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第45話 ジャングルの中で

「ほら、さっさと行きなさいよ。日が暮れるじゃない……。暗くなったら身動きが取れなくなるわよ」


 チェリスが言っていることは、間違っていない。でも、オーラが見えるだけで楽に攻略できる。

 きっと、今の俺には関係ない。暗闇だろうと、道がわかれば歩みは進む。樹海よりも高い木々には、カカオの実。取って食べてみたい。


 一度道を外れてカカオをもぎ取る。リアルさを再現しているためか、形がしっかりしていた。


「思えば、食べ方がわからない……。意味ねぇじゃん‼ わからなかったら意味ねぇじゃん‼」

「横道逸れないでちょうだい。アタシ急いでるんだから……」

〖ならば、我に乗ってショートカットするのはどうじゃ?〗

「徒歩でお願い」


 どこまで注文が多いんだよ……。俺だって愛しきルグアを助けたい。その気持ち考えてよぉ~。


「アレン、それ違うよ。ほんとに横道逸れてるよ? ちゃんとした道を進まないと」


 言われてみれば、カカオの実を取りに行って……。たしかに、横道逸れてたわ……。すんません……。

 俺は来た道を戻って、再び黒い尾が伸びている方へ進む。道のりが長いということが良くわかる、ツルだらけの足場が悪いジャングル。


「ねぇ、アレン! ボク、さっきから敵の気配を感じてるんだけど、オーラで確認できるかな? 人の姿じゃ範囲が狭くて……。テリトリーも小さいし」

「やってみる。けど、目が疲れてきたぁ~……。早く寝たい……」

「じゃあ休む? チェリスはボクが背負うから。ついでにアレンも‼」


 またついでかよ……。いったい俺はどの立場にいるんだよ⁉ まあいいか……。せっかく、雷夜が背負ってくれるんだし……。

 一度チェリスを降ろして、雷夜に掴まる。同様にチェリスも掴まって、ボス部屋へ移動を再開した。


「眠い……。どうしてルグアは長時間起きていられるだよ? さっぱりわからん……。寝ようにも眠れないし、疲れが溜まってばっかりだ……」

「ボクも同感♡ ほんと、ルグアは普通の人間なのに、不眠症になるんじゃないか? ってくらい活動時間長いもんね♡」


 雷夜とは気が合いそうだ。俺も、もっとたくさん話をすれば良かった。そうしていれば、友達も作れたのに……。

 しばらくして、連なっていた木々が無くなり、道が広くなる。広場だろうか?


 ここで休もうと思ったが、新たな問題。誰が夜明けまで守るのか……。ルグアがいれば、きっと快く担ってくれるだろう。

 でも、今はいないのだ。誰かが守らないと危険なのはわかっている。こうなったら、やっぱり俺が……。


「大丈夫。あたしが守るので……」

「アルスさん。あざっす‼」

「この子、こういう時だけ元気なのね……」


 チェリスに痛いところを突かれて、少し恥ずかしくなった。

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