第14試合目 8
~~勝負後の2人~~
「結果的に後輩から手痛い敗戦をもらっちゃったね。理由はついメインじゃない大得意なご飯にこだわった事と具のチョイスミスが響いたか」
「先輩から一勝頂きました。次の対戦時の先輩の作戦が読めない怖さが有りますが。でも僕は次も負けません」
風良が客観的な視点から失敗を分析している所に奏が勝利宣言をし直す。
「でも僕の勝ちは偶然もあるじゃないですか」
奏が自分だけの力で勝った訳ではないというのを匂わせる。それに関しても風良は理由はどうあれと奏でへ自信を持つよう励ましの言葉を言った。
「運も実力の内って言うだろ? 作りたての手作り麺にもやられちゃった部分も有りはする。でも僕のミスが一番の理由なんだから」
奏はまたすっきりした勝ち方が出来なかったと思った。自分に課しているハードルが高いのかも知れないが、それを越す事で更に料理の奥深さを味わえると思うので下げるつもりはない。
~~帰り道にて~~
ケーブルテレビ局の出入口で待っていた部活仲間の真奈《部長》と有音に合流した風良《副部長》と奏。帰り道で今回の対戦について話す。
「少し辛口になるけど許してちょうだい。風良君の方はまだマシだった……だけど、奏君は今回工夫が足りなかったわね」
真奈部長に注意してもらった部分は奏としても重々承知ではある。それでも言われたからには受け止めないといけないなと気持ちを新たにした。
「確かにもう少し意外性を料理全体で表現すべきでした。定番な感じから脱しきれていませんでしたね」
奏が反省している所に幼なじみの有音からも問題提起が投げかけられる。
「奏のおじいちゃんが途中から食材持ち込み、応援に来て驚いたわ。多分だけど元料理人のあの人なら麺料理を美味しくする秘訣も麺に練り込んでいただろうし」
ごもっともな意見なので反省の弁を口にするしかない。
「厳しい意見をありがとな。今度は褒めるしかない位の料理を目指すよ」
本人達の方がわかっているだろうからあまり忠告してもという訳で真奈部長がこれで最後だと口を開いた。
「風良君が大得意なご飯にこだわりすぎて、最大の審査基準のメインおかずがなおざりになっちゃっていたわ。気をつけなさい」
「「はい。次こそは」」
来週までには(多分)間に合う!
試合じゃないやつを書きますよ。
作者的には息抜きになるかな~と言ったところ。




