trainoasis
ネットさんは振り向きもせずにギャグにこう告げた。
「この列車はそのうち水族館に付くけど、ギャグあなたはきちんと準備はできたのかしら」
「防水対策もバッチリだ」
車内アナウンスを使ってネットさんは告げた。
「えーっと、テステス。もう皆さんお気付きだと思うが自宅兼水族館にもうすぐつく頃です」
列車から降りると、セットは私にこう言う。
「切符を拝見いたします」
改まって襟を正すセットを見ていると、何だか吹き出してしまう。
「…これ…定期券では駄目なの?」
「はい、駄目です。黄色の切符じゃないと…それは水族館の入場料もかねています」
私は渋々、切符を取り出すとセットに渡す。
セットは事務的な動きで切符を切ると、それをヘッドに渡す。
「何だか交換日記みたいだね」
セットはクスクス笑いながらそう言うと、私達の手を引いて水族館の入場口に入る。
「ギャグとネットは良いの?」
セットは無言でヘッドのジッと見つめている。
「良いんだよ。あの二人、列車から降りられない関係だからね」
「設定をばらすなんてヘッドはイケズだなぁ」
いつの間にか、ヘッドの肩にギャグが止まっている…設定って…。
「クラゲさん家、最近また改装したらしいよ」
「海草まみれになってなきゃ良いけどな」
とギャグが冗談めかして話す。
私はクラゲさんの正体が非常に気になるので無視して先頭を突き進む。
巨大な水槽が目の前に広がっている。




