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クッキング☆えんじょい   作者: 霜三矢 夜新
得意分野で勝負編
98/204

題15試合の前に―― コンビニなどの商品活用 10

「どれも美味しそうだから迷っちゃうよな~。でもこの手に取りやすい小ささから2つ、3つ取っちゃう」

 ひと口おつまみピザをトレイの上に乗せて、1つは口の中に放り込む奏。ツナマヨとチーズが一体化して餃子の皮が味をマイルドにしてなどと、審員的考えに思いを巡らせながら笑みを作っていた。


「この食べてみようかなと思わせる小ささがツボをついているのかもしれないよ。わしはこれも良いが、この洋風おじやがクセになってしまうかもしれんタイ」

 ひと口おつまみピザを作った本人、香理が奏達の元へやって来た。

「作っている最中でも結構つまみ食いとかされちゃうかもなんて思っています。プチトマトの酸味にツナマヨとチーズ、どれも味がボヤケたりしないでしょう?」

 そんな香理が食べているご飯ものは洋風青じそ寿司。どうやらきゅうりやかいわれなどを青じそドレッシングでさっぱり頂ける点が気に入ったみたいである。ご飯もさっぱり味になって食べられるという気持ちも覚えているようだ。

「香理ちゃんの食べている洋風青じそ寿司とこのひと口おつまみピザにしゃれたグラスに入った飲み物が入っているという状況はまるで記念日みたいだね」

 奏の言った通り、お祝いパーティだとか贅沢ぜいたくをしたい気分な特別の日の献立な感じと場にいる3人でうなずきあう。


「ハンバーグカレードリアにきんぴらスープ、それにフレンチドレッシングポーク。ご飯、肉、野菜と意外にバランスが悪くないんじゃないかな」

 有音は(全員に当てはまる事だが)数名の料理を味見したくて上手く持ってきたつもりである。実際そんなに苦もなく食べきった。

「どれも美味しい。どちらかといえば和風なスープと洋風ドリアの味わいの変化っていうの? 良い感じ。ロース肉を噛みしめて肉のジューシーさを味わえるのも嬉しい」


 有音が食べている時、真奈も試食したい料理をいくつかもらっていた。どうやら筑前煮ちらし寿司と鶏からフルーツサラダ。マカロニサラダ豆乳ポタージュのようである。

「風良副部長ったらなかなか奇をてらったちらし寿司よね。美味しいし目を引くし。奏君の作った鶏からあげ入りのフルーツサラダはリンゴのドレッシングだからか揚げ物のこってり感を緩和している気がするわね。1個より2個って食べたくなる魅力があるわ」

 真奈はやはり後輩の有音と話したいのか、彼女の近くにやって来ている。だから有音の方から真奈先輩の隣席に移動した。


「部長さん。今、試食しているのは料理研究部のメンバーの料理ばかりですね」

「偶然のつもりなんだけど、無意識に? かしらね。それと部活では部長なんだけどね、それでも個人的には先輩って呼ばれ方が好みよ」

 話し終えた所で有音の発想で作られたマカロニ豆乳ポタージュをすくって何度か喉に流し込んだ後につぶやく。

「これは飲み物のように飲食するよりも、スプーンですくって流し込むタイプね。マカロニはちゃんとかんでから飲み込まないとって気をつけなきゃ」

 作った料理に対してしっかりした本音を口に出す真奈先輩の意見に有音はうなるしかない。他の料理も試食したいな~と席を立った時に想から声をかけられた。


「お2人のテーブルの向かいで食べさせて頂いて構いませんか? 邪魔でないのなら」

「邪魔だなんて……遠慮する事はないわ、どうぞ。ね、有音ちゃん」

「そうだよ、私達と会話しながら食べたいなら来て良いから。食事中の会話はマナー的に良くないけど意見を言い合うって考えれば」

 向かいの席に腰掛けた想が持ってきたトレイにはきんぴらごぼう焼きおにぎりにマカロニサラダ春巻き、イタリアンライスサラダとあっという間にシチューがのっていた。


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