第二話目!
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一限目の数学を終えて、休み時間。
転校生と言う事もあってか、僕の周りには
クラスメイト達がわんさか集まっていた。
「ねえ、翔夜君って彼女とかいたの?」
「ううん、全然モテてなかったよ」
「え~、でも翔夜君って頭良さそうだよね~」
「いやいや、そんな事ないさ」
そんな素朴な質問に僕は笑顔で答えていく。
最初はみんなと打ち解けれるか心配だったけど
歓迎されてるようでよかった。
ただ一人を除いてね。
「そうそう。そこまで頭良さそうじゃねぇだろ。
それに比べて俺は見た目も中身も天さ…グフゥ!」
お前はさっきからなんなんだ。
口ぶりと言い、扱いの酷さと言い、
クラスに一人は絶対居るお調子者ポジションは
もしかすると彼なのかもしれない。
「根は良い奴なんだよ?」
「そ、そうなんだ」
そう横から口を挟む女の子の右手が、
尋常じゃないほど真っ赤なのは気のせいだと願いたい。
目にも止まらぬ速さでボディーブローを叩きこんでいたのが
見えたのは、きっと目の錯覚だったのだろう。
「ハア……ハア……死んだハズのじいちゃんが目の前に見えたんだけど……!?」
「ごめん、ちょっとやりすぎたかも……」
ここからでは聞き取れない程の小さい声で二人は話し始めてしまったので
僕は視点を音根さんの方へと変えた。
「音根さん、あの二人っていつもあんな調子なの?」
「そうですね~基本的にはあの調子ですけど……。
でも二人とも体が丈夫ですし、特に心配する事は無いですね」
「へ~」
体が丈夫だったらあんなに絶望した表情は見せないと思うけど、
真面目そうな音根さんが言ってるんだ。嘘ではないのだろう。
そんな雑談をする事十分。
「あれ?もうこんな時間?」
誰かがそう呟くのが聞こえてきて、
見れば時計の針は休み時間の終わりを示していた。
本当だ。全然気づかなかったや。
やっぱり話していると時間が過ぎるのは早いなぁ。
「じゃあちょっとトイレに行ってくるよ」
考えて見れば学校に来てから一回も行ってなかったし、
授業が始まる前に行かないと集中できないからね。
「すぐ授業が始まりますから早く戻って来て下さいね!」
「うん、わかったよ」
そんな音根さんの声を背中から受けて僕はトイレへと向かった。
☆
「あの様子じゃあ全然気づいてない様ですね……よかったですぅ」
「当たり前だろ?気づいてたら逆におかしいって」
「それもそうですよね……まさか私達が化け物だなんて、分かる訳ないですよね……」
ありがとうございました^^