第7試合終了後から第8試合前にあった事
奏達の住んでいる町のケーブルテレビ局の番組の中で人気急上昇している番組。それは料理の対決番組である生放送、8月の下旬に入った今回の生放送収録日がやってきた。それと、番組プロデューサーからの話によると週間番組にめでたく昇格したそうだ。奏達出演者8名の負担も増すが、収録時間などの調整が上手いマネージャーに活躍してもらう手はずは整っているみたいだ。出演者の所属先でも融通を利かせてくれるようにと交渉成功したとか(あくまでも最終手段らしいが)
実際はとっくに番組タイトルなんて決まっているのではと予想されていたから(いろいろと候補はあったけど)週間番組化したのと、この番組の正式タイトルの発表日がまったく同じ日になるなんて誰も予想し得なかった。素敵な偶然と思っていいのか、ここまで来たら運命的な何かに導かれたと考えてもいいかもしれない。
番組正式タイトルは『クッキング☆えんじょい』
自然とお祝いムードになった料理番組の生放送、その喜ばしい日に小中学生を中心に選んだ視聴者の嬉しいメッセージが結構届いているという事で司会者の命がいくつか読みあげる。
<いつも番組を観ています。簡単な料理は今度作ってみたいと思っちゃった 小学5年生男子>
<番組が不定期だったから一時期番組表がお友達になっちゃってました笑 毎週放送予定とかすごく嬉しいです。 追伸 私もお母さんの代わりに番組で誰だったかが作っていた料理を食卓に出してみたところ好評でした
高校2年生女子>
出演者8人ともが別の人が対決で作っていた料理を試しているという事実があったりするし、そこから新しい料理の発想が浮かぶこともある。まだまだ料理の奥深さに誰もが触れたばかり、これからもわくわくどきどきする料理を目指していこうとみんなが思った。
「嬉しいメッセージはこの残り1枚で終わりにしますね」
司会の命が3枚目の文書も読み始める。
<私は20代半ばの主婦ですが、料理をあまりして来ませんでした。タイミング良くケーブルテレビを何となくつけたらこの番組がやっていて難しくなさそうと作ったらダンナさんに褒められちゃって。このメッセージ、未成年の子達が多そうで場違いな気もしましたがお礼まで 20代 主婦>
この番組にメッセージを(手紙など含む)送ってくれる人は若者が多い。同世代が思いもつかない、しかも美味しい料理を作っているので共感を呼ぶのかもしれない。
「主婦(主夫)の方でもこの番組の料理を活用してくれているんですねえ。番組をやってきて良かった」
司会の命が思わずつぶやいてしまっているように主婦層に浸透しきれていないのかも? 料理は子どもから高齢の方まで永遠に付き合うテーマだからこそ、誰からも愛される料理番組にしていきたいとここにいる全員が思ったとか思ってないとか。




