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シロと不思議のセカイ

初めまして浅葱うさです。至らないところはございましょうがご愛嬌ということで

「夏季休暇の課題ということで皆さんには読書感想文を書いて提出していただきたいと思います。」

めんどくさい課題を出された。一つの本で原稿用紙最低で3枚以上を描かないといけない。非常にめんどくさい。

「センセー!それって、漫画もいいんですか?」

「そうですね。他の高校はわかりかねますが少なくとも宮兎高校では駄目ですよ。」

「うげっ!まじかよ〜…」

そりゃ駄目でしょ

「そういえば有雛(ありす)の姉の芦璃那(ろりな)生徒会長は去年受賞したんだったよね」

「いつものことだよ。姉さんなんだから」

美人で生徒会長で幼馴染である(いと)にぃと交際関係を持っていてまさに順風満帆な人生をいつも歩んでいるのだから

「やっぱり、憧れちゃうね。よし、読書感想文も頑張って芦璃那生徒会長みたいに受賞するぞ!」

そう簡単には受賞できるはずがない

「一応がんばって遥香、無理だと思うけど」

「えー、ひどいよ〜」

そんな会話をしながらLHRが終わりをつげた。

「ただいま。って言っても誰もいないけどね」

姉さんは生徒会の仕事で母さんと父さんは役所の仕事で帰ってくるのが遅い

「始めのうちに宿題終わらせておくか」

宿題は中学の時よりも難しく量も多いので早めに片付けなければ最終日に地獄を見る羽目になってしまう。

それだけは避けなければいけない

数学や理科とかは弦にぃにわからないところは教えてもらうとして、まずは読書感想文の本を決めなければいけない

明日にでも図書館にでも立ち寄ってみよう

そんなことを考えているとガチャッという玄関の音が聞こえてきた。きっと、姉さんが帰ってきたみたいだ

白く長い髪で吸い込まれるように赤い目をもった垂れ耳の青年が現れた

「こんにちはアリス」

不審者だ!でも、鍵は掛けた筈なのにどうして

「なんで私の家にいるの?というか貴方は誰?」

クスッと笑ったその青年は笑顔でこう答えた

「私ですか?白うさぎなのでシロとでもお呼び下さい。どうしてこの粗末な家にいるかというとアリス貴女を迎えに来たのですよ。忘れるなんてなんて薄情なんでしょう」

不審者が何か言っているというか粗末な家って普通の市内の一軒家ですけど

しかも、こんな印象強い人一度会ったら絶対に忘れるはずがない

「自称うさぎの不審者のことなんて信じられない。ということなので警察を呼びます」

シロという青年はわざとらしく悲しんだ表情をして

「そういうことだったら仕方ありませんね。無理矢理にでもあのセカイに連れて行かなければ、私のクビもはねられてしまう」

そういうと手錠のような植物をいきなり此方に投げつけてきた

「なんなのよ⁈これ!」

避けようにも何個か追い討ちをかけるように投げられるので最終的に謎の植物にあたって捕まってしまった

「任務完了ですね。なんでも女王を怒らせた貴女が悪いんですよ、私もこんなことはしたくもなかったのに」

女王?何を言っているの?

シロは懐中時計を胸元のスーツから取り出して

「狂いの時よ私の命に従え〜crazy clock(クレイジークロック)

突然地面がなくなって私は下へ下へ落ちていく

「ぎゃー‼︎落ちる!死んじゃう⁈」

「大丈夫ですよ。相変わらずのオーバーリアクションというか以前もそのくだりをしましたね。まぁ、そんなに怖いなら仕方ありませんね」

シロは私をいきなりお姫様抱っこした

「っ!な、な、なにするのよ!」

こんなこと今までされたことないのに…

「いいんですか?奈落の果てまで落ちてしまいますけど。」

まって、洒落にならない

「しかし、本当に何も覚えていないのですね」

「だ、誰かー?!助けて」

ブワッといきなりスカートが広がりまるで浮いているように落下スピードが下がる

「うそ…。こんなのって嘘だわ」

「このセカイに理由を求める必要はないんですよ。無駄でしかないのだから」

そういえば以前、弦にぃがフワフワと舞ってるビニール袋がなんで浮いているかを聞いたときに、物体が空気よりも軽ければ宙に浮くって言ってた気がする

「だから、そんなに難しい顔をしなくても考えるだけ無駄ですよ。っといけない、早く連れて行かなければ女王に怒られて首をはねられてしまう」

さっきから女王とか首を刎ねるとか物騒過ぎる

地面が見えてきたので着地をする

「アリスこらを飲んで下さい」

その瓶には私を飲んでという怪しいことが書かれている。それに不審者からもらった飲み物なんて絶対怪しい

「飲むわけないでしょ」

「これを飲まなければ貴女の罪は裁かれずに一生このセカイで生きていくことになりますけど」

罪?何を言っているのよこの男

「全て忘れた貴女には少し難しいですね。ですが無理矢理にでも飲んで貰わなくては」

急にシロは懐中時計のチェーンで私の両手を縛り付けた

「な、なにするの!離して。離してよ」

何も言わずに怪しい飲み物を無理矢理口に入れさせられてしまった

「あれっ?案外美味しい…」

というか、さくらんぼのパイとプリンとバナナと七面鳥の丸焼きとミルクキャンデイとバターを塗ったトースターを混ぜた味がするんですけれども

「って。なんで体が小さくなっているの⁈」

シロはたちまち兎の姿?となってわたしを両手で抱えて、よくわからない小さかったドアの鍵穴の中へと連れっていった


不思議の国のアリスのリデルちゃんの生まれ変わりをイメージとしています。頭イカれた帽子屋と可愛すぎる眠りネズミとオイスターちゃんを綴りたくて作まりた。どうか、温かい目で見てもらえたらと思います

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