表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
73/193

第73話 脂肪吸引再び

 ムビはユリの二の腕を触る。

 信じられない程滑らかなで柔らかい。

 ドキドキしながら、ムビは魔法を発動する。


「”脂肪吸引(トレール)”」

「んっ」


 ユリがピクリと反応する。

 数秒で、脂肪の吸引が終わった。


「うわぁ、本当に痩せてる!ちょっと敏感になっちゃうけど、これほんと神魔法だね♪」


 ユリは大はしゃぎで自分の二の腕を摘まむ。


「あはは・・・良かったです」

「それじゃあ、反対もよろしく♪」

「わ・・・分かりました」


 ムビはいっぱいいっぱいになりながらも、反対の腕も脂肪吸引する。


「ありがとうー、じゃあ今度はお腹ね♪」

「えっ、お腹ですか!?」

「当然でしょ?もうほんと最近お腹が出てきちゃってて」

「あ・・・あのー」

「?どうしたの?」

「・・・この魔法、タオル越しだと発動しないんです。だから、お腹は今度にしましょうか・・・」


 ムビは苦笑する。

 そもそも、この状況でお腹を触るというのは色々まずい。


「ああ、そうなのか。それじゃあこうするね♪」


 ユリはタオルを解いてポイっと投げた。


「な・・・なななな何やってるんですか!!?」

「えー?見えないから大丈夫だってー♪」


 温泉は血のように濃い赤色で、確かにお湯の中は見えない。

 ユリの鎖骨より上しか見えないが・・・。

 ユリは、完全に裸ということだ。


「さ・・・流石に色々とまずいですって・・・!!」

「まずくないって♪・・・なぁにぃー?ムビ君何考えてるのー??」

「い・・・いや別に・・・」

「ひょっとして、やらしいこと考えてるのかな?あれれー?」

「や・・・、やややや!そんなことは全然・・・!!」

「なら、問題ないでしょ?ほら、やっちゃって頂戴♪」


 ユリはお腹を突き出すような仕草をした。


「わ・・・分かりました・・・」


 ムビは何も見えないお湯の中を、手探りで探す。


「きゃっ!ちょっとムビ君、どこ触ってるの?」

「あっ!すみません、見えなくて・・・ごめんなさい!!」


 ムビはユリのお腹を触る。

 すべすべしていて、肌触りがいい。


「”脂肪吸引(トレール)”」


 お腹や脇腹を満遍なく撫で回す。


「あははっ!ちょっとやだ、くすぐったい!」

「あぁっ、すみません!」

「いやいいの、我慢するから・・・んふふっ!」


 30秒程撫で回し、ユリはビクビク反応しながら笑っていたが、なんとか脂肪を取り切った。


「はぁ・・・はぁ・・・これは大変だったわ」

「お・・・お疲れ様でした。」

「よし、じゃあ次は足ね♪」

「えっ、足もですか!?」

「そうだよー♪折角だから、全身お願い♪」


 ユリがパシャっと水音を立て、水面に足を出す。


「変なとこ触らないように、脹脛(ふくらはぎ)からお願いしようかな♪」

「わ・・・分かりました・・・」


 ムビは両手で右足を包み込み、脹脛(ふくらはぎ)の足首側からゆっくりと膝側に進んでいく。


「あははっ♪やっぱりこれくすぐったいかも!」

「す・・・すみません!」


 ムビはできるだけ刺激しないように優しく触った。

 それが余計にくすぐったさを助長させているのだが。


「んふっ・・・!んふふっ、あははははっ!」


 時折ユリが足をバタつかせ、ムビは何度か蹴りを入れられたが、無事に脹脛(ふくらはぎ)の脂肪吸引を終えた。


「そのまま、太もももお願いね♪」

「わ、分かりました・・・」


 ムビは両手で膝の少し上を包み込む。


「んっ」


 ムビの手が少し胴体方向へ近づくと、ピクリとユリが反応した。

 脹脛(ふくらはぎ)のときとはどうも反応が違う。


「あの・・・適度なところでやめますので・・・」

「うん・・・お願い」


 徐々にムビの手が胴体方向へ進んでいく。

 ユリはビクビク反応しながら、時折艶めかしい声を出す。

 ムビは太ももの真ん中あたりまで脂肪を吸引し終える。


「じゃあこの辺で・・・」

「ううん、もう少し上までお願い」

「・・・分かりました」


 ムビは更に胴体部へゆっくりと進む。

 ユリの声が、徐々に艶めかしくなってくる。

 足の付け根辺りまでの脂肪を吸引した。


「よし、取れましたよ」

「・・・もう少し上までお願い」

「ええっ、これ以上ですか!?」

「うん。まだ少し残ってるから、きれいさっぱり取って」

「わ・・・分かりました・・・」


 これ以上は流石にまずいのでは・・・。


 ムビの手が、ゆっくりと進み―――腰や股関節の辺りまで到達する。


「んんっ!」

「だっ・・・大丈夫ですか?」


 ユリは腰のあたりがゾクゾクしていた。


「・・・ん、ありがとっ。反対の足もお願い」


 そのまま左足の脂肪吸引も行う。

 ユリは右足と同じように、脹脛(ふくらはぎ)では笑い転げ、太もも部分では艶めかしい反応を見せた。


「お・・・終わりました」


 ムビは頭が変になりそうだったが、無事に終わり、ふぅと大きく息をついた。


「ムビ君、ありがとうね。こんなに脂肪取れちゃった」


 ユリは数キロ程の脂肪のお団子をプカプカ浮かばせて遊んでいた。


「いえ、お役に立てて良かったです」

「でもこの脂肪の塊、さっきまで私の一部だったんだよねー。このまま全部捨てるのはもったいないなー」


 ユリはプニプニと脂肪の塊をつつき、くるっとムビの方を見た。


「折角だから、脂肪吸着もお願い♪」

「えっ・・・吸着って・・・また、元に戻すんですか?」

「そんなわけないじゃん!バストアップに利用するの♪」


 ユリはムビに笑顔を向ける。


「えっと・・・すみません、脂肪吸着魔法は、直接触れる必要があって・・・」

「うん、オッケーだよ♪」

「えええええっ!!?」

お読みいただきありがとうございます。


よろしければ、下の☆☆☆☆☆から評価を入れていただけると大変励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2025年9月10日、注目度 - 連載中で2位にランクインされました!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ