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リアゼノン・オンライン 〜レベルアップするとステータスの数値が減少するデスゲームで、特殊条件をクリアした俺は、ユニークスキル【レベルダウン】で最強を目指す  作者: 八ッ坂千鶴
第2章 (後編※ハイファンタジー)

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第2-61話 私の剣は消えます

 あれから数時間後。私の手本を見せ終わり、実践編へと移っていた。今私が使用しているのは純金製の槍。

 バレン達が採集した金鉱石を使い、私が錬成している。錬成魔法は得意なので、耐久性には自信あり。借りた槍も返却済みだ。


「それで、明理さん次はどうすれば……」

「う~ん。やっぱり突きが弱いんだよね……」

「突きが弱い?」

「そもそも、音が違うからね……」


 ――ビュシュン‼


 ――ひゅん……。


 どうしてもロムの突きは勢いがない。前進移動は問題ないが、それでも身体は硬いようで、現実世界の私と照らし合わせてしまう。

 現実世界の私は、前屈すらできないほどの運動音痴。唯一水泳だけは、学級代表で参戦しているくらいに得意だった。

 当時の学級対抗水泳大会は、平泳ぎ、クロール、背泳ぎ、バタフライの4種目。私はバタフライ代表で、表彰もされている。

 その時、同じ水泳教室に通っていたチェリスと張り合ったため、犬猿と言えるくらい仲が悪い。にも関わらずLINEは交換している。


「明理さん。どうかされましたか?」

「いえ、なんでも。ちょっとボーッとしていました。

 今教えているのは中距離戦法ですけど、至近距離戦法は接近戦で危険なので、次回教えるとして……。もう少し勢いを……。

 って思ったけど、オーバーワークかな? そろそろ休んだ方がいいと思うし……」

「オーバーワーク? ってなんですか?」

「そういえばそうだよね……。要するに無理しすぎとか、頑張りすぎってことなんだけど。休息も大事だからね」


(私も人のこと言えないけど……)


「なるほど、ありがとうございます。それじゃあ、僕は少し休憩してきます」

「ゆっくり休んでくださいね」

「はい‼」


 私から離れ安全な場所に移動するロム。次はメルフィナの番なんだけど、肝心なメルフィナが見当たらない。

 一応通信魔法は登録済みなので、いつでも連絡可能だが、もしもの場合に備えて使わないでおく。

 しばらくしてメルフィナは帰ってきたけど、少し浮かない表情だった。理由を聞いたら、バレンとの言い争いに負けたらしい。


「あの……メルフィナさん?」

「明理ちゃんったらなによ。もうあんな王子は見たくないから……」

「そんな、そういうことは言わない方が……。またうつになりますよ? せっかく私を勇気づけてくれたんですから、恩返しです」


 私はまだ大量に残っている金鉱石から、短剣を錬成して柄を握る。

 短剣は至近距離武器。前後の動きと素早い斬りつけの連続が鍵になる。至近距離がゆえに、危険性は槍よりも高い。

 まずは手本から。と言っても、短剣はガデルに指導して以来一度も使っていない。カバーはいくらでもできるけど……。


「メルフィナさんの場合は、いくらか経験を積んでるみたいだから、基本の部分は問題ないかな?」

「明理ちゃんって不思議よね……。戦ってもいないのに的確だもの」

「そうかな? まあ、ほとんど勘なんですけどね……。手加減するので一戦しませんか?」

「一戦ってあたしと?」

「はい‼ もう少しだけ、情報を集めたいので……。右と左どっちがいいですか?」

「どっちって、あたしはどっちでもいいけど……。利き手は?」

「左です」

「奇遇ね……。実はあたしも左なのよ」


 そこは私の勘でも気が付かなった。なら私はわざと右にする。これで、難易度は高くなったけど、あとはどこまで着いてくるか?

 勘にも限界があるから実践あるのみ。互いに向かい合ったまま、一定の距離をとる。

 左手には裏で作った金のコイン。斜め前へと投げ込まれ、地面に触れたと同時に、遊園地の土を蹴り飛ばす。

 私は左脇腹に短剣の刃を隠し、メルフィナと接触するタイミングで振り抜き一閃。

 しかし、さすがは元騎士団長――現役の可能性あり――、まるで伸脚するかのようにスラリと避けるメルフィナ。

 私の前から消えたと思うと、足の付け根目掛けて蹴りを決める。咄嗟の判断のおかげか回避に成功したが、ただものでは無い。


「なかなかの腕前ですね」

「その言葉、そのままお返しするわよ?」

「それじゃあ、もう少しスピード上げます」

「うふふ。面白いじゃない。なら、こちらもお構い無しで殺りにいくわ」

「よそ見したら、私の剣は消えますよ」


 実はこの会話の間に、30回剣を振るっていた。なのにメルフィナは、片っ端から回避と受け流し、カウンターで牽制する。

 ここまで着いてくる人は、私の中でも初めてだった。全てを弾いて次の攻撃に繋げる。騎士団長という肩書きには納得だ。

 今の時期は閉園している西郡ラウナ遊園地。暖かくなれば入場できるが、クエスト内容によれば危険な状態とのこと。

 私とメルフィナのバトルに関しては、どちらも譲らないまま火花が炸裂している。


「なるほど……。ん? やっぱり……」

「急にどうしたのよ?」

「メルフィナさんの集中が途中で切れているなぁ、って。ほら」


 ――ザァシュッン‼ グサッ‼


「え⁉ そ、そんな……。そんな嘘よ‼ あんなの回避……」


 さっき私は、背後に移動して短剣を動かした。集中が途切れたメルフィナは、目で追い切れず不意打ちを食らう。

 今後メルフィナのメニューとして、集中力向上路線で組んでも良さそうだ。

 ラストは全ステータス、能力不明のバレン。彼の実力が分かれば、フォーメーションは完成する。

読んでいただきありがとうございます!


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いいねだけでもOKです!!


第1部分からは、宮鳥亜蓮が主人公のVRゲームジャンルなので、よろしくお願いします。


次回もお楽しみに!!

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