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大軍

拠点を見つけるべく歩き出した主人公


はたして見つけることは出来るのか

先程倒したロードボアの肉の塊を担ぎながらシェルター。

つまりは家になる場所を探していると、丁度よさそうな洞窟のようなところを発見した。

川の上流を目指し歩いていると、滝を発見し、その近くに穴が空いていたので中を覗くと意外とひろかった。

というか、広すぎるほどだ。

地面は苔に覆われ、壁には光るキノコのような物が生えていた。

【ヒカリマッシュ】

【胞子に魔力を存分に浴び、成長したキノコ。

多量の水気が必要であり、川や滝付近に自生している。】


このキノコのおかげで洞窟内は少し明るい。

と言ってもまだ仄暗いくらいだが、居心地はよかった。


(とりあえず拠点にできそうな所はあった、近くに水もあるし…あとは火か)


担いでいた肉の塊を苔の上に起き、うーんと考える


(俺自身ドラゴンなんだから火とか吐けないのかなあ)


と考える。


ググ、と喉に力を入れる、というよりかは、魔力を込める。

何故出来るのかは分からないが、体が覚えているという感覚だろうか。

喉に魔力を込め、その魔力を息を吐くように解放すると


「ボボボ」


という音を出して小さな火を吐いた


(おお!!できた!!!!)


「グルル!!」


と思わず声を出すほど喜んでいると頭に声が響く


「火の息 Lv1 を会得しました。」


(お、スキルにもなるのか、というかこんな簡単に貰っちゃっていいのかな)


と考えつつ外に行き、乾いた木の棒、草を抱えて洞窟の中に運ぶ。

それを焚き火のように立てて火の息を使う。


「ボボボ…」


という音を立てて木や草に燃え移る。


(よし、これで火の確保はできた。)


ホッ、と息を漏らし焚き火の傍に座り込む。


(今後の目標を立てないとなあ。

とりあえず自分の身を守るためにレベルアップしないといけない。

それに、ここがどこなのか、とか、この世界について知りたいし、人間がいるのなら仲良くしたい。

あーあと、1人は寂しいし仲間が欲しい…)


うーんと腕を組んで考え込む


(そういえばこの体、指は三本だし足の指は四本だし鱗だらけだし爪や牙は鋭いし尻尾あるし、本当にドラゴンみたいだな、みたいっていうかドラゴンなんだろうけど、翼がないからトカゲみたいだな、あと身長は150くらい?かな?)


(あーだめだ、とりあえず目標!強くなる!)


と息巻いてとりあえずの目標を立てる。

そのうち仲間や生活レベルを上げることもしたい。


(そのために危ないヤツがいるとかこの辺りの地形とか調べないとな…。)


そう思い立ち上がり洞窟の外に出る。


眩しい光が目に差し込む。ちょうど日が傾き始めたので時間は午後2時過ぎた頃だろうか。


とりあえずはこの付近、滝の周りを探索することにした。崖の上には登らず下あたりだけだが。




どうやらこの滝の周りは森しかないようだ。

鬱蒼とした森に川が流れ。鳥の鳴き声も聞こえる。

普通の鳥ではなさそうなのは残念だが。


(あー、小一時間歩いてみたけど危険な魔物といえばロードボアくらいしか見なかったなー。

あとあの芋虫野郎。あいつはまじで気持ち悪い。)


ぼーっとしながら拠点に戻るために歩いていると大量の蟻のような生き物に遭遇する。


(蟻…にしては大きすぎる、15cmはあるか、でも見た目がめちゃくちゃ蟻なんだよな…背中が赤いのが気になるけど…)


【ポイズンアント】

【ランク D-】

【群れを為して行動する小型昆虫の魔物。

微毒を持っているがドラゴンには効かない。

その毒は獲物に使うようだ。】


(なるほど、ステータスは。と)


「ポイズンアント

Lv 8

HP 12/12

MP 5/8

攻撃力 9

防御力 12

素早さ 8

魔法力 5」



(これなら余裕だな!)


片足を下げて戦闘態勢に入る。


相手はこちらに気づいてないようだ。


グッと足に力を入れ体制を低くし、飛び出す準備に入る。


「…キシッ!」


どうやらこちらに気付いたようだ。


(しかし遅ぉぉい!!)


「グルウゥゥ!!」


思いっきり地面を蹴り急接近する

そしてそのまま右手を首と胴体の間に向けて振り下ろす


「キシシシ!!!」


ポイズンアントが急に声を荒らげる。


(そんなことしても無駄だぜ!)


意気揚々とポイズンアントの首を打ち下ろす。

無残に飛び散る頭と胴体。

透明の体液が中に飛び散る。


「経験値を25会得しました。レベルが7→8に上がります。」


(うえ、きったねえ…)


右手を振るようにして手に着いた体液を落とす。


(にしても呆気なかったな…)


さて、帰ろうか、と足を進めようとすると、近くの木陰が揺れる


「ガサガサガサ!」


(な、なんだ?!)


あわててその木陰から距離を取る。


その木陰からでてきたのは大量のポイズンアントだった。


「キシッ!」「キシシシ」「キシシ!」

「キシシシシ」「キシ!」


10体は居るだろう。

そのポイズンアント達が敵意を剥き出しにする。


(うわ、あいつ仲間呼びやがった!!)


半歩後ろに下がる。


すると、ポイズンアントがこちらに襲いかかってくる


(く、やるしかねえか!!)


「グルルオオオ!!」


ポイズンアント達に向けて駆け出した

結構しんどいぞこれ

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