1話 奴隷オークション side ソウマ
お久しぶりです、初めての方は初めまして、kuroaです。
久々の更新ですが、ちょっと短めです。近いうち続きを投稿しますので、しばしお待ちを…
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“弑神”はデブリ帯の中に隠されていた奴隷オークションの会場となっているステーションのすぐ側まで来ていた。
すでに、ステーション周辺の見張りや、客たちの護衛の機体はソウマによって墜とされていた。
「弑神、救助対象はステージにいる人たちで全てだな?」
『はい、ステーション内部カメラ全てにハッキングし映像確認、熱センサーによるチェックを綿密にしましたが、ステージ以外に人はいないようです。奴隷として売られようとしている方々はあれで全部です』
「わかった、会場に突入後すぐにハッチを開け、救出対象たちを艦内に保護、全員の保護が完了次第ステーション内から離脱。その後、ステーションに照準をあわせて、ここに来たやつら諸共撃て」
『了解しました。しかしマスター、内部の方々は拘束されているためすぐに艦内には入ることは不可能でしょう。そして中には銃を所持した護衛たちが20人以上います。どうなさるおつもりですか?』
「わかっているだろう?俺がそいつらを牽制、もしくは無力化し、対象たちを誘導する。その場に取り残された対象がいないか確認する」
とさらりと言った。
『そういうとは思っていましたが…。十二分に気を付けてください。かなり危険な行為なのですから』
「わかっている、細心の注意をはらいながら行動する。」
『わかってらっしゃるなら結構です。ではステージの様子を確認して、突入タイミングを計りましょう』
そしてモニターに映ったのは、男が何か握りこみ、そして中央にいた少女が悲鳴をあげて倒れこんだところだった。
「何があった!?」
『首につけられている装置から電気を流されたようです!』
あきらかに切羽詰まった状況だった、しかし画面の中その少女は相当な痛みがあるはずなのだが、顔をあげ男に言い放った。
『だれが従うものですか!何があろうと私はあなた達に屈したりはしないっ!』
しかし、ソウマは気丈にも言い放った少女のその声にはまぎれもなく怯えの感情が混じっていることに気付き、次の瞬間には“弑神”に命じた。
「“弑神”!すぐに突入しろっ!」
『了解、突入後にすぐハッチを開けるのでマスターは準備をっ!』
そして“弑神”は奴隷オークション会場のステーション外壁にシールドを張り突っ込んでいった。