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クッキング☆えんじょい   作者: 霜三矢 夜新
クッキング開始編
16/204

第3試合 奏VS込流 2

「良い質問だ! 例外の件について早くも触れてもらえたな。正解だよ、使うのは自由だよ」


 ルールに気づき許可を得たので丹精込めて育てた野菜を洗い始める込流。じゃがいもの芽が伸びづらい品種のようである。まだ何をメインに料理勝負をするのか発表されていないが、使い勝手の良い野菜なのは事実だ。


「そろそろ進行しても構わなさそうですね。今度はこちらをご覧ください」


 電光板によって、今回使う食材が決まった。


「今回勝負してもらう料理のメイン食材は合いびき肉になりました。では試合を開始してください」


 料理をする事自体ワクワクして仕方のないかなで、自家栽培野菜の使用で料理をするのが楽しみっぽい込流の対決は白熱しそうな雰囲気を感じる。

 まず先に動いたのは奏だ。


 フライパンにごま油大さじ1で香ばしい匂いをさせ、しょうがのみじん切りと斜め切りしたネギ半分または1本好みで調節しよう。今回は半分である。それら良い匂いのする香味野菜をフライパンの中に追加する。その香りが合いびき肉にも移るように投入。合いびき肉を上手く混ぜれば香りも材料とともに移っていくだろう。肉に火が通ったら、人参・白菜・キャベツ・もやし・チンゲン菜など炒めものに向く野菜を水2カップでさっと煮る。奏はそこまで手際よく終わらせた。


 込流の方の料理順序はこんな感じである。じゃがいもの皮をむいて5ミリメートル程度の厚さがある棒状にしたじゃがいもを水に浸していた。フライパンを温めてから合いびきミンチをパラパラに、くらい炒める。そのひき肉の中にじゃがいもを入れて炒め合わせていた。合いびきミンチの脂をうまくじゃがいもに絡めようとしているようだ。塩こしょうで味付けしたらフタをして5分程蒸し煮する。込流は手持ち無沙汰の間、奏の様子を見る事にした。


「さて、彼の方はどうなっているタイ……んん?」


 込流が目を疑った奏の行動、それは今の時点でする事だと思わなかったから。特に制限時間もないのにすでに料理を盛り付けた皿を電子レンジに入れている奏の姿だった。そのやっている事が素人かのようで拍子抜けする。その電子レンジで温めている時間で、小さなフライパンにゆであげたシーフードミックスを入れて塩小さじ1・しょう油大さじ1・塩こしょう適量で味付けをしている。水溶きかたくり粉でとろみをつけているのを確認する。


 あまり相手の事を意識している場合ではない。じゃがいもがホクホク感があるくらい炒めた込流は、再度中火で炒める。最後にしょう油を小さじ1.5を入れて全体に行き渡らせて料理の完成になった。


「どうやら両者ともに完成したようですね。それでは審査員席に置いていってください」


 審査待ち料理テーブルには込流が置くようにと番参理事長から支持された。つまり先に審査するのは――


「食すのは奏君の料理が先だという事だ。とりあえず料理工程などを目で追っている限りでは子どもでも慣れれば作るのが簡単そうなのが高評価だよ」

「僕もそう思うよ! ご飯にかけて丼っぽくするのも良いね」

「半端な野菜を調理。節約料理のようで味も含めて良いと思うわ」


 3人の審査員がそれぞれ評価を終わらせた。これで終わりだとすれば込流としては残念である。


「この程度か!? それでは彼の事を過大評価していたことになるタイ」


 自分の作った料理に自信のある込流が勝利を確信する。しかし、かなでの料理にはまだ続きがあった。


「すいません、こっちをすぐに用意出来ませんでした。さっきとの違いを味わってみてください」


 

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