腐女子つらぬいちゃうと死亡end!?┌(それでもホモに囲まれたい┌^o^)┐
はぁ、はぁ…
レイラは乱れる息を声を出さぬよう整えると、背を壁に預け、そっと先の廊下を伺った。
目こそその廊下からは離さないが、耳は後ろの、いましがた上がってきたばかりの階段に意識を飛ばしている。
(よし…!)
前からも後ろからも人の気配が感じられないと知れると一気に駆け出す。
目指すは視聴覚室、に、見せかけたコントロール室だ。
今、この学園はテロ組織に占拠されている。
自分はそれを生まれる前に知って、この学園に入学した日、思い出した。
そして、自分は今日、死ぬだろう。
それも知っていた。
いや、生き残れる運命もあったのだ。だけどその運命を選ぶには、自分の信念を曲げなければならない。
無理だった。
死ぬとわかっていても、わたしの心は騙せなかった。
そう。
自分の腐りきったBL魂は誤魔化しきれない。
それこそ、死んでも治らなかったのだから。
レイラは前世から腐女子だった。根っからの腐女子だった。
色んな妄想をした。色んな世界の色んな男を色んなシチュエーションで色んな男とくっつけた。頭のなかで。
そしたら死んだ後、神様に怒られた。
「お前さんら腐女子のせいで、せっかく公式にのっといて乙女ゲームの世界を作ったのいうのに、いつのまにか汚染されてしまう!!!」だそうだ。
なんでも、たくさんの人に想われたキャラクターというのは魂を持ってしまうらしい。
そして、そんな魂達が迷わないように世界を造り、導き、命を循環させていく。
そんなお役目をもつ神様からお叱りだった。
「まったく…この『ドキッ!未来の頂点達と愛の学園生活』のヒロインに転生させるから、ちゃんとした愛を学んできなさい」
おーっと!それはわたしが生前、命を削って愛していた作品ですねっ!!
「攻略キャラ6人中ひとりでも良い。ちゃんと愛しておやり。わかっておろう。最終章までにだれかひとりでも愛情突破をしていないと…ヒロインはテロリストに殺されてしまうのだから。」
神様は神妙なお顔でそう言いなさった。
このときまで、わたしは生き残る気満々であった。
何度もプレイしたゲームで、隅々まで覚えているし、楽勝だと思ったのだ。
だが、結論から言おう。
これは無理だ。
だって、このゲームはすでにもう、外の世界の腐女子達の精神に汚染されていたのだから。
攻略キャラ全員、どっかのつぶやきアプリやら薄い本やらイラスト投稿SNSで見たような展開な両片想い状態であったら…応援させていただくのが腐女子としての本懐というものだろう。
わたしはゲーム知識のすべてを駆使して攻略キャラ同士の恋愛を手助けした。そして3組ものカップルがこの学園にひっそりと誕生した。たとえわたしが死ぬことになってもあの幸せそうな笑顔を想えば本望だ。
「待て!」
脇の廊下から出てきた敵に見つかる。
レイラはその制止の声を無視して敵の足を狙って銃で撃つ。ちなみに銃はこの日を覚悟した後、実はマフィアのボスの息子…という設定の攻略キャラに頼み込んで入手したものだ。小型で、サイレンサーもついているのでこっそりスカートの下に隠し持っていた。
まあ、敵が撃ってきたマシンガンのせいでサイレンサーは意味をなさなかったが。
舌打ちをしたいのを押しとどめて敵が落としたマシンガンを拾い、新たに集まってきた敵たちに向けて撃ちまくる。さすがはマシンガン。敵の動揺が伝わってくる。ただ衝撃が大きすぎて狙い撃つのは無理そうだ。このままでは隙をついて先に進むことはできそうにない。
ここまでか…!
レイラが絶望に顔をゆがませたとき…
「目を閉じてろ!」
とよく通る声が聞こえた。
「え?」
と声のほうを見ようとしたとき、敵とわたしの間になにか丸いものが放り込まれた。
カーッ
戦闘中、目を閉じてろと言われてすぐ閉じれるほどレイラは人間出来ていない。
辺りを真っ白く照らす光はいっそ暴力的でレイラの目を焼いた。
「ほら、こっち」
何も見えない中、温かい声がすぐ耳元で聞こえ、すぐに大きな手に引かれる。
この声も、さっきの声だって、知ってる声だ。
「ライくん…。シンくんも…?」
ようやく見えるようになった視界には、手をひいて一緒に走ってくれるマフィアの息子のライくんと、マシンガンを構えて後ろを気にしながら走る司法長の息子のシンくんがいた。
どうして、と声もなくつぶやくと、ライくんはいつもの悪戯めいた笑顔で教えてくれた。
「君がいきなり小型銃を用意してほしいだなんてらしくないこと頼むからね。ちょっと気になっていろいろ調べさせてもらったよ」
わたしが聞きたかったどうして、は、正しくは「どうして攻略イベントをクリアしていないのに来てくれたの?」だ。本来ならこの場面で攻略キャラが出てくるのはイベントをクリアしてなおかつ好感度がMAXになったキャラクターのみだ。
「こんなこと一人で抱え込むなんて水臭いじゃないか。…親友だって言ったのは君だぞ」
むすっとした声で言うのはシンくんだ。
たしかに「ねえねえ、本当はライくんのことどう思ってるのー?教えてよ、私たち親友でしょー」とたちの悪い酔っぱらいのごとくシンくんに絡んだ覚えがある。そのことを覚えていてくれたのか。胸にジーンと来る。
「それに、君には恋愛相談に乗ってもらった恩があるからね」
「相談くらい…それほどのものじゃないのに…」
むしろ煩悩の塊で乗ってただけなのに。
「どこに向かえばいいんだい?」
と聞かれて「視聴覚室!」と答える。何しに?とライくんは言ったのだろうが、後方に向かって威嚇射撃をするシンくんのマシンガンの音にかき消される。
「まあ、いい。ほら、ここを曲がればすぐ視聴覚室だよ!」
目を向けると確かに視聴覚室だ。
扉の前にだれか立っている。だれかなんて確かめる余裕もなく駆け抜けるとシンくんに背中を押されて転がり入るように中に入った。扉を閉じてすぐ、廊下を敵が駆けていく足音が聞こえた。敵を後ろに引き連れたままあたふたと鍵を開け閉めはとてもできなかっただろう。
「やあ、怪我はなかったかい?」
そうにこやかに言うのはいくつも病院を経営する医療グループのトップの息子、イルさんだ。視聴覚室の前で待ち構えていたのも彼だったらしい。
「おそいじゃーん、俺待ちくたびれちゃったー!」とイルさんの背中に張り付きながら言うのは、この学園の理事長の息子、リーヤだ。お熱いことで。
「ちょっと、待って!なんでこの部屋の鍵あいてるの!!?」
確かゲームでは、鍵の隠し場所で偶然鍵を見つけてからでなければ扉は開かないはずだった。
現実ではいつもは理事長が持ち歩いているのだが、予備もなく、出張で出かけるときだけ鍵を隠してから出かけるらしい。なので本日理事長が出かけてからできる限りすぐ取りに行ってたのだが…。
「だってー、やけにこの鍵のこと気にしてたじゃん。だから何かあるのかなーって親父の目、盗んで合鍵つくっちゃったんだよね。なに?あんたわざわざ隠し場所まで取りに行ってたわけ?」
くるくる鍵をもてあそんで見せつけてくるリーヤに、がっくりと床に手をついてうなだれるわたし。
「こら、彼女をいじめて遊ばない!」とリーヤを叱ってくれるイルさんは癒しだ。
「で、君はここで何をするつもりだったのかな?」
「あっそうだ!」
ライくんの一言で床から跳ね起きた私は視聴覚室の音響用の機器に見せかけた装置を起動させる。
すると部屋の前のスクリーンが上にあがってその後ろから隠し階段があらわれた。
「わー、俺もこんなんしんなかったわー」
呆けたリーヤの声が後ろから聞こえた。
「まるでゲームの世界みたいだな」
とシンくんのつぶやきも聞こえる。
まあ、わたしにとってはゲームの世界ですから!!!と、心の中で盛大に突っ込ませていただきました。
階段の下には金庫みたいながっしりとした金属の扉があった。
「このタイプの扉のついたシェルターうちにもあるけど、同じだとしたら核撃ち込まれてもびくともしないやつだよ」とライくんが教えてくれた。そんなんが家にあるとは何事か。核を撃ち込まれる可能性があるのかな?誘われてもライくん宅には遊びに行かないと心に決めた瞬間だった。
その重い扉は男性陣が3人がかりでどうにかあけてくれた。最後の一人シンくんはずっとマシンガンを構えて後ろに気を使ってくれている。
一人でここまでこれたとしても、わたしだったらここでゲームオーバーだろう。おひとりさまに世知辛い世の中だ。
中に入るとようやくそこはコントロール室だった。夢にまで見たコントロール室だ。ここまで来ればもうこっちのものだろう。ちょっと雄たけびを上げたい気持ちになったがメンバー的に我慢した。いくら恋愛範囲外と思われてるのは承知の上とはいえ、ここまでのイケメン達に幻滅されるのは嫌だ。
また3人がかりで扉を閉めてもらってる間、レイラは電源を立ち上げる。壁一面のモニターに色が付き、学園のいたるところを映し出していた。
大きな銃を持って歩きまわるテロリスト、数人で固まって息をひそめて隠れる生徒。講堂に集められて人質になっている生徒たち。
とりあえずコントロールパネルをいじって人がいるところを区切るようにシャッターを落としていく。
逃げ遅れた生徒は安全な場所へ誘導するように。歩き回るテロリストは閉じ込めるように。集められて人質になった生徒も、ごめんなさい。そこだけ四方を囲って閉じ込めるように。でもこうすればこのシャッターは銃弾も通さないからもう人質にされることもないはずだ。あとは救出されるのをおとなしく待っててください。あとはテロリスト犯がいる区画に催眠ガスを流し込んでいっちょあがり!と、催眠ガススイッチを押そうとした直前。ふいに肩に手を置かれる。
「おい、ここ」
見るととあるモニターを指さすシンくんだ。扉が閉まってようやくあの重たかったライフルを下すことができたようだ。だが、まだお疲れ様でしたとねぎらうには早すぎた。
シンくんの指さすモニターには、テロリストに盾にされたロイ王太子殿下と、将軍の息子であり、殿下の護衛兼恋人であるアランさんが!
音は拾えてないが、勝ち誇ったテロリストとあきらめたように剣を投げ捨てるアランさんのその表情がすべてを語っている。ロイさまもなにかわめいているがきっと「私のことはいいからこいつを倒すんだ!」とかそんなところだろう。アランさんは悲しげに首を振る。ロイさまは悔し気に唇を噛む。なにこれ、おいしい。これだけでご飯数杯はいけるわ!と汗の滲む拳をぎゅっと握りしめる。
「殿下はどうにか助けられないかい?!」
「やっぱり犯人と離さないとシャッター下すのはむずかしそうか!?」と男どもは言い合っている。うんそうよね。萌えてるのは私だけよね。不謹慎でごめんなさい。
息を吐いて握っていた拳を緩める。
「歴戦の戦士みたいなめっちゃ険しい表情してたけど、助けられねーのか?」と聞いてくるのはリーヤだ。
おそるおそると顔を覗き込んでくるリーヤを見ると申し訳ないけどかわいーなーと思ってしまう。ちなみに険しい顔をしていたのはにやけそうになるのをこらえていただけです。ほんとに不謹慎でごめんなさい。
そんな彼の髪の毛を掻き乱すように頭をなでると「任せて!」と力強くうなずいた。
「いったん、アランさんからテロリストとロイさまを切り離して、催眠ガスを使ってみるわ!」
王族に催眠ガスなんて不敬罪かもしれないがそうも言ってられないだろう。しかも催眠ガスもまだ使ってないので効果は未知数だ。テロリストだけならともかく、未来の王様たるロイさまになにか後遺症でも残ったら大問題だ。
「…なにかあったときはわたしが全部責任持つから」
「なにかあったときって!!」
シャッターのパネルを触ろうとしたとき、リーヤに揺さぶられる。
「「あ」」
そして意図しないところを触ってしまった。
何もないところならまだよかったが、よりにもよって…
「ロイさまとテロリストのうえー!!!」
さすがに自分のせいで、シャッターに押しつぶされる瞬間なんて見ていられなくて目をおもわず閉じてしまう。
モニターの向こうの音は拾えない。
目を閉じていたら、何があったかなんてわからないのに、目を開けることが怖かった。
時間にしたら十秒にも満たなかっただろう。でもレイラには永遠にも感じられた時間。
「見ろ、殿下は無事だ!」
最初に声をあげてくれたのはシンくんだ。
「さすがは殿下筆頭護衛!」
口笛を吹きながら言うのはライくんだ。
レイラがようやく目を開けて見たのは、腰の抜けたテロリストに先ほど投げたはずの剣の切っ先を向けたアランさんだ。テロリストにつかまってたはずのロイさまはアランさんの少し後方にうつ伏せに倒れていて今にも起き上がろうとしているところだった。
「テロリストがシャッターに気を取られた瞬間、アランは左手で殿下を自分の後方に引っ張り投げて、右手では剣を拾ってテロリストに突き付けたんだよ」
とイルさんが教えてくれる。
「かっけー!!リプレイボタンとかねーのー!!?」
と満面な笑みでリーヤはイルさんに飛びついた。
「あれ、シャッターは…?」
モニターを見るとシャッターは中途半端に固まっている。
「緊急停止ボタンを押させてもらったよ。恋人に王族殺しの咎を負わせたくないしね」
「イル、だいすきーーーー!!!」
リーヤはイルさんにちゅっちゅしている。イルさんもまんざらじゃないようで今までにないくらいの笑顔だ。
くそうリア充め。助かったしおいしいけどなんか悔しい。
八つ当たりするようにアランさんににらまれたテロリスト犯をシャッターで囲う。
モニターの向こうではロイさまとアランさんも抱き合って熱烈なキスをしていた。
そのままことにおよびそうだったので、どうにか見つけたマイクを使ってスピーカー越しにやめるように訴えさせていただいた。シンくんが淡々と冷静な声で。ほら。わたしは両てのひらで目をふさぎつつ指の間でガン見するので忙しかったから。
ぷるぷる震えていたわたしをライくんが「君には刺激が強すぎたかな?」とよしよししてくれた。別に刺激は強くはないのよ!という主張は飲み込んでよしよしを甘受しました。ちょっとシンくんからの視線は痛いけど。ほら、わたしたち、親友でしょ!
それから当初の予定通り、テロリスト犯に催眠ガスを使って眠らせ無力化してから、外で学園を包囲している味方の軍に連絡をとり突入してもらう。一応目視で敵が残っていないか確認してもらってから生徒たちを開放していく。
コントロール室にも軍人さんが迎えに来てくれて、外の安全なところに出るまで付き添ってくれた。
外は互いに無事を喜び合って抱き合う人でいっぱいで少しまぶしい。
でも、
右を向けばシンくんとライくんが。
左を向けばリーヤとイルさんが。
わたしに笑いかけてくれる。
「やあ!」
「ロイさま!アランさん!」
ロイさまとアランさんもすでに外にいた。たくさんの軍人に囲まれていたが、わたしたちが近づくとざっと人垣が割れて道ができた。
ロイさまのはだけた首元には赤いキスマーク。それを見つけてプルプル震えているとロイさまは「君にも見られてたんだね」とちょっと恥ずかしそうにはにかんだ。
「で、奴らを無力化したのは君たちか?」
ロイさまの視線は自然とシンくんへと向く。さきほどスピーカーから聞こえたのはシンくんの声だったからか。
「だいたい、彼女の力だよ」
と、わたしの背中を叩くのはライくんだ。
「マジこいつ、すごかったんっすよ!な、イル!!」
「ええ、彼女がいなければダメでしたね」
「だが一人で突っ走りすぎなのはいただけなかった」
ここで最初のことを蒸し返さないでいただきたい。
でも確かに…
「わたし一人じゃ、全然駄目だったんです。みんなに助けてもらわないと、なにもできなかった」
無力感にさいなまれてちょっと視界が歪む。
死ぬのは覚悟の上だった。
本当はもう死んでるはずだった。それでいいと思ってた。
涙があふれだす。
もし、わたしがあのまま死んでたら?
シンくんとライくんが来てくれなくて、間に合わなくて死んでたら?
リーヤが視聴覚室の鍵を開けていなくて、イルさんが扉の前で待っていてくれなかったら?
そもそもコントロール室の扉すら、わたし一人じゃ開けられなかった。ゲームではコントローラーの○ボタン一回押せば事足りたのに。
「最初から、ちゃんとみんなにお話ししてればよかった…!」
そしたらもっと話は早く済んだだろう。
危ないことなんてなくて、リーヤにさっさと鍵を開けてもらって、テロリストたちが来る前にコントロール室にこもって。
生徒たちに怖い思いをさせることもなく、ロイさまやアランさんをピンチに陥れることもなく。
怪我をした人だっているだろう。
障害消えないトラウマを植え付けられた人もいるかもしれない。
何かあったら責任はとるなんて、さっきは言えたけど、責任なんてとれるわけない。
涙がぼろぼろとこぼれだした。
「大丈夫、一人じゃ何もできないのは、私もだよ。私の方が何もできなかったし、むしろアランの足手まといだった。王子様なのにね。」
ロイさまは泣くわたしをぎゅっと抱きしめて、額にキスまでしてくれた。
「それでも、ロイさまは、いまわたしの涙をとめてくださったわ」
ふふっとほほ笑むと、そっとロイさまは離れた。
「君は本当、私を救うのが上手だね。そう思わないか、アラン?」
ロイさまはアランさんの方を見ると、アランさんはいつもよりは和らいだ表情でうなずく。
右にシンくんとライくんが。
左にリーヤとイルさんが。
前にはロイさまとアランさんがとても穏やかに寄り添っている。
その光景をみて、レイラは心から思うのだ。
「あのね、わたし、この世界に生まれて、みんなと会えて、こうして生き残れて…こんな光景を見れて、幸せなの。みんな、本当にありがとう…!」
END
いろいろ設定
『ドキッ!未来の頂点達と愛の学園生活』ゲームタイトル。
一見現代日本っぽい世界だが王様がいる。でもやっぱり日本のゲームだったからか王政、立法、司法の三権分立で権力が王家に集中しないようになっている。
レイラ ゲームのヒロイン。死亡フラグ多め。前世では萌えによりドキがムネムネしすぎて死んだ。高血圧かな。
シン 司法省長官の息子。一見冷静そうに見えるが、性格はなかなか過激派。
ライ 表は大きな商社だが裏では密輸入ばかり扱っているマフィアの息子。女慣れはしている。
そしてシンくんとライくんはケンカップル。
人のいるところでは決していちゃいちゃできない。
リーヤ 国のあちこちに点在する学園を管理する理事長の息子。チャラそーに見えるが子供っぽいだけ。
イル 国一番の医者の息子。リーヤとは幼馴染。
リーヤとイルさんは幼馴染っぷる。レイラと会う前からいちゃついてはいたが、本当の想いは互いに隠して接していた。今は開き直った状態でまるで新婚状態。
ロイ 王太子殿下。自分な自分が、有望なアランを縛り付けてると思い込んでいた。
アラン 将軍の息子。寡黙な忠犬。殿下のためなら火の中水の中。王太子殿下の近衛隊所属。
ロイさまとアランさんは禁断の主従っぷる。公私ともにワンセット。四六時中一緒。