序章 -1-
これは、ロボットもの、恋愛の要素が入った作品です
未熟な作品ですが、楽しんで読んでいただけたら幸いです
「ジョージ、ジョージ聞こえないのか応答しろ!クソ、墜とされちまったのか!?」
フェルミ・アマーティは“ソル”のコックピット内で毒づいた。
これで迎撃部隊は自分一人になってしまった。
こんなはずではなかった。
いくら寄せ集めの傭兵の部隊とはいえ、各々数多の戦いを潜り抜けてきたベテラン達だ。
それをたった一機で全て墜としてしまうなどあっていいはずがない。
――ゾクッ――
背後に言い知れぬものを感じたフェルミは、背後にむけてデタラメにマシンガンを撃った。
しかし、そこには何もなくただ宇宙のゴミが幾つか漂っているだけであった。
(どこだ、どこにいやがるんだっ?)
自分は他の奴らとは違う、簡単にはやられたりしない。
その強気な思いとは裏腹に、彼の背や操縦桿を握っているパイロットスーツの中は汗でグッショリと濡れていた。
視界の隅で何か動いたような気がして、そちらにすぐさま機体を向けた彼に見えたものは、モニターに広がっていく黒いの巨人の拳であった。
一瞬見えた巨人の肩には黒い花の紋章が描かれていた。
(あれは、黒い蓮華か―――)
それを最期に彼の意識は、黒く塗りつぶされた…
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『迎撃部隊は今ので全てのようですね。あとは、麻薬密売艦の本体と守備部隊を撃墜するだけですね。』
「密売艦までの距離と守備部隊の数は?」
『距離500、守備部隊を構成しているのは“ソル”15機、それぞれマシンガン、ミサイルを装備しています』
「わかった、任務続行。麻薬密売艦、およびそのその守備部隊を殲滅する」
『お気をつけて、くれぐれも油断なきようマスター』
「注告どうも、ではいってくる」
そして、自律型戦艦“弑神”との通信を切り、青年―ソウマ・リクドウ―は黒い機体―黑武―を標的に向けて転進させた
というわけで、初投稿作品です。
初めて自分の作品を多くの方に読んでいただく場に出したので、探り探りでやっています。
色々なご意見、ご感想をよろしくお願いします