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S-tuna*  作者: 大和
2/3

*私、非リア充 ー1ー



______





 「今日も疲れたわぁ……」



 ガタンゴトンと帰りの電車に揺られながら、1人大きな

欠伸を噛み締める。

 あまり興味もない、面白みのない講義をちゃんとさぼらないで受けてきた自分を誉めてあげたいくらいだ。それにこれからカフェのバイトもある。カフェといっても、ウエイトレスではなく裏方の方なのだが。




 「………ふっ、私酷い顔してる」




 ふと電車の窓ガラスに映る自分の姿を見ると、覇気がなく縁アリの眼鏡の奥には曇った気だるそうな瞳が2つ並んでいた。




 「こんなブスじゃあ……一生彼氏なんてできないわよね」




 周りの女子大生は皆、化粧をしたりして、自分を最高に着飾っているのに私は本当に……。



 自分の着ている、安いカーディガンといつも変わらないジーンズを見て短く『フッ』と息をもらした








 

 そして駅に着いて、電車が止まる。するとホームから機械音を鳴らしながら掃除ロボットが中へと乗り込んできた




 『わっ……!』



 あともう少しで車輪に足を引かれる所で、反射神経を使い回避する。

構わずズンズンと車両の奥へと進む掃除ロボットを睨みつけても、何の意味もないなぜならロボットには『遠慮』や『謝る』などの機能はついていないからだ。プログラミングされているのはせいぜい『人やものを感知して避ける』という機能くらいだろう。





 『もう……これだからロボットは』



 

 世の中にロボットが普及しだした現代、もちろん便利なんだけどその分のコストや問題点は多い。

 ロボットの中でも最高階級であるアンドロイドはその問題点を全て克服しているらしいのだけど……正直なところ私はアンドロイドは見たことがない。例え見たとしても、恐らく気付いていないだろう。

 それに、アンドロイドは評判がとても悪い。限りなく人間に酷似しているということで『気味が悪い』という声がよく上がっている。





 『私は見てみたいけどなぁ……アンドロイド』




 だって、それにはなんだか人類の夢が詰まっている……そんな気がするから。











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