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クッキング☆えんじょい   作者: 霜三矢 夜新
得意分野で勝負編
62/204

第11試合目 3

 料理を作り始めた彼らを追って行ったり来たりする司会者はまず想のやっている事に注目した。鍋に何だか楽しそうに豆腐をくずし入れていっているようだ。もちろん熱湯の入った鍋の上なので注意しながら。想が楽しそうなのは豆腐がくずれて鍋に入って行くまでの様子と、特に豆腐の冷たさを感じているからだろうと思われる。再沸騰した所でザルを使用してくずれた豆腐をすくい取った(湯をきるためのザルではシンクが痛みそうと気になる方は湯切りのしやすいパスタポットなどが便利)


 湯切りし終わった豆腐は5分位置いた方が良いのでささっときゅうりを薄い輪切りにし、塩小さじ5分の1を振って板ずりしたらこれも約5分待ってしんなりさせる、そこでおもいみことに向かって今は別に準備する事があるので込流の方を見に行ってはどうかと提案した。

「この待ち時間が意外に大事なんです。失礼します、ちょっと汁物に手を加えてきますので」

「豆腐をくずしたことでどんな味わいになるか楽しみなところです。では込流さんの方へ行ってみますか」

 込流のキッチン台にやってきた司会者、彼はフライパンをガスコンロに置いているところである。

「あっ、どうも。少し待ってもらえるかのう。さっきわしがやったことじゃが、洗ったもやしの水をきってそれから豆腐もキッチンペーパーに包んで5分程経過しているところタイ。頃合いかのう」

 先程置いたフライパンを熱してサラダ油大さじ2を投入。もやしを強火で一気に炒める。一度火を止めている間にニラと万能ネギをざく切りにしていつでもフライパンの中に入れられるようにした。込流も消毒した手でとうふをフライパンの中へ加える。


 彼と想が豆腐を使っている時の共通点が一つ、包丁を使っていない点だ。

豆腐ともやしを炒めあわせている内にニラと万能ネギを加えて火をしっかり通せば後は味付けのみ。

「味付けはこの調味料『焼き肉のタレ』大さじ3くらいかの。便利なんじゃ、いろいろと使えて。それだけじゃなく塩こしょうをかけて最終調整、これで良いじゃろ」

 どうやら込流がそれを完成させて、もう一品軽いものを作ろうかと思案しているっぽいと判断した司会者の命はまた想のキッチン台へ目を移してそちらの方に。


 どうやら最初の料理順で熱湯に豆腐をくずしいれて湯を良くきった豆腐はまだ大きめらしく、ボウルの中へ更に小さくくずし入れていく。その手で豆腐をくずしいれていく感触がくすぐったいのか笑みが浮かんでいた。

「薄口しょう油なら小さじ1、一般家庭の一番使うしょう油なら小さじ1と半分くらいボウルの中に垂らしてください。それと小さじ1も入れて下さいね。味見して物足りない気分なら塩で整えてもらえればと思います」

 続けて薄い輪切りのきゅうり(水気があったらしぼること)と根元を切り落とした貝割れ菜をちらしてよく和えれば出来上がり。

「それとこれは食べる時に好みで加えて下さい」

 出来上がったメインの品に練りゴマまたはピーナッツバターをということで用意した。



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