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独特な声の弁護士との出会い
僕がイケメン?
典紀は自分自身に自信が持てずにいる。
彼のスマートフォンに見知らぬ番号からの着信…。
「片平です。」
おお。片平先生の番号につながった。
独特で低くよく通る声。
失礼。私は弁護士の藤森と言うものなんだ。
藤森ってあの独特な声の?
「失礼ですが、高岡教授をご存知ですか?」
ああ。よく知っているよ。
誰だい?
藤森さんと仰る弁護士の方からです。
芳忠か。
松谷さん、知ってるんですか?
ああ。アイツは法廷って言うマウンドに上がると必ず勝つ。
典紀は藤森弁護士に会いたいと思っている
「藤森先生、先生ってすごい弁護士さんなんですか?」
私に興味が出てきたみたいだね。片平先生。
刑事事件、民事事件で勝つ回数が多いだけだよ。
こともなげに言う芳忠に圧倒される
事務所に居るからいつでも来てもらって構わないよ。
ですが、先生の都合があります。
君はまじめだね。独特な声で言う。
ではこうしよう。訪問時は連絡する
そうですね。
最初の訪問は2日後だ。