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第八話 ルームメート

入学式から数日たちました。

学園の授業はまだ基礎的な物ばかりで、簡単なことしかやっていません。

しかし、学園が始まると、何時ものように依頼を受けるわけにもいかず、借金はほとんど減っていませんでした。



そんなある日の夕方、私たちがいつもの大食堂で夕食を終え(寮の食堂も再開されましたが、大食堂の特別定食Cより安い物はありませんでした)部屋でくつろいでいた時です。

トントンっと私の部屋をたたく音がしました。


「は~い」


とりあえず、返事はしましたが、いったい誰でしょうか?

私にはまだ友達もできていませんし・・・いえ、できないわけじゃないんです。

作らないだけですよ?

今は真貴ちゃんとイチャイチャするのに忙しいから作らないだけなんです!!

そこのところ勘違いしないでくださいね?

ただ・・・ところ構わずイチャイチャしていたので、妄想癖のある危ない人に見られているのは気のせいですかね?

い、いいんです、友達なんてできなくても真貴ちゃんさえいれば私は満足なんです!!

っとこんなこと考えている場合ではないですね。

早く出なければ。


私が扉を開けると、寮長さんと・・・美少女が立っていました。

ふわふわの腰まである金色の髪に、青い瞳と白い肌、身長は150cmくらいでしょうか?私と真貴ちゃんの間くらい高さです。

胸も私と真貴ちゃんの間くらいですかね?

そして何より薄幸の美少女という雰囲気のかわいい子です。


「こんばんは、リタさん。ちょっと事情があってくるのが遅れたけれど、この子があなたのルームメイトよ」

「は、はじめまして、ティアノート=フィル=ローラントと言います。え・・・えと、ティアと呼んでください。よろしくお願いします」


ティアはすこしオドオドしながら自己紹介すると、深く頭を下げて、おじぎしました。


「初めまして、私はリタ=ロスト=ケミアといいます。リタと呼んでください。これからよろしくね」


私はそう言って手を出します。


「は、はい!!よろしくお願いします!!」


ティアはそういうと、笑顔で私の手を握り、ブンブンと振りました。


ラッキーです。

いきなり美少女といきなり手を繋ぐことに成功しました♪

それに、緊張しているのか、ティアの手は少し湿っています。

ペロペロした・・・ッハ真貴ちゃんから冷たい視線が飛んできてます!!




寮長さんも戻ったので、私はティアを部屋に案内します。


むぅ・・・美少女がルームメートになるのはうれしいですが、真貴ちゃんとイチャイチャできなくなるのでしょうか?

・・・・・いえ、大丈夫ですね。

痛い物を見る視線は学園で慣れましたから、気にしないことにしましょう。


「あれ?あの~~リタ・・・さん」

「なんですか?あ、そうです。ティアちゃんって呼んでいいですか?」

「ティアちゃん・・・ですか?」

「・・・ダメ?」

「い、いえ、今までそんなふうに呼ばれたことなかったので、うれしいです♪」

「それで、ティアちゃん、何の御用でした?」

「あ、そうでした。その・・・そちらの方はどなたでしょうか?リタのお友達ですか?」




そのことばに、私と、ベッドで座っていた真貴ちゃんが固まります。


(ま、真貴ちゃんのこと、見えてませんか?)

(ま、まさか・・・私、これでも死神ですよ?生きている人に見えるはずはありません!!リタは例外ですけど)

(でも、思いっきり真貴ちゃんの方を見てますよ?)

(そ、そうですね・・・確かめてみます)


「あなた、私のこと見えてます?」


・・・・・?


「えっと・・・どういう意味でしょうか?」


(真貴ちゃんのこと、見えてるみたいですね・・・それに声も聞こえてる・・・)

(・・・・・みたいですね)


「いえ、なんでもないです。私は黒衣クロイ 真貴マキといいます。よろしくです」

「あ、はい。ティアノート=フィル=ローラントです。よろしくお願いします」


真貴ちゃんが誤魔化しながら自己紹介をします。


「クロイ=マキさんですか・・・は遠来の方でしょうか?」

「そうです。ずっと遠くから来ました。ちなみに、真貴が名前で黒衣が家名です」

「それで、黒井さんは・・・」

「真貴でいいです。私もティアと呼ばせてもらいます」

「あ、はい。真貴・・・さんはリタのお友達の方ですか?」

「それは・・・・・」


真貴ちゃんは私のことを友達としていいのか少し悩んでいるようです。

仕方ないですね。

ここは私が答えましょう。


「ティアちゃん。真貴ちゃんは私の友達じゃなくて、恋人です♪」


「え?・・・え?え?えぇぇぇぇぇ!?」

「ちょ、ちょっとリタ!?」


私の発言に二人とも大声を上げます。

それに、心なし真貴ちゃんの頬が赤くなっています。


「ちなみに、この部屋に真貴ちゃんがいるのは私が連れ込んでるからです。みんなには内緒ですよ?」

「つ、つれ・・・・って・・・え?そういうこと?そういうことなの!?」


ティアちゃんの顔が真っ赤になりました。

何を想像したんでしょうね♪


「さらに、真貴ちゃんは何と隠密魔法が得意で、みんなには見えないように四六時中私とイチャイチャしてます!!」

「し・・・四六時中・・・きゅぅぅぅぅ」


ついに、ティアの頭から湯気が出て・・・・・倒れました!?


「テ、ティアちゃん大丈夫?・・・・・みたいですね。寝ているだけです」


私はティアちゃんをベッドまで運んで、寝かせます・・・お姫様抱っこで♪


っと、真貴ちゃんが静かですね?

振り向くと、顔を真っ赤にして、少し目に涙をためた真貴ちゃんがいました。

か、かわいい。


「真貴ちゃん?」

「リ、リタ・・・なんであんなこと・・・」

「あんな事って・・・ほとんど全部本当のことじゃないですか」

「そ、そうですけど、何も言わなくても・・・・・」

「でも、これで今までどうり、イチャイチャできますよ?」

「なにより、我慢なんて私ができません!!」


ちゅっ


私は真貴ちゃんを抱き寄せて、口づけします。


「リタ・・・・・ちゅっ」


真貴ちゃんもそれにこたえてくれました。





その日、私たちは眠りに落ちるまでずっと抱き合い。何度も何度もキスをしました。


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