異世界、そして投獄
目覚めなさい…
目覚めるのです…勇者よ…
目覚め………あれ?…一人多い?…あっれ~おかしいなぁ…
巻き込んじゃった?でも素質のある人間しか反応しないのに…
うーん…まぁいっか…目覚めるのです勇者達…とその他
この国を魔族の悪の手から世界を救うのです…!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「っは!!」
ここは…?……ッッ!!そうだ変な光に飲み込まれて……!
目が覚めると回りには鎧を着込んだまるで騎士のようとしか言えない人と黒いローブで顔が見えない杖を持った腰が曲がっている老人、中世の貴族と言ったようなドレスや服を着た者たちがこちらを囲むようにたっていた。
訳がわからない…幻覚?薬でも吸わされて拐われたのか…
しかしそうだとすればかなりヤバイな、まわりの奴らからしてアブナい宗教団体か?…
グルリと部屋を見回し最後に地面をチラリと見ると魔方陣のような幾何学模様が光を放っていた。
「おぉ…!勇者様!この国を…世界を…救って下さい!」
は?…………………………ま、まさか…これはあれなのか…異世界召喚?
いや…ないだろ…流石に…
「勇者…?世界を救う?…」
あ、そうか…俺はあいつらに巻き込まれたのか…
右を見ると学園名物ハーレム軍団がそこにはいた
勿論ギャルゲーではないので髪は…髪は…え?カラフルになってる!?なんで?
「あの…どう言うことですか?…」と、委員長髪は青色に
「ちょっと!説明しなさいよ!!」と、ツンデレ髪は赤色に
「う~ん?ここどこかなぁ~??」と、おっとり髪は緑色に
「…………………………………………………………」と、無口髪は銀色に
一応目は驚きで見開いております
「おぉ…!勇者様の仲間の方々もご一緒でしたか!!皆様素晴らしい魔力をお持ちなのですね!!頼もしい限りでございます!!」
「なぁ…あんたここはどこだ?」
基本俺は無視か…痺れを切らして王さま(仮)に質問する
「はて?何やら虫が煩いですな…勇者様達場所を変えて詳しいことをお話しましょう」
は?……今なんつった
まわりをもう一度見回すと全員が自分を侮蔑するような…ゴミを見るような目で見ていた。
止めろ…その目を……止めてくれ…くそ…ここでもそんな目で俺を見るのかよ…
「フン…卑しい赤い目をした魔族め…同じ場にいることも汚らわしい…連れていけ!!」
呆然と立ち尽くした俺の両腕を騎士達は掴むとそのまま扉の奥に連れていった
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「オラッ!!入ってろ!!」
ガンッ!!
「グアッ!!」
騎士は牢屋に俺を乱暴に投げ入れるとニヤニヤと笑みを浮かべ俺を見下している
「はっ!!卑しい魔族め!!良かったな!!普通ならこの場で無惨に殺してやる所だが勇者様がいらっしゃったのだ!!明日、皆の前で処刑してやるよ精々楽しみにするんだな!!」
そう言って去っていった。
どういうことだよ…俺が魔族?…違う!俺は…人間……
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『赤い目の魔族め!!』
『汚らわしい魔族め!!』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
クソ…この赤い目は魔族の証ってことかよ…ふざけるな…
勝手に呼び出して勝手に処刑かよ…こんな終わり方じゃダメなんだよ…あいつ等の…人生を証明出来るのは俺だけなんだよ…
死んでたまるか!!
まわりを見回す…鉄格子、石の壁、窓は…高い位置に
どうする…逃げる方法は…
月…紅いな…ホントに異世界にきたのか…
綺麗だ…紅い…紅い月…
「綺麗だなんて、照れるわ…フフッ」
「ッッ!?」
なっ…いつの間にここに入った!?誰だ!?
声のした方に振り向く
美しい…
そうとしか表現出来ない…まるで芸術品…人間では表せないような美しさを持った黒い艶やかな髪を腰まで伸ばし、触れば折れてしまいそうな儚げな体、月の光を反射し妖しく光る紅い目、そんな美貌に俺は目を奪われてしまった。
「あんたは…誰だ…?」
「え?…私?…フフッ…私は月の女神…ほら見えるでしょ?あの紅い月…」
紅い月をバックに薄く微笑みかける女神はとても神々しかった。
「月の…女神………ハッ!?そうだ!!あんたどうやってここに入ったんだ!?俺を…俺をここから出してくれ!!たのむ…!」
「フフッ…私はここにいる訳じゃないの…魔力で映像を送ってるだけよ…」
「俺をここから出すことは…出来るのか?…」
「フフッ…ごめんね…ここは直接的な魔力を吸収する魔法がかかってて無理なの…」
「そうなのか…俺は…ここから出れないのか…?」
「フフッ…方法はあるわ…」
「頼むっ!!ここから出してくれ!!俺はまだ死ねない!!あいつを…あいつ等を絶対に!!」
「フフッ…そんなにがっついちゃって…いいわ…ここから出してあげましょう…ただし…」
「貴方に人間を止める覚悟は有るかしら?」