ゆめにっき~歯~
よくわからないけど泣いていた。
目がもう痛い。なんだろう。
口を閉じた。
歯を食いしばろうと。
「ぽろっ」
歯が抜けた。
歯茎からズレ落ちるようにそれは、
いとも簡単に
抜けた。
「どうしよう」
ほかの歯ももう動揺していた。
「このままだとすべて抜けてしまう ・・・、」
パニックになったわたしは
他の歯を守ろうと必死だった。
押し込んでみようと頑張ったが
結局前歯の方はすべて抜け落ち
上顎、下顎共に何もなくなった。
「なんでだろう」
「何が悪かったんだろう」
そのまま諦めてしまう。
もう無理だって。
抜けた歯を両手ですくい上げ
ただ見つめていた。
あんなに好きだった歯が
こんなにも恐ろしいなんて。
くたくたの歯を両手で
ぎゅっと握った。
なんだかよくわからなかったゆめです。