第2試合 有音VS香理 3
「それではもう一方の料理審査行ってみようか。見た目としては野菜も取れてヘルシーと思ったな」
前置きをして、番参理事長が一口料理を口に入れた。それからご飯をかきこんでいる。ううっ……私の料理、どう評価されるんだろう。生きた心地がしないよぅ。
「この組み合わせ自体は珍しくもないが、このタレが効いておるな。うむ、良い」
番参理事長の目がわずかに細められているのに私は気づいた。あれ? 味わってくれているという事実=もしかして予想より良いかも。
「ちょうど良いやわらかさになっている鶏肉、ナスと食べて味もバランスも肉だけより良いね」
最近料理番組にも出演している清審査員。美味しいものを食べた時の日中元スマイルが見れちゃったよ、ビックリ!
「味も良いけど、作りやすさもいいわね」
3人の審査が終わったので、タイミング良く盛り上げ音が流れ出した。
「さて、得点評価が完了したでしょうか? 審査結果の発表に移りたいと思います」
審査員3名が1人最高20点中、何点出したか気になっちゃう。でも、もう結果が出ちゃうから待ってようかな。
鶏肉の青じそ焼き (香理 50点)
清 味総合 9 独創性 8
高美 味総合 9 独創性 9
番参 味総合 8 独創性 7
26 + 24
レンジ蒸しナスと鶏肉のごまだれかけ (有音 55点)
清 味総合 9 独創性 9
高美 味総合 10 独創性 9
番参 味総合 9 独創性 9
28 + 27
料理に対する得点評価が終わったみたい。前と同じ流れなら審査員の中から2人私と香理ちゃんにアドバイスしてくれるはず。早速審査員がアドバイスを始める。
しかし、その前に司会者の命の仕事を奪っては悪いと考えたのか清審査員が進行を待つ。それに命が気づいた。
「それではまず、飯尾香理さんの料理に良きアドバイスを」
答えるのは審査員2人みたいだけど、基本的にアドバイスする内容は3人でまとめているみたい。
「え~、香理ちゃんの料理は作りやすさは評価できるけどもう少し遊び心が入れられそうって事でした」
なるほど~、制限時間があったけど香理ちゃん、余った時間で特にそれ以上の何かをしようとはしてなかったもんね。
「お次は有音君の方だねっ! まずはレンジ使用を評価する気はないが、有効活用していたね。この番組2回目になってから言って恐縮だが、独創性には定番料理じゃないって評価が入るからそこは評価対象だ。この舞台での度胸も良かった」
今でも心臓の鼓動が早くて、審査員達が気づきようはないけど背中の汗が気持ち悪いくらいなんだけどね。そんな評されていたら平静を装っているだけで精一杯だよ。
「あ、あの。お姉さん、今回は私が負けちゃいましたね。今度こそって気持ちにさせてもらってありがとう……ございました」
恥ずかしそうにうつむいて、でもどこかすがすがしそうに香理ちゃんが勇気を出して私を讃えてくれた。うん、今度も勝てるようにもっと料理がんばろ!
「視聴者の皆様、またこの番組を放送させてもらえましたね。感謝すると共により良い番組作りを目指します。ですがまだレギュラー番組にさせてもらう企画進行中な状況です。良かったらレギュラー番組にして欲しいとの投票をデータボタン・ホームページから募集中なのでよろしくー。それではまたお目にかかれたら」
私としては香理ちゃんが作った料理を定番にしたいくらい簡単で良いと思った。香理ちゃんも今日に私が作った料理を作ってみてくれたらいいな。
「有音ちゃん、いつの間にか少し手の込んだ料理まで」
私達が味見をしている時に、奏が私の料理の進歩に驚いてくれた。まだ実力は奏の方が上だろうし、気になる存在のふっとつぶやいてくれた評価っていい!




