第23試合目 1
今回は初年度(後期後半)の調料学園の授業風景から。
「主に小学校給食では未だに牛乳を飲む文化が続いていますね。理由としては一番カルシウム摂取に適しているからとの事だが、他の食品ではいけないのか議論してくれ」
担当教師のうながしで生徒達は数名ずつにわかれる。
「それではうちの班からまとめ発表しても良いですか?」
クラスに一人はいる秀才な生徒があくまでこれ位だという含有量を伝える。前に出て黒板に書いて。
給食だという事を考慮 乳製品
牛乳 約220ミリグラム 飲めない子の事は検討
ヨーグルト 約110ミリグラム 一番候補だが少なめ!?
(アイスクリーム) 約180ミリグラム
チーズ(パルメザン)大さじ2 約150ミリグラム
プロセスチーズ 約120ミリグラム
カマンベール 約140ミリグラム
魚、海そう類
煮干し 約420ミリグラム
干しエビ 約420ミリグラム
(いわし缶) 約450ミリグラム
(さんま缶) 約380ミリグラム
(サバ缶) 約550ミリグラム
海そう カルシウム量は多くない?
ひじき 約55ミリグラム
こんぶ 約10ミリグラム
番外
大根の葉 約380ミリグラム
捨てがちだが、いろんな料理に応用したい。例えばごま油で炒めると美味しい。油揚げやきのこ類が合う。唐辛子系やカレーなどの味付け相性や良し。卵でオムレツを作ったり炒飯
もありだろう。桜えびと葉で天ぷらとかも。
給食関係に戻る
水菜 約250ミリグラム
サラダまたは豚しゃぶが有名
ごま 約70ミリグラム
ごま和えなどで摂れる
※放課後 家などで
ホワイトチョコレート 約500ミリグラム
ミルクチョコレート 約150ミリグラム
◎カルシウムと一緒に摂りたい成分 マグネシウム、ビタミンD
マグネシウム
いりごま 約20ミリグラム
ナッツ類 約30ミリグラム(平均)
あおさ(青のり) 約150ミリグラム
生わかめ 約30ミリグラム
木綿豆腐 約200ミリグラム
納豆 約50ミリグラム
するめ 約180ミリグラム
調味料でも摂取可能
カレー粉 約12ミリグラム
たまりしょう油 約15ミリグラム
ポップコーン 約65ミリグラム
マグネシウムはカルシウムの半分から3分の1程度で十分。一般的な食事が出来ていれば心配なし。
○ビタミンD 1日の目安は約5.5μ(マイクロ)グラム
いくら 5μグラム
うなぎ 25μグラム
他の魚系でも1~30μグラム摂取可能
まいたけ 4~5μグラム
※食品から摂らなくても日光に当たるだけで体内合成可能
参考 夏なら15分程度
冬の場合 20分(関東) 50分(北国)
「カルシウム摂取に大切な栄養素についてまとめました。別の観点から発表したいグループはいますか?」
◇ ◇
秀才生徒グループの質問というか次に譲る発言に奏と有音中心のグループが挙手。
「それじゃあ僕達は違う観点から資料を作ったから紹介します。えっと一枚目は――」
数枚ある資料の中から有音が最初のページを渡した。
「ありがとう。日本人は牛乳を飲むとお腹が痛くなるから嫌だって言いますよね。あれは牛乳不耐症のせいという説があるそうです。日本人は乳糖を分解出来ないとか」
授業風景なので説明が多くなりがち。
議論にしただけマシなはず?




