表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リアゼノン・オンライン 〜レベルアップするとステータスの数値が減少するデスゲームで、特殊条件をクリアした俺は、ユニークスキル【レベルダウン】で最強を目指す  作者: 八ッ坂千鶴
第2章 (後編※ハイファンタジー)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

186/376

第2-67話 フォルテの酒は終わらない

「はいよ。10本」

「親父サンキュー‼」


 フォルテの目の前に並べられたお酒の瓶。フォルテも嬉しそうに、ヨダレを垂らしながらジロジロ眺めている。

 けれども本人は全てを飲むわけではなく、そのうちの5本はバレンに渡していた。一緒に飲みたいからなのだろうか?

 小声で話し始めた二人。バレンが2つの木製ジョッキにお酒を注ぎ、別のなにかを注ぎ足している。

 フォルテが割って飲むのは予想外のこと。どうしてこうなったのかは、後ほど聞くとして……。

 いつの間にか、二人はジョッキを掲げ談笑が始まった。喧嘩するほど仲がいいというよりも、怒鳴り合いからの意気投合。


「明理さん。あの二人楽しそうですね……」

「フォルテが飲みすぎなければね……。私の方が心配だから」


 一応私とフォルテの関係性は、ロム達にしっかり伝えてある。そうじゃないと、このような状況を作ることができないから。


 ――チャリーーン……。カランカラン……。


 楽しげな空気を破る入口のチャイム。まるでバーにでも来ているのかと――実際男二人が酒飲んでるし――思ってしまう。

 中に入って来たのは風魔と雷夜。どこか暗い表情をしている。恐る恐る確認すると、ナンバー・ストーンの汚染が悪化したとのことだった。


「このままの不況続きになれば、代替発電でも間に合わなくなる。早めの対処が必要」

「急いで解決しないと、大変なことになるんだよね……。ナンバー・ストーンは、ボクの寝床とふうにいの寝床にあるから」

「二人って一緒に寝てないの?」

「寝てないよ。今までも別々だったからね」

「ともかく。一刻も早くナンバー・ストーンの浄化をしなくてはならない。場所はそれぞれが案内する。

 忠告として、汚染の影響で道がかなり険しくなっている模様。くれぐれも離れないよう行動してもらいたい」


 たしかに発電が止まるのは怖い。どんな敵であれ倒すのが私。この展開でも打開策を練るのが団長の私がやること。

 なんだけど……。


「おーーーい親父‼ まだあるかぁーーーー? まだ原液の方飲んでいないんだが……」

「突然だけどフォルテ、続きはまた後でお願いします。1本だけにして。緊急事態が起きているから」

「わかったよ……。ったく、せっかくだっていうのに……」


 こうするしかなかった。楽しませるはずだったのに……。


「なら、奢る」

「風魔?」

「フォルテに50瓶追加してもらいたい。原液の方を。それだけ飲めば問題ないだろう。ただし、身体が燃える可能性が高い。

 命の保証もない。日光浴は厳禁。それでもいいのなら」

「でなけりゃ飲まないって。あんがとさん」

「はいよ‼」

「親父早いな」

「任せとき‼」

「んじゃ、1本目をっと」


 どんだけ飲めば気が済むのだろうか? 飲みすぎ注意とはいえ、こんな量を飲んでも酔わないフォルテが異常すぎる。

 程度を知らなすぎて、いつになったら終わるのやら。栓の開いた瓶を軽く回して渦を作ると、ラッパ飲みで流し込む。

 それもバケツリレーでもしているかのスピードで……。

 勢いよく噴射されているはずだから、喉の痛みとやけどはきっと激しい。なのに……。


「次‼」

「あいよ‼」


 ――シュポーン‼


 当の本人は、ものすごい楽しそうだった。わんこそばならぬわんこ酒は、フォルテの十八番(おきまり)

 しかも、10000パーセントというのもあり、風魔が注文した50本を一瞬で消し去る。からの追加で100本注文。

 これにはバレンもびっくり仰天で、口を半開きにしている。私も解除するのが怖くてヒヤヒヤの状態だ。


「それにしてもよく飲めますよね……。あの量」

「そこなんだよね……」

「あたしもあれくらい飲めれば、宴会も盛り上がるのにね……。もちろん、真似できないのは承知しているわよ」

「真似厳禁ですよ、最初から。あれでアル中を否定するんだから」

「キチガイにも程があるわ……」

「そうだね……」


 いい加減ストップして欲しい。だんだんとふらつき始める。最長で50時間までなら意識隔離できるけど、これで二日酔いは最悪だ。

 二日酔いはしたくない。

 なぜなら、現実世界での成人式でお酒が出た時。酔った同級生が私のグラスに注いだせいで、丸々一週間寝込んでいたから。

 お酒の思い出は酔ってばかり。酔わないフォルテに嫉妬するくらい、楽しんだことはなかった。


「今日はこれくらいにするか……。親父ごちそうさま‼」

「また余ったら持ってくるよ。楽しめたかい?」

「満足以上だ。っと、明理‼」


(解除するの怖いんですけど……)


「そうじゃねぇって。風雷山が危ないんだろ? バレンお前も来い‼」

「またちっこいのと……。しかもフォルテまでグルかよ……。めんどくせぇが、てめぇらが言うなら従ってやる。早めに寝か……」

「それくらいわかってるって。オレと明理ならちょちょいのちょいってな‼ 忘れてなんかねぇよ……。オレは……」

「ッ⁉」

「フォルテ?」

「ウェンドラの次に。お前のことを鮮明に覚えている……。バレン。お前のことを……。過去の……。オレの時代にいたお前を……」

読んでいただきありがとうございます!


良ければブクマ・高評価・感想・いいねをお願いします!!


ランキング挑戦しています。

星5つけてくれると嬉しいです。

いいねの落し物なら賽銭箱にしまっておきます。


これからは新作の準備もするので、定期定時に更新できない場合があります。

よろしくお願いします!


次回もお楽しみに!!!!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ