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第一話目! 

こんにちは^^

この作品はみなさまの反響しだいで

更新のペースを変えて行きますので

ぜひぜひ、評価やお気に入り登録をしていってくださいね!


「え~転校生の藤井翔夜君です。みんな仲良くしてあげてね」


おっとりとした担任の声が教室に響き渡り、ざわついていた教室がふっと静まる。


「よ、よろしくお願いします」

そんな空気に緊張してしまったのか、僕は一瞬詰まりながらも声を発した。


ふぅ……。やっぱり第一印象が一番大事だし、こういう所で失敗するのは

何としてでも避けないと。



「なんか凄くやさしそうな感じじゃない?」

「あ、何かそれわかるかも」

「いやいや、そんな奴に限って鋭い爪を隠し持ってるんだって。

それより俺の方が圧倒的にやさし……ホブゥ!!」

「うっさいナルシスト」



などなど、クラスメイト達の反応は様々。

半分ぐらい関係ない事が聞こえてきたのは

きっと気のせいだろう。



「それにしても転校生が来るなんて久しぶりですね~。私が小さい頃なんてもっと……」



一方先生はと言うと、一人自分語りに入ってしまい、

僕を席に誘導する素振りすら見せてくれない。


仕方ない、自力で探すか。


え~と空いてる席は…


お、窓際の一番後ろの席か。日当たりも丁度いいし

クラス全体を見渡すこともできるから、

顔を覚えるのには最適な席かもしれない。


「じゃあ先生。あの席に座っていいですか?」


「ですから今と昔では…ハッ!す、すいません!えっと…!

あの席ですね!わ、わかりました!」


誰も話を聞いていない事に気がついたのか顔をリンゴの様に赤くする先生。


職員室に挨拶に行った時も色々騒がしかったし、

どうにも落ち着きがないんだよなぁ。


そんな事を思いながら席に着き、大雑把にクラス全体を見回す。


あれ?このクラスって男子より女子の方が多いんだ。

まあ男としては普通に嬉しいかも。


ってこの学校、電子黒板あるんだ。前の学校では

そんなハイテク機なかったから授業が楽しみだなぁ。


などと次々と見つかるクラス情報。他にも何か無いかと物色をしていると、

ふと、隣から感じる視線に気がついた。


見ればその視線を送っていたのは僕の隣の席に座る

茶髪の女の子だった。


う……。転校生なんだから多少は目立つのは分かってはいたけど

こうも見られるとなんだか恥ずかしいな。


「ど、どうしたの?」

我慢できなくて思わず聞いてみると、

女の子は慌てた様子で手をパタパタと振りながら口を開いた。


「ううん、何でも無いです!それよりこれからよろしくお願いします!」


「あ、うん。よろしく」

なんだ、特に深い意味はなかったのか。ならよかったよかった。

あ、そうだ。まだ名前を聞いてなかったや。


「え~っと…君の名前は…?」


「わ、私ですか?お、音根志保ですっ」


「へ~、音根おとねって珍しい名字だね」


「ほ、本当ですか!?ありがとうございます!」


うん、別にそこまで褒めてるつもりじゃないんだけどね。

まあ、頭までキッチリ下げてお礼を言ってくれる人に

そんな事を指摘するのも野暮ってものだろう。


「ちょっと貴方達!静かになさい!」

そんな事をしてる内にすっかり調子を戻したのか、

先生の頼りない怒声が聞こえて来た。


「「す、すいませんでした!」」





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