traintry
俺はとりあえず女子供を列車に残して、『風駅』のプラットホームに降り立つ。
マクロは後からついてくる。
その時、パンタグラフの側に居たネットがヒラリと降り立つと、こう言い放った。
「何をそんなに怒っているの?」
「いや、少しだけ、こいつの言うことを信じたくなってな」
マクロに振り向き、俺は困った顔を見せる。
「何故、俺の事が嫌いなのだ?」
「いや…動物園のあの咆哮聞いたか?」
マクロは思い出したくないように顔をしかめて見せる。
「お前、きちんと幹の側に居なかっただろう…それがどれだけ彼女を心配させたか知らないだろう」
「…ゲーム。しようぜ」
俺はヘッドに貰ったブローチの欠片を16個、マクロに渡すと、こう言い放った。
「マクロ、お前、この中から偽物を見分けることが出来るか?」
「…お前はどうなんだ?」
俺はクスリと笑うと、3つの欠片を選び、真ん中のルビーに似た物を指差して、
「これらはとても大切なヘッドの思い出だ」
マクロは黙りこむ。
「僕はこんな物に興味はないけど、そうか、マクロはヘッドを放っておいたのか、紫の切符は持っているかな?」
マクロは定期券を取り出すと、ルビーに似た宝石に触れようとする。
「…マクロ?それは反則ね」
ネットは伸ばしたマクロの手に触れると、
エンジンであるハムスター達に命ずる。
「裏切り者め。かかれ!!」
マクロの手の甲に裏切り者である、三矢の模様が浮かび上がる。
ネットの技の中でも強い方の「No.G」だ。




