trainmagic
この列車は空車重量25.7lt
定員100名、それが満員になるということはありえない。
何故なら座席定員は36人だからである。
歴史はあるが、いちどき繁栄をした、古の文明である。
小田急はまだ使われている列車であるため、No.513。
それが何故No.の新しい755の方が廃棄になっているのか。
この赤い車両は切り替えが出来ない線路であるため、かつて102名の乗客員は一駅だけを目指し、終着駅である花屋前に沢山の花束を出発駅である寺院から返しに行く習わしがあった。
寺院には沢山の人々が住み、花を育てていた。
祭りに備えた花をかえすと行為は人々をかりたてるには十分な理由があった。
踞り花を育てる人々は1両目で車掌に花を見せ、2両目でそれを他の乗客へ手渡し、男達は3両目で酒を酌み交わし、女はそれを見ながら祭りに使う歌を考えた。
花に名前はつけ、時々それを自分達の心にたとえながら。
102名のうち1人だけ、酒に溺れ車掌に恋をした女性がいた。
それがクラゲである。
残り101名はクラゲに愛想をつかし、作った歌をすべて車掌に手渡すと祭り囃子の中へと消えていった。
車掌は1人、歌を集めた。
「私の歌がどうかした?」
ヘッドはクラゲの考えを読みとったようにライトを手に振り返った。
セットは口笛をふいている。
私は制服のスカーフを直しながら、恐る恐るクラゲさんにたずねようとする。
「まぁだだよ」
不意に屋根上から声がする、ネットだ。
「君、紫色の切符を持っていなかったよね」
先ほど手に入れた、これは確かに紫だが、私の物では無いようだ。




