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精神科医と弁護士
2日後、典紀は藤森芳忠法律事務所の入ったビルの前に居る。
「失礼します。自分は帝都医大の片平と言います。所長弁護士の
藤森先生は?」
ようこそ。片平先生。
眼鏡にスーツの男性弁護士は60代くらいで
優しさが染み出している。
法律的に困ったらここを駆け込み寺にしていいよ。
いいんですか?
私が立ち上がろう。
黒いスーツの弁護士は今、抱えている案件がある
「片平先生、君はいじめ自殺を許すかい?
実は今、その裁判の弁護を担当していてね。カウンセリングの専門家の先生の意見を聴きたい。」
藤森先生、いじめは最悪です
紺のスーツの彼は意見を渋い声の弁護士に言った
私と君で手を組めば最強だね。
弁護士は笑いながら言った