表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

60/376

第48話 仲間天国、俺地獄

 なんか、風が暖かく感じる。だけど、とても眠い。ジャングルで、ボスと戦ってから先の記憶がない。

 そうだ、俺は疲れ果てて寝たんだった。でも、なんでまた眠く……。まぶたが重い。おもりでも乗っているかのように……。


『アレン起きてよぉ~。なかなか起きないから、ボクが第十二層まで運んだんだよ?』


 雷夜の声。第十二層? ゆっくり目をひらき、周辺を確認すると、緑が目立つ世界。草原だろうか?

 そよそよ吹く風が、木の葉を揺らし、ちぎれた草が飛んでくる。自然に満ちた場所。芝生は大好きだが、余計に眠くなる。


「気持ちがいいですね。ここは……。クリム」

〖同感じゃな。アルス殿〗


 夫婦みたく仲のいい、二人。いや、一人と一匹。野放しにしておくか、悩んでしまう。


「あんた、しれっとしないでちょうだい? アタシも、さっきから言ってるのに……」

「き、聞いてなかった……。すんません……」

「今回限りだからね? 次は無いわよ。ほら、ボス部屋に……」


 絶対服従したくないのに、自然と(した)う感じになってるよ⁉

 まあ、持久力を高くさせるなら、ちょうどいいけど……。俺はチェリスを背負う。これ、いつまで続くんだよ?


「犬。行きなさい‼」

「い。いぬぅ⁉」


 俺、犬なの⁈ いつの間に犬になってたの⁉ ペット扱い? 3回まわってお手からワン、って、嘘から始まる恋愛小説のパロディじゃん。 


「それ面白いかも♡ よろしくね、犬」


 雷夜もやめろぉ‼ 三人からペット扱いって、どうなっているんだよ⁉


「たしかに、呼びやすいですね。犬さんよろしくお願いします」

「アルスまでぇ⁈」

〖我はパスしようかのう。犬殿〗


 完全に言ってるじゃん‼ 犬ってしっかり言ってるじゃん‼ 全員からペットにされたよ⁉


「まあ、いいじゃないですか。犬さん。あたし、気に入ってしまいました」


 たしかに、単純でわかりやすいけど……。ツッコミどころ満載じゃん。楽しいけど、ツッコミ入れるのめんどい……。

 気持ちを入れ替えて、ふかふかの地面を踏む。広い草原。優しい風。澄んだ空気。歩くのが楽しい。


「どんどん前に進も♡」


 明るい表情の雷夜が、笑みを爆発させて、スキップする。自然と他のみんなもニコニコ顔になって、ボス部屋を目指し前進。

 メンバーの親密度が上がっていく。ギルドって楽しい。こんな楽しいギルドに参加できて、幸せな気分だ。


「まっすぐ進みなさいよ。蛇行(だこう)はやめてちょうだい」

「気をつけます……」

「今日中に終わらせるのよ」


 ドSキャラは勘弁してぇ〜。ペットにされたくないぃ〜。


「「犬、ボス部屋まで……」」


 全員同時って、地獄なんだけどぉ〜。

読んでいただきありがとうございます!


良ければブクマ・高評価・感想・いいねをお願いします!!


ランキング挑戦しています。

星5つけてくれると嬉しいです。

いいねの落し物なら賽銭箱にしまっておきます。


次の話もぜひどうぞ!!!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ