私は白い下着が好きだからに決まってるじゃないですか!!」

「なんですか、その理由!!」


こんな感じで、私達は夜まで楽しく過ごしました♪






ちなみに、試合後の後片付けは王子様がしてくれたようです。





な、なんとか10万字達成できました。

つ・・・疲れました。

今後は少し更新速度が落ちると思いますが、ご了承ください。

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