つらつらと
つらつらと 振り返る 人の空いた 夕方の地下鉄に揺られて
見慣れてしまった制服を着込む私が 向かいの窓に反射する
私は生きてきた中で 一体何を残せただろう 一体 どれだけの評価を得られただろう
侘しい。
それについて考えるとき 私はそう思う
生きていることに 価値はつけられるものではなく 結局その基準は 主観でしか ないのだろう
しかし 主観の価値のみで満足する人生が どこにあろう
認められるのは 難しい ヒトは他人を認めたくない 生き物だから
付け焼き刃 小手先の器用では 評価の値は たかが知れている
だから 努力をするんだろう 認められたいからなのか 自分を認めたいからか 訳は知らないが 努力する
そうしないのは 狡く 怠惰な ことなのだ。
地下鉄のなか 老婆 青年 幼女 少年 色んなヒトが揺られている 知る由もない 彼らの価値を 考えて そして私は分からない
分かっていい、わけがない 価値を決めて良い、わけがない
反射している 背を向けているヒトの中で 私が私を見つめてた
「価値」 に手を伸ばすその時に 私は私をはかってる
読んでいただき、ありがとうございました。
あなたが何かを思ったのなら、私はとても嬉しいのです。