第5試合 風良VS想 2
対する想はキャベツをザクザク切って耐熱容器に入れてツナ缶を缶汁ごとそのまま入れる。味付けにはカレー粉と塩を小さじ半分、こしょう少しで材料全体に味が行き渡るように混ぜ合わせる。ラップをして電子レンジに入れて3分程度の加熱を始めた。
「これだけじゃ物足りないだろうし、他のも作ろっと」
やすやすとツナ料理を作っている想の様子も放送されている。
「どうやら想君は2つの料理を作るみたいですね」
その間にゆで卵を作り始め、レタスやプチトマト・キュウリなどを切って飾りつけた。そしてツナを真ん中に入れる。
一方の風良――
先に水1カップと粉末コンソメ(くだいた固形スープでも)を火にかけていたのでいちょう切りした大根をいれてぐつぐつと煮る。味が染み渡るように弱火で後8分(約10分)くらい待っていた。風良は今回作っている料理に自信があるのか他に何かをする気がなさそうだ。
「想君、そのツナ缶の半分くらいが余りなのならばこっちにくれないかな?」
「これですか? わかりました、どうぞ」
それを風良が受け取る。自分の所定位置に戻ってナベの中の大根を美味しくなるかなといった感じでただ見つめていた。
そして数分後の2人の仕上げ。まずは風良。みりんと醤油小さじ2で調味したツナ缶のツナと大根の葉っぱを残さず加えて汁気がなくなるまでときどき混ぜながら煮る事で完成するようである。
「審査直前まで煮てしまっていても良いかもな」
対する想。温めたツナとキャベツの蒸し料理の味をもう一度出来るだけ均一になるように混ぜ合わせる。
「ゆで卵になったかな~」
15分近く沸騰したお湯に入れていたのだからいい感じにゆであがっている。水で冷やしてからゆであがった卵の殻をむいて、キッチンスタジオに用意してある卵を輪切りにする便利グッズを用いて卵を輪切りにした。輪切りの卵をツナサラダの皿に放射線状な感じに並べた。
完成した料理を前に風良と想の声が重なる。
「「出来た」」
それを受けて、審査員も評価準備の心構えも出来ただろうと判断して司会者が進行する。
審査待ち料理テーブルには審査委員長からの指示はないので先に置いたもの勝ちということなのだろう。風良が火を止めて、料理を少し深めの丸皿に入れている内に想が定食の様に用意を終えて審査員席に置いていった。
「どうやらお2人とも審査開始しても良さそうですね。それでは審査して下さい」
司会に促されてまずは審査委員長がまず『ツナとキャベツのカレー蒸し』を口に入れる。
「おぉっ、ツナにもキャベツにも塩けがついていてご飯がすすむ」
その後、2人の審査員の意見
「カレー味だからね。好きな人も多そうだよ」
「しかも材料・味付けともにシンプル。ほぼ電子レンジに任せちゃえばいいし」
どうやらあらかた評価を終えた様子なので司会が自分の仕事を果たす。
「想君の料理への審査は完了しましたよね? では風良君の料理に審査をお願いします」
番組スタッフが審査員達に少なめによそってあるご飯・味噌汁付き風良特製料理定食を持っていく。だが、審査委員長の席には風良が自らの手でお盆ごと置きにいった。
ちょっと文字数が少ない週が続いてしまうかも(どうなるかわかりませんけどね)
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