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クッキング☆えんじょい   作者: 霜三矢 夜新
得意分野で勝負編
105/204

第15試合目 2

               ◇

 そして、番組収録日。ケーブルテレビ局への道すがらボウリングをプレイした前日の感想などを楽しく話している内に到着した。

「おはようございます。今回も4人行動なんですね。羨ましいですよ」

 スタジオに入った所で想が込流との会話を中断して調料学園料理研究部の4人に頭を下げた。ちなみに今回の試合集合時間は夜の18時だ。この時間帯で朝の挨拶?いやいや、業界人とか会社によっては時間関係なくそう言うようにと暗黙の了解があるのだろう。

珍しい組み合わせで話していたのを気にして奏が語りかける。

「同じ学校の部活仲間だから集まりやすいんだよ。そういえば、おもい君は一人で来てるの?」

 込流と想で話していた内容も気になるが、それより先にスタジオまで誰かと一緒だったりしないのかなと思ったので尋ねた。


「正確には同年代とスタジオまで行動を共にする機会があまりないんです。両親または清さんにお世話になっている感じですね」

 想に関する新たな情報を教えてもらった奏が今度こそ込流と会話していた内容を聞く。

「2人で何の話をしていたのかな?」

 別に隠す程の事じゃないけどといった様子の想。込流がこれは代わりにわしが話しても良さそうだなと決めた。

「想君は方言に興味があって色々読んだり知り合いの地方人に話しかけたりして教わっているようだね」

「僕もこの地方の方言がかっこいいとかそういう時期があったと覚えているよ。その話は後日聞くとして話を変えても良いかな?」

 2人ともに承諾をもらった奏は風良と会話のバトンタッチ。

「まだ少し番組収録まで余裕があるね。2人と軽い雑談をしたいんだけどいいかい?」

「どうしたんじゃ。もちろん構わんタイ。想くんは?」

「はい。もちろん」

 

 風良が今回はレジャー施設の話でもと考えて、最近ボウリングもしたからと『ラウンズワン』の話題を振る。

「ラウンズワンのスポーツとかで遊ぶやつでどれが一番オススメかな? 俺はバッティング、想くんは結構キックターゲットが上手かったよ」

 込流と想がどのスポーツ競技がプレイしていて楽しかったかなと考え始める。つまり彼らはその施設で遊んだ経験があるという事であろう。

「儂はオートテニスかのう。友だちと遊ぶ時は普通にテニスじゃが、体を動かしたい時は1人でプレイするから」

「僕はアスレチックゾーンですね。全身で運動出来るし、ちょっとしたスリルがあるのもまた良いです」

 奏がそうそう僕はそれも大人向けに改良した場所を作れば人気が出ると思うんだよと想に伝えた。

「アスレチックはキッズゾーンにしかないからな~。今は諦めているけど近未来には大人でも楽しめるようになるかもと予想してる」

「キッズゾーンは12才まででしたね。今の年代だけの遊べる場所だって再確認する形になったので後数回はそれで楽しみたくなりました」

 男性陣が楽しんでいるのを女性陣が気にし始めた。今、番組スタッフと打ち合わせをしているっぽい高美は除くが。


「おはようございます。真奈さん有音さん。男の方々で集まって盛り上がっている感じですね」

「はい、おはよう(香理ちゃん、おはよう)。楽しそうに盛り上がっているのを見せられたら気になっちゃうよね」

 真奈が風良の活き活きした表情を見て、これはアウトドアな運動系の話をしていそうだなと思った。それでも会話に混ぜてもらおうと聞きに行く。

「ねぇ、何の話をしてるの?」

「うん。遊ぶ施設のラウンズワンの話題が膨らんだんだよ」

 予想が当たった真奈は何だか嬉しい。彼女らにも話題に参加して欲しいと思ったのか想が質問した。

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