料理、とくにお弁当
「誰かが作ったご飯が食べたい」
仕事ではなく、家族のために日常的に料理を作る人からよく聞く言葉である。
「そうですよね~」
と相槌を打ちながら、わたしはふと、そうか?と思った。
わたしは特に料理が上手いわけではない。料理が趣味ということもないし、火を二工程以上使う料理は基本的に作りたくない。面倒くさくて料理をしたくない日もたくさんある。
けれど、自分で作る料理は驚きがなくてよいのだ。
味の想像がつく。量の調整が出来る。
カレーが食べたい日も餃子が食べたい日も、サラダメインにしたい日も、家族に配慮もするけれど、基本は自分が食べたい物を冷蔵庫と相談して作る。
それは特にお弁当に感じる。
嫌いな物が入っていることはないし、なんなら今日はロコモコ弁当だ!と楽しみにソワソワしてしまうことすらある。
コンビニで買ったって、社食で食べたって、自分で選べるからそれは楽しい。
けれど、自分以外が作ったお弁当を食べる場合はどうだろう。
開けた瞬間嬉しい時もあるだろう。けれど、量が多かったり少なかったり、食べたい気分の物じゃなかったりもするだろう。しかし、作ってもらった手前、残すことはよくないから、少しくらいの不満なら我慢して食べるしかない。
以前の職場で隣の席だった自分より年上の男性が、毎日母親に作って貰っている弁当に文句を言い、さらに「俺が作ったほうが美味いんだよな」と言っていたのを聞いていたから、余計に誰かにお弁当を作ってもらうより、自分で好きな物を作ったり買ったりしたほうがいいんじゃないかな、と思うのかもしれないけれど。
わたしの明日のお弁当は染みしみカツ丼弁当だ。
割引になっていたスーパーのとんかつをめんつゆに漬け込み、それをご飯にのせる。副菜はゆで卵と茹でブロッコリーにマヨネーズを添えて。彩り担当でミニトマトも。
簡単で美味しい。
自分で作ったお弁当が、けっこう楽しみだ。




