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第十四話 テスト

静まり返った教室に、者を書くカリカリという音のみが響きます。

ティアちゃんとアリスちゃんもみんなと同じく真剣な顔をしています。

そんな中、私だけはそのカリカリという音をBGMに机に突っ伏してお昼寝しています。


カーンカーンカーン


突然、今までの静寂を破って鐘の音が鳴ります。

その音を聞いて、ホッとするもの、頭を抱えるもの、悟りを開くものに分かれます。


そう、いまはテスト中でした。




ティアちゃんと繋がってから、しばらく立ちました。

学園に復帰した当初こそ、ティアちゃんを心配してくれましたが、すぐに元気になったのがわかったのか、一緒になって喜んでくれました。


それからは、平穏な日々が続きました。

特にこれといった問題もなく、真貴ちゃんとティアちゃんと共に学園に行き、アリスちゃんも含めたみんなで遊び、また寮に帰るという、毎日を繰り返します。

学園がお休みの日は『近くの森』で真貴ちゃんの指導の下、ティアちゃんと一緒に魔法の練習(とお金稼ぎ)です。

このままいけば、今学期中に借金を返せそうです♪




「リタ、始まってすぐに寝ていましたけど、大丈夫なんですか?」


鐘の音で目を覚ました私が「ん~~~~」っと伸びをしていると、隣の席のティアちゃんがそう、聞きました。


「ん?大丈夫大丈夫、問題なしです」


私はそう、笑って答えます。


「それならいいのですけど・・・・・」


ティアちゃんは少し釈然としないながらも、そういいました。


「それより、次は実技です。早く行きましょう♪」


私はそういうと、アリスちゃんも呼んで、三人で更衣室に向かいます。




(リタ、いい加減、下着を見るためだけに更衣室に行くのやめませんか?)


私がクラスメイトの下着姿を堪能していると、真貴ちゃんが念話でそういいます。

そう、私は何時も入学前に買った、運動着でもある『白のゴスロリ服』を着ているため、わざわざ着替える必要はありません。

もちろん、汚れのつかない魔法がかかっているとはいえ、毎日洗ってますよ?

ただ、魔法の効果か洗っても一時間もすれば完全に乾くのです♪

話がそれました。


(いいじゃないですか、減るものでもありませんし)


私はそう答え、見続けます。

白、青、赤、緑、黒、色とりどりの下着があります。


「リタは~エッチですね~」


アリスちゃんはそう言って笑っていますが、ティアちゃんは顔を赤くして、なかなか着替えが進みません。

ティアちゃんとは、お風呂にも一緒に入るで、いまさら私の知らない部分なんてないのに、なんで恥ずかしがるのでしょうか?

不思議です。


ちなみに、今日のアリスちゃんはブルーの下着で、ティアちゃんは(私がプレゼントした)白の下着を履いていました♪




私達は着替えが終わると、グランドに行きます。

ほとんどの生徒は、このクラスが魔法科だということもあり、ローブを付けています。

あれ?

魔法科ってこと私言ったことありましたっけ?

まぁいいです。

そんな中にいるので、私が目立つこと目立つこと・・・。




「では、今から技術の試験を始める。一人ずつ前に出なさい」


時間になると、技術担当の先生が来て、そういいます。

まずは、魔法の威力テストからです。


測定方法は簡単です。

生徒が『測定用強化案山子』に魔法を当てると、グランドの隅に置いてある魔法版(電子版の魔法バージョン)に数字が表示されます。


「そろそろ~私~受けてきますね~」


試験が始まってある程度時間が経った頃、アリスちゃんがそういってテストを受けに行きます。


「「頑張ってね(ください)」」


私とティアちゃんは声を合わせて応援します。



アリスちゃんが魔法を放つと『113』という数字が表示されます。

今まで受けてきたクラスメイトの平均がだいたい『80~85』くらいなので、これはかなりいい数字です。


「「おつかれさま(です)」」


アリスちゃんが戻ってくると、私とティアちゃんはまた声をそろえて労いの言葉をかけます。


「ありがと~」


アリスちゃんもお礼を言ってくれました。




さて、他のクラスメイトが全員終了したところで、私とティアちゃんもテストを受けに行きます。

なぜ最後にしたかというと、真貴ちゃんが「二人が魔法を使ったらあの案山子ではもたないです」と言ったからです。


まずは、ティアちゃんが先に得意な風魔法で測定をします。



ドーーーーーン!!



ティアちゃんが魔法を使うと、今までにない大きな音が鳴り響きます。

魔法版には『835』という数字が表示され『測定用強化案山子』はプスプスいって煙を出しています。



・・・・・・・・



教師も含め、みんな呆然としています。

それも仕方ないですね。

なにしろ、ティアちゃんは私と一緒に真貴ちゃんの指導を受けているからね。


先生は我に返ると「つ、次」といいます。

あの、『測定用強化案山子』が煙りだしているの気づいてないのでしょうか?

・・・・・まぁいっか、吹き飛ばしてしまえば関係ありません。


「リタさんもがんばってください」


ティアちゃんとすれ違う時、そう応援されました。


「うん、負けませんよ」


私はもう一度、気合を入れ直します。


私が使うのは、難しいと言われる光魔法のそれも大魔法です。

本当に難しいだけあって威力は真貴ちゃんのお墨付きです。


私は、『測定用強化案山子』の前に出て、魔法を唱え始めます。



「世界を包む眩しき光たちよ

 

 天まで上る一束の柱となりて

 

 我が前に蠢く愚かなる者たちを消し去りたまえ

 

 ジャッシメントレイ!!」



パァァァァァァ、ズドーーーーーーーーーーーン!!



私が魔法を使うと、周りがまぶしい光に包まれ、先ほどよりも大きな音が鳴り響きます。

みんなの目が慣れ、『測定用強化案山子』を見ると、いえあったはずの場所を見ると、そこには大きなクレーターができてました。

魔法版には『エラー』とだけ表示されています。

もちろん、『測定用強化案山子』なんて跡形もありませんでした。



・・・・・・・



グラウンドは、また静寂に包まれます。


「えへ、案山子なくなっちゃいました」


私は少しおどけて言ってみましたが、効果はありませんでした。


「リタさんさすがです。ほれ・・・・・尊敬し直しました!!」


そんな中、ティアちゃんが笑顔でそういってくれました。

それだけで、私には十分です。


ちなみに、このことが予想できていた真貴ちゃんはない胸を張って満足そうでした。



カーンカーンカーン



授業の終了を告げる鐘が鳴ります。

その音でみんな我に返り、次の試験へと向かっていきます。


案山子、なくなっちゃいましたけど、次のクラス大丈夫かな?

・・・・・私が気にしても仕方がないですね。

先生に任せましょう。




それから、私とティアちゃんは魔法制御の試験でパーフェクトを出し(練習したかいがありました)詠唱速度の試験では真貴ちゃんに教えてもらった『無詠唱魔法』を使いました。


これは、試験の結果が楽しみですね。






試験が終わると、3日ほどの休みがあります。

これは、先生たちがテストの結果を集計するためです。

なんといってもこの学園は生徒数が多いですからね。


私と真貴ちゃんとティアちゃんはこの休みを使って、『近くの山』に行くことにしました。

『近くの山』なんて名前の場所ですが、園外学習で行った山よりも遠くにあり、『循環魔法』を使っても、半日ほどかかる距離にあります。

今回、この場所に行くことにしたのは『近くの森奥地』に飽きてきたこともありますが、何よりもティアちゃんが風の大魔法『エアーポーテーション』を覚えたことがきっかけです。

名前からもわかるように、この魔法は風の強力な結界で身を包み、登録したポイントに高速で移動することが出来ます。




そういうわけで、半日かけて『近くの山』にやってきました。

まずは、ティアちゃんにこの場所をポイント登録してもらいます。

ちなみに、学園はもうすでにポイント登録してありますので、すぐに帰ることが出来ます。


ポイント登録が終わったら、さっそく山の散策開始です。

初めに出てきた魔物は『人食い大狼』です。

この魔物は体長3メートルほどもある、狼にしては珍しい単体行動する魔物です。

ちなみに、ランクはBで園外学習の時戦った『土喰いオオサンショウオ』より上です。


まず、ティアちゃんは風の補助魔法をかけてくれます。

これで、『循環魔法』と合わせて、私の身体能力は大きく上がります。


「アイシクルボム」


私は氷の中級魔法で触れると周囲を巻き込んで凍らせる『アイシクルボム』で攻撃します。



グゥルルルァァァァァ



しかし、さすがBランクの魔物、今までの魔物と違い一撃では仕留められませんでした。


「ブラッディーショック」


私はすかさず雷の中級魔法の赤色をした電撃を放ちます。

私の強大な魔力で放たれた魔法を、2回も受けた『人食い大狼』は、さすがに耐え切れず、光になって消えていきます。


「ふぅ、やっぱりここの魔物は一筋縄ではいかないですね、気を付けて進みましょう」


私のその言葉に、真貴ちゃんとティアちゃんも頷いて、先に進みます。




その後、山で倒したのは『ハニーベアー』より二回りほど大きく、厚い毛皮に覆われた『キラーグリズリー』、強力な猛毒を履く『プワゾンカブト』、そしてAランクに登録されている漆黒色をした『地獄の大蛇』です。

大魔法を使っても『地獄の大蛇』が倒せなかった時は正直焦りました。

ティアちゃんに足止めしてもらい、さらに2発ほど大魔法を打ち込んだことで、なんとか倒せました。

私もまだまだです。


*『地獄の大蛇』は通常、Aランク冒険者のパーティー(5人程度)が決死の思いで倒すような魔物です。




私達は『地獄の大蛇』と倒した後、さすがに疲れたのでティアちゃんの『エアーポーテーション』で学園に帰りました。

学生課に行って清算したとき、お姉さんがびっくりして私は『戦闘ランクA』、ティアちゃんは『戦闘ランクB』に昇格しました。

まぁ、Fランク依頼ばっかりやっているので私達の『信頼ランク』はDのままなんですけどね。

ちなみに、今日の稼ぎはだいたい一人、銀板2枚(200,000P)ほどでした。

さすがに山の稼ぎは良いですね。

明日も行きましょう。






そして、ついにテスト結果が発表される日が来ました。

私の順位は思った通りでしたが、それがこんな面倒くさいことになるなんて、私はこの時、少しも思っていませんでした。





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