第2-42話 傍にいること
◇◇◇第十八層◇◇◇
久しぶりに足を踏み入れたのは、広すぎるくらいの校庭。初めて気づいたことでは、四面以上のテニスコート。もちろんプールもある。
というのも、この階層は俺の中では一番思い出が詰まっている場所で、リゲルと出会った階層であり、石化毒持ちクラーケンとも戦った。
思い出せば出すほど、その出来事が懐かしくなってくる。
――……目で見た出来事は、時が過ぎるにつれて色褪せていく。そしていつかは消えてしまう。
そのような事は誰が言ったのか? そもそも言ってないんじゃないか? とある人は、胸を叩き『思い出はずっと……』とか言うくらいだし。
思い出は思い出で、現実は現実。でも、忘れてしまうのはちょっと怖い。ずっと覚えていたい気持ちは、多分俺だけではないと思う。
「考え込んでないで、アレンさっさと行くわよ」
「今日は【ヴィランオートマター】との合同なんだりょん‼ 気を引き締めてしゃんかして欲しいりょん‼」
「おやおや、そこの小僧さんってば『さ』が言えてないじゃないか」
「小僧じゃないりょん。フィレンだりょん‼ 〝ヴィロム〟のリーダーも、名前言うりょん‼」
〝ヴィロム〟というのは、【ヴィランオートマター】の略称。英語でVillainAutomataから取ってVillomになっている。
そのまま読んでいるんだけどね。うん、ヴィロムってベノムにも聞こえるよね。毒まみれになりそうで震えてきた……。
まあ、あれはどうみても黒だけど、この校庭が砂漠じゃなくて、普通のグラウンドでよかったよ。敵ではないドラゴン引き連れているし。
オープンワールドじゃなくてタワーダンジョンだしねぇ。外では危ないことが起きていて、ゲーム内には3つの惑星でしょ?
そう羅列を作っていくと、俺の立ち位置ヤバいじゃん‼
「そう言ってるあんたも、地の文に変な羅列を作らないでもらえるかしら?」
「そうですよ‼ アレンさん‼ バランスが悪くなります‼」
「ごめんなさい。ガデルさん……」
「別にいいんですよ。ね?」
作者であるガデル本人が、他のみんなの反応を見る。それに対して、首を横に振る人はいなかった。みんなが大丈夫だと言うなら。
「気にする必要など、どこにもない」
「その通りだアレン」
「風魔さん」
「少しずつでいい。オマエはスランプという巨大な壁を壊そうとしている。今は後ろを向くな。ただし、現実での後ろは別。
今の人生に背かず、目の前にある道を進め。団長が後ろを向けば、仲間も立ち止まる。
オマエが一歩でも前に行けば、仲間も突き進む……。ならば……。……すまぬ……つい熱が入ってしまった」
「もう、ふうにいったら♡ 熱風はやめてよね♡」
さすがは風魔・雷夜兄弟。仲の良さがじわじわと……。俺にもこんな人が欲しい。いるけど傍にいて欲しい。きっとそれは彼女も……。
◇◇◇第五十層 ルグア目線◇◇◇
『ね、ねぇフォルテ……』
「んあ? 飲んでる最中になんだよ?」
『もう一度聞くけど……。フォルテはあの子のこと、どう思ってるの? 別の視点で知りたいから……』
「……どうなんだろな。お前の好きなヤツなんだし。聞かれても困っちまうって。ま、きっと、アイツならお前が求めていることを……」
『⁉』
少しだけ雰囲気違うかな?
後半のセリフはこれから重要になってくるので、気に入った人はブックマークをお忘れなく!!!!
張り切っていきます!!!!!!




