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クッキング☆えんじょい   作者: 霜三矢 夜新
クッキング開始編
9/204

第一試合 込流VS風良 1

 清審査員に先導されて、奏ら8名が会場まで案内された。

「生放送スタジオ、もう用意できていたんですね」


 最初に声を上げたのは奏である。スタジオに入った所で込流と風良がセッティングされているキッチンに連れられていった。そして番参審査委員長に残り10数分から20分くらいで自分の使いやすい場所にするのは自由だと伝言を受けている。


「どうも司会の四界 みことです。まもなく始まります料理勝負、試合はまだですが生放送が始まりました」


 どうやら司会者が言うにはケーブルテレビの生放送が始まったようである。料理においての前菜・オートブルなどの事を軽く話して、一般家庭では主菜と副菜でだいたいが成り立っていると説明していた。


「試合開始数分前になりました。本日の試合内容を発表します。それでは~~~~~~」


 テレビの生放送の尺の関係も考えているのか仕方のない部分もあるとはいえ、司会者にいちいちもったい付けられている気がする。


「ただのわかめスープではない感じでわかめを使ったスープです。試合開始ー!」


 早速作る料理を決めた様子の込流、表情を考えるとこの料理ならという自信がにじみ出していた。

「これなら満足してもらえるはずタイ」


 調料学園の料理研究部から初対戦に指名された風良も何やら閃いたようである。


「わかめスープをベースにするなら、具材に工夫した方がいいかもしれない!? とりあえずわかめスープを作りながら考えようかな」


 込流がごま油大さじ1を入れて鶏ひき肉を炒め出す。鶏ひき肉がホロホロと崩れてごま油に絡まっていくかのように。風良も同じくごま油大さじ1で豚肉を炒め始めた。ごま油がコーティングされてつややかになっていく気がした。豚ひき肉をこねて肉だんごを作っていたりもする。


 入れる順番にこだわりがあるのか不明だが、込流がお湯を沸騰させて一般家庭で使いやすいと思われるカットわかめを加えていく。わかめが鍋の中で泳ぎ始めている。塩こしょうとしょう油で味付けを始めた。


 長ネギに縦に切れ目を入れるという一工夫を風良が行なっている。そうするとみじん切りにしやすいのだ。端から良いみじん加減に出来るよう万能ねぎもみじん切りに。スープのベースは相手と同じく塩こしょうとしょう油のようである。豚ひき肉だんごも入れる。豚の肉コラボはどんな味わいになるのだろうか?


 込流の料理は終盤なようで溶き卵を鍋に流し入れて温めながら好みで水溶きかたくり粉を加えた。この時にはお湯で食べごたえのある大きさにわかめが成長している。


2人のスープ作りを見守っていた司会者が、両者ともに完成したように判断したので、出来たスープを審査員の机に持っていくよう指示する。


「どうやら両者ともにスープが完成したようです。それでは審査員の前に置いて下さい」


 みそ汁茶碗によそって込流・風良がともに机の上に置いていった。その後にキッチンスタジオで結果発表終了まで待機らしい。ちなみに今回の勝負はスープ。だからなのかどうなのか、ご飯とご飯のふりかけなどは自由に食べていいと審査員席に番組側で用意しているようだ。


「まずは込流君の作った料理から。ほうっ、これは少しかきたま要素も感じられるわかめスープだな」


 前のちょい足し料理と同じく、簡単なコメントをして評価をするのは3人の審査員共通の事で変わっていないようである。


「何ていうか2つのスープを味わっていると思う人も?」

「私としては結構お腹いっぱいになりそうって感想も。このスープの中に何かを入れたいな」


 高美審査員の評価を待ってましたと言わんばかりに、込流がこういう食べ方も……とすすめた。


「ぜひご飯にかけて食べてみて下さい。クッパ風に食べやすくなると思うタイ」


 審査委員長の番参が、ご飯にすでに梅干しとスープをかけていたのでおすすめした食べ方はする気がないようであった。少し誤算だが、それは審査員の自由なので割り切るしかない。代わりといっては何だが、それならと込流が番参審査委員長の『中華風ごちそうかき玉スープ』を渡してもらって春雨を少し投入する。


「こういう食べ方はどうタイ?」


 細かい所まで気づいた込流、高評価につながったかもしれない。風良の作ったスープには手を加えている感が少ないと見た目で込流の自信を深めさせていた。


 

 キャラクターの心理描写が上手く入れられないな(汗)


これは書いていく内に気づいていけたらと思っておりますが。


読んでいただいた読者さん、ありがとうございます!

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