第15試合の前に―― コンビニなどの商品活用 11
「好きなものを選んだ結果、お2人の作った料理も持ってきていますね」
一口食べた想が味わいのつぶやきをもらす。
「予想通りきんごぴらごぼう焼きおにぎりとマカロニサラダ春巻きは相性が良いな~」
うんうんと小さく首肯しながら想が試食していた。想以外の様子を見ようと考えた真奈達は、他の出演者が何を食べているのかを気にするためスタジオ内を見つめる。彼彼女らの食べているものを確認してみると、きんぴらごぼう焼きおにぎりやマカロニサラダ春巻きにひと口おつまみピザなどが好まれている様子である。
そして食事時間を超過してしまった高美と同席の風良が食べようと手を伸ばしたものは? (今回は審査がある訳じゃないので時間を気にしても意味はない。ただ試食時間が始まっているので色んな美味しそうな料理の香りなどから何を選ぶだろうか)
「えっと、まずはこれをもらおうかな」
料理の匂いよりも風良はまずお腹を満たしたくなったようだ。スプーンですくって食べるだけ食べたら一口おつまみピザをつまみつつ、フレンチドレッシングポークをお皿に乗せに行ったりして。
「風良君、アウトドア系な風貌をしているからワイルドだったりするのかしら。いろんな料理を食べてお腹を満たしていっている感じ。そんな事を言っている私もこってりしていそうな唐揚げサラダを食べたいって思った訳だけど」
他の出演者が作り終えた料理の影響はあったと思われる。どれも美味しそうで自然とお腹の空き具合が強くなっていたのかもしれない。
「鶏カツ丼とりんごドレッシングをかけた、からあげサラダなんて組み合わせで食べているのに胃もたれする感じがないわね。一緒に洋風おじやを食べているのも関係あったりするのかどうか」
もう少し多めに食べたい、今までの経験上満腹感を覚えても体質的に太らないみたいだしと判断した高美が次に南国風タコライスを持ってきて味わっていた。
「そういう高美さんも今日は食べたいだけ食べている様子じゃないですか。僕は今日食べた中で一押しなのはハンバーグカレードリアです。相性良くて当然かな、カレーショップのトッピングにハンバーグを選べるお店とかあるし。ドリア風ご飯もなかなか。高美さんの一押しは?」
問いかけられた高美がこめかみに数秒指を乗せて考えてから答える。
「そうね、特に味の感想を言っていなかったから意外だろうけど筑前マヨ白和えよ」
食べている所を直接見ていなかった風良、自分の作った料理なので嬉しさはあった。
「お気に召して頂けて光栄です。どういう部分がお好みとかありましたか?」
高美が風良のかしこまった態度を見て小笑いする。
「まったく何キャラなの。そうね、箸休めにつまめる点と、和な雰囲気がどことなくあるところかしら」
数名ずつ3グループ程度の話はこんな感じだった。お互いが認めあっている出演者達の料理を審査員席からながめていた番参と清も降りてきて食事の輪に加わる。
「清さんと番参さんから何かしらの感想はあるかと思いますけどその前に高美さんもお飲み物いかがですか」
風良が一息つこうと冷蔵庫から出して注ぎ、持って来た冷たい飲み物2つの内、1つを高美に渡した。
「食休めにこれでもどうぞ。リラックス出来ると思いますから」
「あら。ありがとう、もらうわね。ん? 麦茶の様だけど違う!?」
「いえいえ、メーカーによって微妙な違いがあるって事だと思いますよ」
何か飲み物を持ってこようかと思ってはいたので、風良からもらえたのはありがたい。一口飲んだ高美が予想外の味に軽くむせる。
「ちょっ、これ。ビールじゃないでしょうね!? 私達はまだ未成年なのよ」
イタズラに成功した子どもみたいな笑みを浮かべた風良が高美の予想を否定した。
「ははっ、違いますよ。麦茶とある飲み物を半分くらいずつ入れると大人な味になるんです。それより高美さん、ビールの味をご存知なんですね」
久しぶりに更新までに書き上がらず……
(多分)次週までには書き上がっているはずですのでお待ちくださいm(__)m




