第26試合目 1
今後、しばらくの間は全国にあるご当地料理を基本にいろんな料理を期待していると番組審査側の番参審査委員長に通達を受けていた出演者な面々。料理の情報を増やした彼彼女らはどんな料理を作るのか気になる所である。全国には特産品もあるし、地域別に特色も。そこら辺が料理に応用出来るはず。
休日
番組開始日 それぞれの最寄駅よりケーブルテレビ局に 開催日によって違うが出演者同士が会えば雑談しながらスタジオ入りが基本。スタジオに到着した時間で控室にて準備しながら余裕を持つ時間もあれば、すぐにスタジオ入りした方がという時も有り。
本日の控え室での会話(奏たち調料学園の面々)
「先輩達に質問です。例えば食べ物の行列に並ぶ人達ってどうしてでしょうか?」
疑問に思っている人達も多そうな質問。それに関してまずは風良副部長の意見から。
<多くの人達が選んでいる安心感からだろうね。自分の選択には自信ないけど、きっとここなら間違いなく美味しいものを食べられると思い込みたいから>
そして真奈部長にはこんな側面もある事を教えられた。
<風良君が言っているのは特に日本人がしてしまう誰かと同じ行動を求める『同調行動』ここなら限定品を買える、価値を感じるなど面倒を避ける脳のクセというのもあるわ>
体内メカニズムなどなんとなく覚えている位がちょうど良い。奏は「言われてみれば」と反応した。有音もうなずいて同じ意見だと表している様である。
今日はスタジオに向かえば収録時間の準備で集合時間の余裕あり。
そして番組開始。
「今日も視聴してくださっている皆様方、こんにちは。今までも今後出る料理も作った美味しかったなど感想を伝えて頂けると出演者の力になります。手紙やメールなどでどうぞ。さあ、料理を楽しみにしていきましょう」
司会者が進行を求めた所で、次いで審査委員長が通達について触れた。
「全員に連絡がいっていると判断して続けるが、全国のどこかの料理を楽しみにしておるよ」
そんな訳で一部決定している事がある。なので出演者と勝負内容の決めボタンを押した。全国の地域都道府県が出るスイッチ、内容はご当地料理が多い。
出演者 高美6回 込流 6回
料理 九州沖縄地方の料理
出演者が決まったので料理スペースに行く2人、出演者は他全員が持ち場に移動していく。高美が料理を作る番という事は奏が審査員席という事。久しぶりだが間違えずに着席出来た。
「奏くん、今日も久々の仕事を任せたよ」
「頑張っていこう」
試合開始で食材選びから。高美がおでんの材料と豚足、別レシピのネギ、汁物に使うカニを準備。一方の込流もブリやアジの刺身を使う丼(今回はアジ) ※マグロやサバでも美味しい
それにラッキョウとギョーザの皮など一般的じゃない肉を選んだ様である。
さて、作っている様子を見ていこう。高美はまず冷凍した豚足(解凍済み)に包丁を入れて半分に切る。
※注-豚足の最後=下の方は骨が当たる、折る様に割る感じに。豚足は下茹で最低1時間位必要。
「番組の勝負では長くても45分が限界。なので豚足の下茹でが済んだものを使います」
何度かそういう試合を見てきた視聴者の皆様ならわかる事。ただ、初の人や忘れている可能性も考慮して再確認。『許可がなければ減点』
高美の豚足はきちんと許可済み。許可用紙をスタッフが番参審査委員長に手渡した。
「料理勝負でこれを忘れるともったいないからのう。ちゃんと許可印も押してある様じゃし」
奏は番組初期にしてしまったミスを思い出す。確かにあの時は減点で勝敗がひっくり返る可能性はあったと冷や冷や。番組は制限時間ありだけど、料理によっては数時間や日数置いた方が味の染み具合などで美味というのもあるし、手続きが必要なのだから忘れない様にしなきゃと今一度心に留めた。
お久しぶりです。
更新がんばるます!




