序章 -2-
大学が忙しかったため投稿がかなり遅れてしましました。すみません。
麻薬密売人たちの大型輸送艦“カラプト”の中では密売人たちが一人のでっぷりと太った男を中心にして、艦橋で話していた。
「グフフッ、さっきPUで後をつけてきていた奴も運がなかったな。たった一機で見つからないよう偵察にでも来ていたのだろうが、ワシらが雇った傭兵共が見逃すはずがなかろうに。各々かなり腕が立つ奴らばかりを雇ったのだからな。こんな商売をしているんだ、当然対策もたてておるわっ!グフフフフ」
周りも追従するように笑っていたその時、
「ボスっ、大変ですっ迎撃部隊の奴ら18機の反応が全て途絶えやしたっ!」
と通信席の部下からの報告、レーダー席から、
「先程の正体不明のPUが急速接近っ!なんだよコイツっ、速すぎる!」
との報告を聞き、顔を緩めていた太ったボスの男も顔色を変えてしまった。
「まさか、18機もの迎撃部隊の奴らを撃墜したというのかっ!ありえんっ!
すぐに守備部隊の奴らを展開させr「守備部隊6機撃墜されましたっ!」なにぃ!?」
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「6機撃墜。大型輸送艦補足。最終任務、開始する」
ソウマは一機の“ソル”との距離を瞬時に詰め、自らの機体“鋼”の手甲のついた腕で相手のコックピットを容赦なく貫いた。
そして、すぐ側にいたもう一機を蹴りによって粉砕した。
相手は不思議だったろう、なぜ武器も装備していないPUの腕や脚で機体が破壊されていくのかが。
ようやく残った“ソル”12機がそれぞれ手持ちのマシンガンやバズーカ、ミサイルを撃ってきた。
その間に麻薬輸送艦が、エンジンを全開にし逃走をし始めていた。
それを横目に見たソウマは、先に邪魔な12機を先に墜とすことにした。
バズーカや、マシンガンの弾はいとも容易く避けたが、厄介なことにミサイルには追尾機能がついていた。
「それなら、こうするまでだ」
トウマは焦ることなく、ミサイルギリギリまで引き付け、“鋼”を急激に方向転換させた。
ミサイル群は眼前にまで迫っていた目標の姿を見失い、あらぬ方向に飛んでいくもの、近くのデブリにぶつかり爆発するものに別れ、そして“鋼”に傷一つつけることなくその役目を終えた。
そのありえない光景に“ソル”に乗った傭兵たちは動揺し、戦いの最中だというのに動きを停止させてしまった。
ソウマはその隙を逃さず、7機もの“ソル”を“鋼”の拳、あるいは脚によって粉砕した。
たった今粉砕された者たちは何が起こったのか、わからぬままに拳や脚に潰されるしかなかった。
残った5機は“鋼”に向けて滅茶苦茶に撃ちはじめた。
得体の知れない強さを持ったPUに今更のように恐怖を感じたのだろう。
だが、ただの一発も“鋼”に当たることなく、次の瞬間1機の“ソル”が貫かれていた。
そして、その機体が爆発する前にもう1機が破壊され、最初の1機が爆発したときには、既に3機目が破壊されていた。 恐るべき速さであった.
そして残りの2機は同時にコックピットを腕に貫かれ、破壊された。
「残るは輸送艦……」
ソウマは、輸送艦との距離を瞬く間に詰め、密売人たちの乗る艦橋の前に黑い“鋼”
の機体の姿を現した。
その機体は光を吸い込むような漆黒、そして芸術のようなデザインの銀色の紋様が機体を美しく飾っていた。
そして、その左肩には黑い華の紋があった。
その美しい機体が凄絶なまでの死の気配を纏い艦橋の前に現れたため、中で恐怖に歪んだ顔は、コックピットのモニターでソウマにもハッキリと見えた。
そして彼は、
「貴様らのように、己の欲を満たすことしか考えず、他人を貶める奴らなど…」
漆黒の巨人の腕を大きく引き絞り、
「消えてしまえ。」
凄まじい速度で突き出した。
巨人の腕は過たず密売人たちのいる艦橋に突き刺さり、巨人の腕が抜かれた直後、爆炎に包まれた。
後に残ったのは、破壊されたPU、輸送艦の残骸、そして無傷の“鋼”だけだった。
ソウマは大きく息を吐き、“弑神”に通信を入れた。
「任務完了した。これより帰投する。」
『お疲れ様でした、マスター。 しかし本部の方から連絡が入り、これより5時間後、新たな任務を開始せねばならなくなりました。なので、急いで戻られて休息を取られた方が良いですよ』
「立て続けにか……。まったく、人使いが荒い…。了解した、すぐに戻る。次の任務内容は?」
『ご禁制の奴隷オークションを襲撃、オークションにかけられる囚われている人々の救出、そしてオークションを開催している人身売買組織の壊滅ですね』
「了解、必ず救い出すぞ」
『もちろんです』
そして、ソウマは“弑神”に向けてスラスターをふかした。
というわけで、序章は終了です。
次回ヒロイン登場です。
これから、月に2話ずつ掲載できるように頑張ります。
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