第2-44話 未来のアルヴェリア ルナジェイン歴一五〇八年
今回は「リアゼノン」から一旦離れて「子供令嬢」でのストーリーになります。
異世界【アルヴェリア】の情報満載です。
それではどうぞ!!!!!!
◇◇◇風の街 ラノグロア ロム目線◇◇◇
「ここの女王様可愛いかったね。バレンも楽しそうだったし」
「うんうん♡ そうだ‼ バレンおにいたんおんぶしてぇ~~」
「あ、あはは………」
風の街ラノグロア。大昔はレミリスという小さな街だったと、前を歩く僕よりも背の高い青年・バレンが教えてくれた。
かつては風車などはなく、古びた屋敷が立ち並ぶだけの貧相な場所とのことで、旧レミリス城はラノグロア城となっている。
七歳児のフランネル令嬢様。幼なじみのレネル。水の都シュトラウトのメルフィナ令嬢様。バレンのライバル的存在のブライダ、そして、僕。
今は旅の途中で、風車の街を歩いていた。
「なあ、知ってるか?」
「知ってるって何? バレン?」
「実はだな……。今は使えるやつがいねぇんだけど、昔は古代魔法ってのがあったんだよ。使用者は俺みてぇに代償を受けていたらしい。それも……」
「それも?」
「即死レベルだったそうだ」
急に怖いことを話し始めたバレン。古代魔法があるというのは初耳だった。どんな魔法かはわからないけど、即死レベルだと怯えてしまう。
でも、その人に会ってみたい。どんな人が古代魔法を使っていたのか、詳しく知りたい。だけど、大昔となればこの世界に存在しないはず。衰退してもおかしくないと思う。
「先人の能力は引き継げない。幼少期に読んだ父ちゃんの古本に、そのような記述を見つけた。もし本当にだったら、夢の話かもな。けど……。ふわぁーーう……。何だか眠くなってきたな……。続きは宿を見つけてからにすっか……」
「ほんとバレンってよく寝るよね」
「し、仕方ねぇだろ。ちっちぇ〜時っから、バイタルバランスが不安定でさ……。体力が持たねぇんだ」
「いざって時は強いけどね……。いつもボロボロだし」
「バレンおにいたん。バレンおにいたん‼ 肩車にしてぇーーー」
「お子ちゃまには勝てねぇな……。わぁーったよ」
まぶたが下がった紅い瞳を、眠たそうにトロンとさせながらも、フランネルを肩車するバレン。彼はいつも危険なことしかしない、風変わりの元王族。
今は姓を捨て、僕と同じ平民として生活している。つまりは、自身が王族ということを、世間に出回らないように、本人自ら隠蔽しているのだ。
バレンの肩の上ではしゃぎながら、空を見上げる令嬢様も可愛い。なのに、その表情はポカンとしていて、ずっと見つめているばかり。
僕も同じように空を見上げると、そこには二つの人影と楕円形の歪み。遠すぎてその人物の特徴を捉えることが出来なかったが、何かがおかしい。
「嫌な予感がする……」
「ロム何かあったのか?」
「う、ううん。なんでもない。早く宿屋探さないと、バレンもゆっくり休まないとだよ」
「お、おう……」
「おとまりおとまり、わぁーーーい♡」
読んでいただきありがとうございます。
さてさて、〝古代魔法〟とは一体何のことを指しているのでしょうか?
答えはもうすでに出ています。古代魔法として出していないだけで。
近日「子供令嬢」内でも「リアゼノン」でのストーリーを追加するので、お楽しみに!!!!!
次回の更新日は3月7日です。
良ければブクマ・レビュー・高評価・いいね・感想・読了ツイートをよろしくお願いします。




