表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
まなこ閉じれば光  作者: 酒田青
昔の掌編
27/33

あらすじ

 ピンク色の兎を窓ガラスにぶつけると、木の股から悪魔が生まれた。悪魔は大層な美少年で、睫毛の色が薄くていつも伏し目がちにしている。わたしはある日アダムスキー型のUFOを呼んで悪魔の美少年を無理矢理に乗せ、和歌山県沖で突き落としてみた。悪魔の美少年は涙を流しながら海ではなく空に落ちていった。わたしは彼の美しさが惜しくなり、富士山頂で噴火を待った。三億年ほど経ってうつらうつらしていると、背後のペルセウス座流星群がこんにちはを連呼し始めたので砂に埋まって盆栽を始めた。金木犀の盆栽は星を地面に落とし薔薇は咲き乱れ私の夢に届かんとする。アンタレスで起きた殺人事件でわたしは犯行の理由を問われ、タップダンスを始めたがそれは実は蛇のくねくねで、驚いたことにカササギは象だったと言うのだ。わたしは確かに爪を歌舞伎模様にしたが、幼稚園で描いたはずの父の日の絵は先生の筆によるものなのだ。わたしはからからの戦うキーマカレーだ。嘘だ嘘だ。わたしは正真正銘偽物の鶴だ。気持ち悪い色の犬だ。星は爆発したが湿度計は乾燥を示している。バレリーナの汚れた眼球はインド人が崇める。料理、掃除、洗濯。そう、料理、掃除、洗濯の順番が大切なのだ。と、そこに美少年が木の股から現れ死刑を宣告したが、地球は収縮してしまったのだった。

《了》

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ