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『悪魔転生』のちに『赤き悪魔女帝』  作者: 三月べに@『執筆配信』Vtuberべに猫


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27/57

♰27 偽爆乳と名の破棄と新たな敵対。

   ●♰●♰●



【爆乳:魔力88%】


「お前か。わらわの配下を誑し込んでいる不届き者は! 貧相な小娘じゃな!」

「んだと冤罪吹っ掛けんなよ、魔力88%の爆乳がよ」


 カチンときてしまい、つい言い返してしまった。

 いやだって。事実無根だし。魔力で盛ってるくせに、貧相言われたくないわ。


 ガンッ! と明らかにショックを受けた顔の爆乳魔族。


「へぇ、88%だったんだ。盛ってるとは思ったけど、全部じゃなかったのか」


 しれっとしているディス。

 偽爆乳だと知っていたのか。バレバレなのね。


「え。マジで? オレ、牛系の魔族だと思ってた」と、ジェス。


「お前、マジかよ。牛なら四つあるだろうが」

「そこ問題じゃなくね?」


 四つの爆乳を連想させんな、双子吸血鬼め。

 というか、助けに入ってくれた相手に、薄情だな。


 偽爆乳魔族の右隣は【大鬼 女】と表記された長身美女だ。

 大剣を背負って、戦士のような短パン、腹ちらのジャケット服装。顔を思いっきり背けて、我関さず。


 逆の方は、長身の男性で腰に黒い鳥の翼を生やした執事服。モノクルを左目につけて、右目は前髪で隠しているような髪形だが、それでも美麗な顔だとわかる。


【悪魔(闇喰らい) 男】 【???】 【大公爵】


「闇喰らい?」


 妙な名前に思わず口にした。それはか細い声だし、ジェスとディスがゲラゲラ笑っているので、掻き消えただろう。

 でも、本人は聞き取ったのか、ピクリと眉を震わせて強張った。


 すぐに文字化けすると、かっこの文字が消えて【悪魔 男】となる。『隠蔽』だ。

 おや。いけないことに触れてしまったか。


「ちが、違う、ちがーう!! 偽乳ではなーい!!」


 真っ赤になって偽爆乳魔族が言うも。


「「自分で偽乳、言った」」


 双子吸血鬼に、さらにゲラゲラと笑われた。


「あー、えっと……第三王国の王一行か? ここはこう見えて、第十三王国だ。暴れるのは、もうやめてもらおうか」


 埒が明かないので、話を進めることにした。

 何故かギロッと睨まれた。



【魔族 女】 【???】 【第三王国の王】 【爆乳:魔力88%】



 やっぱり、双子吸血鬼を配下と言った彼女が、面食い女王か。

 爆乳の表記は、もういいよ。


「アンヌリリス様。あちらが言う通りです。第十三王に戦争の理由を与えては、こちらも危ういかと」


 モノクルの悪魔が、苦言を呈する。

 見た目的にも頭が切れそうだけど、現状の情報だとモノクルの悪魔は宰相位置で面食い女王のお目付け役に見えた。双子吸血鬼を取り返しに来たみたいに猛進してきた面食い女王に仕方なくついてきた感じだ。

 憶測だけど、私の進化に気付いたという悪魔じゃないだろうか。


「何故か精霊もいますし、第十三王国の問題に迂闊に首を突っ込んではよくないです。ここはジェスとディスを回収して帰りましょう」


 賢明な判断だ。

 そっちから見れば、リスタがいるだけで不審だし、迂闊に触れてはよくないのは明白だろう。他国と衝突しかねないなら、なおのこと。


「嫌じゃ!! あの小娘がわらわを愚弄したのじゃぞ!!」


 ……幼女かな? 偽爆乳の中身幼女とか、目も当てられぬ。

 私を指差してプンスカしているアンヌリリスという名の面食い女王を、大公爵もリスタも白けた目で見上げた。


「わらわの配下に色目使いおって! 骨抜きにしてくれるわ!!!」


 『魅了』が行使されたが、難なく【無効化】した。


「無理だぜ。オレ達の『魅了』もかかんないし、逆にかけてくるぜ」


 ジェスが教えると、三人は顔色を変えた。


「なっ……淫魔でも吸血鬼でもない悪魔が!? わらわのジェスとディスに!?」


 空中にいるのに、よろめくほどにショックを受ける。


「さては……『魅了』の魔族の王であるわらわに対抗しようと!?」

「違うけど?」


 思い込まないでほしい。


「対抗する気は微塵もない」

「嘘をつけ!! なら何故わらわのジェスとディスに『魅了』をかけた!」

「隙を作って仕留めるためだけど?」

「なっ!! この顔を消すなど! 愚かな!! 貴様に『魅了』を使う資格はない!!」


 とっても面倒だよ、この面食い女王。


「なぁー! ちょっと」


 変身を解いたディスが、苛立った声を上げて挙手した。



「オレ達を所有してるみたいに”()()()()”って言うの、やめてくんね?」



 爆弾発言である。


「な、な、なんじゃと!!? お前達はわらわが名付けた配下じゃろーが!! わらわのだ!!」

「はぁー? 配下になったのは、他のとこからのオファーが面倒だから、テキトーになってやっただけだし」

「名付けもなくてもいいくらいの進化しかしてねーし。厚かましいな。主従契約も結んでねーだろ。ただ属してやっただけ」

「……!!!」


 なんとも恩知らずな態度に、面食い女王はわなないてショックを受けているが、モノクル悪魔はやや呆れた目で彼女を見ているので、双子吸血鬼の方は事実を述べているだけなのだろう。

 そこに恩などはないし、上司と部下であり、それ以上ではないということ。淡白な関係だったのだ。


「な、なっ……()()()()()()()()()()!! そんな態度、許されると思うなよ!!!」


 面食い女王、泣きそうである。プルプルと真っ赤になって叫ぶ。


 対して、双子吸血鬼は白けた表情で見据えている。


「あ? ()()()()――――」と、二人の視線が大公爵を捉えたのが見えた瞬間、嫌な予感がした。


【観察眼】と【推理】の結果は【名前破棄の予感】と表記。


 おい! せめて帰ってやれ! という私の制止は間に合わなかった。



「「こんな名前なんて要らねーから『()()()()()()』!」」


【ノーネーム(ジェス)】 【ノーネーム(ディス)】



 双子吸血鬼はいとも容易く、名を捨てる。文字が歪んだあと、『ノーネーム』表記になり、かつての名は呼称と変わった。

 名を捨てている大公爵を真似ての暴挙。


 全員が呆気に取られた。

 大鬼もモノクル悪魔も、そして面食い女王も絶句。


「ルビィ、新しい名前つけて♡」

「ルビィなら、主従契約してもいいよ♡」


 名をなくした双子吸血鬼は、私にハートを飛ばしまくる。

 やめろ、ホントマジで。


 わざわざ迎えにまできた面食い女王をこっぴどく振った上に、目の前で新しい名前を要求するな。清々しいほどの鞍替えである。


「ふざけるなよ! 貴様ら!! 名付けは私が先にお願いしている! 割って入れると思うな!!」


 お前も火に油を注ぐな大公爵!!!

 ぶるっぶると震えた面食い女王は、お前のことも気に入ってたんだろ!?


「わらわの……名を……捨て…………捨て、た……。水銀まで……新しい名を…………おのれ……おのれ、許さん……」


 ブツブツと呪詛のようなものを呟く面食い女王は、私を標的にする。

 なんでだよ。実際、アンタのじゃないだろ、こいつらは。八つ当たりはやめてくれよ。


「陛下! 落ち着いてください」


 モノクルの悪魔が焦った様子で止めたが、それも遅い。


 大量『召喚』がされた。【第三王国騎士団 召喚】だ。


 どいつもこいつも【魅了状態】だった。

 術者は【アンヌリリス】だ。『魅了』で支配下にしている騎士か。



「裏切者もろとも蹂躙してくれる!!! わらわのために、打ち滅ぼせ!!!」



 多数の雄叫びを耳にして、不快で顔を歪めたが、剣を振るう。全然知らない魔物が多数。それらを、一振りで両断した。一撃目は、武器や爪での攻撃ではあったが、二撃目は、魔法も放ってきた。


 マズい。数に押される。蝙蝠の比ではない。


 『祝福(ギフト)』が示す魔法の数の多さに頭が割れてしまいそうだ。

 それに全て意識をやり、王城でしたように個々に『魔法無効化』を施す。


「まさか、個々で『魔法無効化』を!?」と、驚くのは、モノクルの悪魔だろう。


 そのまま、一人より多くを氷魔法付与の剣でぶった切る。

 そのあとに、邪魔者を払うかのようにリスタが大量に振り払ってくれた。大公爵も青い炎の光線で焼き切り、双子吸血鬼はザクザクと翼と爪で引き裂いていく。


 まだだ。それでも押される。数で押されていってしまう。


 手下ばかりではなく、アンヌリリスも魔法を落とす。強力だ。

 当たれば動けないほどの致命傷を受け、数に押し潰されるだろう。撤退の一択だ。


「リスタ! 大公爵! 撤退!!」


 リスタに手を伸ばし、大公爵にも一応呼びかける。


 が、何故かこちらに飛んでくる大公爵。

 そして、これまた何故か飛んでくる双子吸血鬼。


 リスタの手を掴んだ瞬間、爆裂の魔法を周囲に放って、【地上へ 転移】した。



 場所は焦りすぎて、うっかりにもキンバリー伯爵邸の私の部屋。



「ヤバい! こっちに真っすぐ飛んじゃった!」

「案ずるな、我が追跡を阻止してやる」


 フン、と手を一振りしただけで、リスタはここにたどり着ける痕跡を消してくれたらしい。


「はぁー……なんでちゃっかり来たんだよ、お前ら」

「「ええー! ルビィ、酷いぃ。あの状況で置いてく? フツー」」


 不安定な『転移』のせいで、リスタの胸の上にいる私のその上に、状況を悪化させた双子吸血鬼が居座っている。

 それを蹴散らす大公爵は「今、トドメを」と、虫けらを見る目で、殺気立つ。


「「ここ。ルビィの部屋じゃないの?」」

「……」


 ピタリと動きを止めた大公爵。部屋を見回す。私の部屋である。

 流石にここで駆除は出来ないと、眉を下げてこちらを見てくる大公爵。

 何を求めてるの。


 バンッと、扉が開かれた。


 そこにいたのは、見知らぬ老人執事。

 でも【千年狼】という表記を見て、首を傾げた。


「あれ? もしかして『氷結の森』の?」

「はい。先日助けていただいた狼です、ルビィ様。お礼に参りました」


 胸に手を当てて、朗らかに笑う白い髭の老紳士。


「……? ……別にいいけど……何故執事服?」


 キョトンとしてしまう。


「なんだ、この狼を知らんのか、ルビィ」とリスタ。

 リスタは、何で知ってるの。


「獣くさぁー」「狼の恩返し? いっらねー」と、けらりと笑い退ける元ジェスと元ディス。


「ルビィ! 帰ったのか!?」

「あ。ジョン。ただいまー! でもこっち来ないで! 特にリリンさんはだめ!」

「何故だ!?」

「魔物がいるからー!!」

「自分を棚に上げてる」

「あいてっ」


 身重のリリンに禍々しい魔物なんて身体に障るだろうに。絶対にだめである。


 とりあえず、ムカつく双子吸血鬼の脳天にチョップを落としておいた。



 


初期、逆ハーメンバー揃いました。


2024/01/13

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