表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

80/376

第67話 獲得したのは……


 ――アレンが、特殊条件をコンプリートしました。ユニークスキル【レベルダウン】を付与します。


「れ、レベルダウン⁈ 急激に上がったと思えば、今度は下がるんかよ⁉」

「なるほどねぇ~。もしかしたら、当たり引いたかもよ。あんたのことが羨ましいわ」


 そうかな? レベルダウン……。レベルが下がる。ん? レベルアップで数値下がるってことは、ステータス変動が逆転するんじゃね?


「ちょっと、なに有頂天になってるのよ。ちゃんとスキル概要を見なさい」

「あ、はい……」


 俺は、ステータス画面からスキル詳細を選択する。知らない間に増えていたスキル。通知がオフだったから、把握できてなかった。

 上の方から、武器の適正スキル。防御にサブウェポン。装備の固定スキル。ユニークスキルは一番下に表示され、そこに書かれていたのは……。


〈ユニークスキル【レベルダウン】〉

〈経験値獲得量中20分の1を、所有経験値から減算。レベルダウン時ステータス上昇〉


 たったのこれだけ。数値の増減も逆転している。予想は当たったが、ちゃんと補正がされていた。


「ふ~ん。よかったじゃない。それなら、ルグアを倒せるようになれるんじゃないかしら? あの子、死にたくても死ねないみたいだし……」

「ちょ、チェリス‼ 怖いことはやめて欲しいっすよ‼ それにルグアを倒すのは夢のまた夢。しかも、俺の彼女っすから。戦うのは無理‼」

「へぇー。言っちゃたね? ルグアが彼女って。そんなに好きなんだね?」

「くく、くっつかないでください、って」


 詰め寄るチェリス。胸ぐらを掴むと思いきや、顔をギリギリまで近づけて、口付けしようとくちびるを尖らせる。

 拒否しようと暴れる俺に、強引すぎる急接近。チェリスのイメージが、バラバラに破壊。頭の中が真っ白になる。


『おーい、チェリス。アレン。聞こえるか?』


 割り込んできたルグアの声。チェリスの行動がキャンセルされて、身体が自由になった。


「ルグアあざっす‼ 助かりました。チェリス、もうくっつかないでください……」

「しょうがないわね……」

『おいおい、お前ら。何があったんだよ? まさか、接吻(せっぷん)でもされたのか?』


 接吻? なにそれ? どういう意味なの? 


『キスだよ。そうか……。あんま聞かねぇもんなぁ〜』

「未遂っすけどね……」


 俺とルグアの会話に、怒りの炎を燃やしているチェリス。相当嫌いなのだろう。

 ルグアに近道を教わりながら、階段を上っていく。行動を共にする仲間――チェリスだけだが――は、そっぽを向いて、音もしない口笛を吹いていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ